今朝は、沖縄県で活動する団体、【一般社団法人Kukuru】の取り組みに注目します。
訪問看護や医療型短期入所=ショートステイを通して医療的ケアを必要とする子どもたち、その家族の支援を続けているKukuru。
この取り組みのなか、新型コロナウイルスが猛威をふるった2020年頃から、支援する家族から とあるSOSが増えてきました。
それは、入院への付き添いの際は、家族間での交代を控えてほしい。入院する 他の家族間での会話は禁止。外出も可能な限りおこなわないでほしい。...そんな状態での付き添いで、心がすり減ってしまっている、という声でした。
そこで2021年からスタートしたのが、付き添いの家族、そして病院スタッフの方へ向けたお弁当の宅配サービス、くくるデリ プロジェクト。週に1度、ご家族には200円、院内スタッフには500円でおしゃれで、栄養満点なお弁当を提供するサービスです。
子どものそばからなかなか離れられなかったりしたり。あとは、病院の中にそんなに買い物ができるスペースって今はなくて、コンビニぐらいしかないんですね。で、あと、沖縄の土地柄と言いますか、今は配達している病院さんの近くってスーパーとかも全然ないので、ご飯を買いに行くみたいなこと、例えば、マスクであるとか、消耗品を買いに行くっていうのもなかなか難しいんですよね。なので、1週間分のパンを買い、毎日少しずつ食べて何とかしているみたいなアンケートの回答もあったりして、もう、ほんとに、そういうのを読むと、胸が痛くなりますよね。で、いまだに、そういうお母さんたちの状況っていうのは実は変わっていないので、このままなんとか頑張って継続しようっていう形でもやってます。
お話は、Kukuru事務局の、角知子さんです。沖縄にある3つの医療施設へ週に1度、お弁当の宅配を始めたKukuru。コロナの規制緩和後、先程の付き添い条件も緩やかになったものの、「お母さん、お父さんたちは引き続き 頑張っている。」そして、「くくるデリに救われている。」そんな声を受けて これからもお弁当を作り、届け続けたいと角さんは続けます。
くくるデリのコンセプトとしては、体も心も元気になるお弁当って掲げていまして。もちろん美味しくって栄養バランスが取れてっていうのは当たり前なんですけれども、食べてて楽しくなれるような、これがあるから1週間頑張れるって思えるような、可愛らしくお洒落なお弁当を心がけています。やっぱりその医療の発達とともに、助かる命っていうのはやっぱり増えてきてるんですよ。逆に言うと、障がいとともに、障害と寄り添ってずっと生きていくっていう子どもたちも増えてるわけで、そうなってくると、入退院を繰り返す子どもっていうのもまたこれ増えてるんですよ。そういった子どもたちと一緒にお母さんもこう入院するもんですから、繰り返し入院する中で、「ああ、またしんどい」「また入院か」って思うよりも、「くくるデリが食べられるみたい」な、ちょっとだけ入院した時の楽しみみたいなんが作れたらいいなっていう風な思いで毎週やってます。なので、お弁当はちょっとビジュアルにはかなりこだわっていて、よくアンケートの回答でね、「カフェで売ってるお弁当みたい」みたいなことを書いていただいて、こちらとしてはよっしゃ。という風に思ってます。
入院で頑張る子どもたち、そのみんなを支える大人たちの心に寄り添うくくるデリの宅配サービス。関東に暮らす私たちも、寄付や支援で家族や団体を応援することができます。詳しくは、Kukuruの団体サイトをご覧ください。
そして、入院の付き添いで頑張っているお母さん、お父さん。今、こうしたお弁当宅配サービスを手掛ける団体が全国に広がってきています。お近くの団体の支援を受けることができるかもしれません。ぜひお住まいの市町村で活動する団体について、調べてみてください。