今朝は、【認定NPO法人 Living in Peace】の取り組みに注目します。
「機会の平等を通じた貧困削減」をコンセプトに、途上国での金融支援サービスの展開から 国内の子ども支援、そして 日本国内で生活を送る難民の皆さんへの支援と、本当に さまざまな領域で活動を続けています。
その多岐にわたるアクションのなか、外国ルーツを持つご家族へ体験機会の提供、通年で 日本各地へのスタディツアーを企画しています。つい先日、2週間前には 21名の参加者と岐阜で自然を楽しんだとのこと。詳しいお話をLiving in Peace代表理事、中里晋三さんに伺いました。
様々な困難を抱えて生活をしているご家庭の場合、子どもが日常の中でも非常にしんどさを抱えていますので、そこからさらに非日常的な経験をする、どこかに出かけたり習い事をしたりというようなことが非常にやりづらくなっている状況があります。
どういうところに自分が楽しさを見出すのかとか、どういうことを自分はできうるのだろうか、ということを経験するためには、やっぱり色んなことを経験できている方が有利なので、そういう経験ができてないご家庭/子どもに対しては機会提供をしていきたいと考えて【おでかけリップ】という名称になっているんですけど、少しずつそれをやっているという状況です。
富士山を見てみんながすごくはしゃいでいたっていうようなことも新幹線の中でありましたし、山がちの地域にハイキングに行ったんですけども、誰よりもはしゃいでたのは親御さんでしたね(笑)
そして今回のプログラムで古民家に行った時に、 ある子は「ちょっと怖い」っていうようなことをメンバーに言っていました。
そういう時に「大丈夫だよ、怖くないよ、楽しいよ」っていう風に言ってくれる大人、あるいは斜め上のお兄さん、お姉さんが横にいるかどうか、そして一緒にそのプログラムに参加する仲の良い子どもたちがいるかどうかがすごく大事になってくるかと思いますので、メンバーが共にそういう経験を共有できるようなプログラムにしていくことも意味のあるものかなという風に思ってやっています。
中には「新幹線に初めて乗った」という子もいたという今回の「おでかけリップ」。この体験が将来の夢を作る、大きなキッカケになるかもしれないですよね!次回はみんなで防災施設に行き、防災について学ぶ予定、だとか。こうした体験の重要性を多くの人々に発信を続けるLiving in Peaceが見つめている未来のビジョンは、「すべての人にチャンスがある未来」だといいます。
やっぱり色々な困難な状況にある子どもが多いので、その中で、自分には本来あったかもしれない可能性を知らず知らず諦めているケースが非常に多いので、すべての子どもが自分の可能性を諦めなくて良い社会を作るために、まずはこうした形でプログラムを地道にやっていきたいと思っています。一方で、【すべての人にチャンスを】というのは、実はその困難な状況にある人だけではなくて、私たち全ての人が何らかのアクションを起こせるための組織でありたいという意味も込められています。本業があって、なかなかそういう問題に関わりづらいような社会人であっても、それぞれの人なりに自分たちが望む社会の実現に向けて アクションを起こすことができる。そういう社会であってほしいと思って、【すべての人にチャンスを】ということを掲げていました。
Living in Peace、実は団体に関わる100を超えるスタッフ全員がプロボノ = 本業を持ちながら時間を割いて社会課題の解決に当てています。家庭以外で、仕事以外で 社会と繋がってみたいと考えている皆さん。そのヒントが 団体の取り組みにあるかもしれません。ぜひLiving in Peaceのウェブサイトにアクセス、まずは「体験」してみてください。