今朝は、子どもたちの想像力で遊びを生み出す空間、「プレーパーク」を世田谷区内で運営する【認定NPO法人プレーパークせたがや】の取り組みに注目します。

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今回お話をいただいたのは、団体が運営する日本で最初のプレーパーク、「羽根木プレーパーク」の世話人代表、荒木直子さん

創設から45年を迎えますが、荒木さんが立ち上げメンバーから代を引き継ぎ、今は子育て世代の皆さんが、子どもたちの遊びを見守る世話人として活動されています。「自分が子どもだった頃の遊びの世界を体験させてあげたい。」そんな想いから立ち上がった日本のプレーパーク。その運営に携わるようになった荒木さんは外遊びの重要性を どのように捉えているのか、伺いました。

ある意味「ゲームだって遊びじゃないか」っていうこともあるでしょうし、それはもちろんいろんな世代にとって遊びっていうものは違ってくると思うんですけども、私たちにとっては外遊びっていうのが、ある意味この子たちの一生の核を作っていく営みに繋がっているっていうふうに思っているんですね。ちょっと大きな話っぽい感じがするんですけども、例えば水遊びとか泥遊びとか木に登るとか土を掘るみたいなことっていうのは、その子が自分でそのものの形を変えられるんですよね。で、自分でそのものにアプローチして変化をさせることができる。で、それはまた失敗もするかもしれないけども、自分がやりたいと思えば何度でも挑戦できたりとか、そういうことで自然の要素を使って遊ぶっていうのが子どもにとってはすごく重要だなって考えているんです。なので、私たちプレーパークでは、外にある屋外の遊び場ですので、子どもたちがそういうものを使ってやっぱ存分に遊べるような環境を作って守っていきたいって思っています。

2016年から2年間、千葉大大学院 園芸学研究科がおこなった調査によると子どもたちが平日放課後に外遊びをする日数、都心部では8割近くが0日。農村部でも6割に登ったといいます。公園遊具の老朽化、遊びの多様化、塾で多忙など、いろんな理由が考えられますが、ハード面でも、ソフト面でも 自由な外遊びが難しい今。大人の理解を得ながら、子どもたちの「やってみたい」を応援してくれるプレーパークには、たくさんの人が足を運んでくれるといいます。

プレーパークなんですけど、子どもの遊び場とは言っているんですけども、実際ここにいらっしゃられる方って本当にいろんな年齢層の方が来るんですね。赤ちゃん・乳幼児ももちろんなんですけども、小学生がボリュームゾーンとして、中高生とか、あとはもっと大きな若者の世代で、あとは地域のシニアの方なんかもたくさんいらっしゃいます。そういう意味では、子ども、自由な遊びを核とした多世代の地域コミュニティっていう見方もできるのかなと思っています。

私なんかは、東京で子育てするのが、、、「こそだて」って、孤独の「孤」ってあるじゃないですか。孤独の子育てと書いて、孤育てっていう。で、なかなか1人で子育てしてるっていう状況があったので、コミュニティーが作れなくてどうしようみたいな風に思ってたこともあって。

そこでプレーパークに出会った時に、ここだったら子どもを安心して仲間と育てられるんじゃないかなっていう感覚があったんです。で、今、実際プレーパークに子育てしに来てるお母さんたちは、自分たちが子どもを通して繋がってコミュニティを作って、仲間を作って、一緒に子育てしてるって方がとても多いんですね。なのでやっぱり、子どもを自由に遊ばせる、地域の中で遊ばせるっていう場所としてすごく感謝してるというか、こういう場所がこの先も自分たちの子どもが子どもを産んだ時も残っててほしいなって思っています。

遊びの自由度を広げながら、地域コミュニティとして認知されているプレーパーク。より詳しい情報、アクセス方法などは「プレーパークせたがや」のウェブサイト、ぜひご覧ください。

認定NPO法人プレーパークせたがや