今朝は、ウェブサイトに並ぶ文章をAIのチカラで「やさしい日本語」に変換するサービス『伝えるウェブ』に注目します。

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「やさしい日本語」とは。阪神淡路大震災の発生時、外国人に災害・避難情報がうまく行き渡らなかった。そんな教訓から生まれた、みんなが読みやすい、理解しやすい日本語です。

「高台へ避難してください」から「高い所ところへ 逃げてください」というように、難しい言葉を 別の言葉に置き換える。他に、ふりがなをつけたり、文章の単語ごとにスペースを入れて 読みやすい日本語を組み立てる...。非常にわかりやすいですが、既存のウェブサイトに反映させようとすると、レイアウトが大きく変わったり、手間も時間もかかってしまう...。そこで『伝えるウェブ』。

AI技術でサイト上の日本語を「やさしい日本語」に変換するサービスを企業や自治体に対して 提供をスタート。徐々にその認知が広がってきています。

伝えるウェブ』を展開する アルファサード株式会社、代表の野田純生さんにお話を伺いました。

地方自治体の方はそういうところへの課題の意識というのがやっぱあって、今やっぱり外国人の人が住んでない方が珍しいというか、非常に増えてますけども、ちょっと昔ですと「とりあえずその英語で言って(書いて)おけば良い」みたいな認識があるんですけど、日本にいる外国人にとって非常に多種多様なルーツをお持ちなので、英語で言ったら通じるかって言ったら意外と通じなかったりとか。あとAIが多言語に翻訳するっていうのも非常に最近はレベルが上がってますけど、結局何カ国語をサポートすればいいのかっていう答えがなかなか出せないっていうこともあって、まずはそのやさしい日本語を活用しようと、いうような流れが自治体にはあります。それからやっぱり新型コロナ、コロナ禍になってからワクチンの接種に関するお知らせとか、国籍問わず伝えないといけない重要な情報というのが非常にたくさん出るようになって。ちょっと違う面でいうと普段聞きなれなかった言葉がいっぱい飛び交うようになりましたよね。我々が最近言い換えデータベースに登録した言葉って「発熱外来」。そういう言葉が日々生まれてくるのでそれはどういうふうに言い換えた方が伝わりやすいのかっていうのを日々考えながら、システムの改善を続けているっていうことになります。

ちなみに「発熱外来」は「熱が高い時に行く病院の場所」と変換。都内だと、足立区のウェブサイト。メニュー欄の言語を選ぶボタンの横に「やさしい日本語」のボタンが。クリックすると、ほぼ全てのテキストがやさしい日本語に置き換わります。

今後の展望について、野田さんはこのように語ります。

二つの面があって、一つは質の向上ですね。より自然な文章で簡単である。もう一点は、それをどこに使うかって用途の問題。例えばデジタルサイネージって言って最近ディスプレイで情報を伝えるって物はいっぱいありますよね。サイネージは鉄道の駅とかにも置いてありますけど、そういうとこで文章を読む時にふりがながついていたりわかりやすかったりしたら伝わる人が多いっていう面があると思います。あと最近問い合わせをいただいたのは防災無線で読み上げる文章。それからテレビで見る字幕。字幕のテキストも実際にふりがな振ってるものも一部ありますけど、全部が全部そういう形になってるわけでもないですし。なので、両面へ広げていく。もちろん僕らだけではできないことなんで、他のサービスを展開している事業者さんと連携したりして広げていく。というようなことを考えて取り組んでいます。

アルファサード株式会社、代表の野田純生さんお話、ありがとうございました。伝えるウェブ。あなたの会社でも導入してみませんか?