NPO法人 コンフロントワールド】の取り組みに注目していきます。

コンフロントワールドは、ビジョンが「不条理のない世界の実現」というものなんですけれども、不条理は誰のせいにできないものと私たちは捉えています。例えば自然災害などは不条理ですし、生まれた環境にトイレがない、水がない、電気がないみたいなものを私たちは不条理と捉えて、そういった不条理のない世界の実現に向けて主にアフリカで水を届けたりとか、学校に貯水タンクと呼ばれる大きな水をためるタンクを作ったり、学校の中で浄水フィルターみたいなものを作ったり、石鹸を現地で作って手洗いを教えたり石鹸を届けたり、あとはトイレを作るみたいな活動をしている団体になります

お話は、コンフロントワールドの代表理事、荒井昭則さん。主な活動地のウガンダでは 42棟ものトイレの建設をしてきたコンフロントワールド。ですが、まだまだ一般家庭への普及は進んでいない、という課題があるといいます。

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トイレがない家庭というのが、外に穴を少し掘って、その上に木の板を乗せている状態で排泄をしていました。なので匂いもこもりますし、プライバシーがないので暗くなるまでトイレに行くのを我慢して、暗くなったらトイレをしに行くみたいな話をしていて。これだとさすがに安全に過ごせないなと強く思ったから、トイレを届けられればなって思いました。実際にトイレを建てた家庭にもヒアリングをしているんですけれども、その時に言っていた言葉がすごい印象的で「友達を呼べるようになった」「周りのコミュニティに認められた」「尊厳が高まった」っていう表現をしていて。もちろん、安全に清潔なトイレを使えるようになるっていうところも、そこで健康になったっていう報告も受けているんですけれども、それ以上に、周りの人との繋がりであったりとか、友達を呼べるようになったっていうのを笑顔で話している姿がすごい印象的で。トイレって機能としては排泄をする場所なんですけれども、それ以上に人の尊厳を保つ・高めるような存在なんだなっていうところを改めて実感しました。

「トイレができることで、地域のコミュニティが新たに生まれていく。」日本にいるとなかなか気付けないこの視点。そしてトイレの必要性を発信するために今月から新たにクラウドファンディングをスタートされています。

何度も現地に足を運び、ウガンダ農村部の課題と向き合ってきた新井さんを始めとするメンバーの皆さん。そこで出会うのは、前向きに「ウガンダを良くしたい」と頑張る現地の方々だといいます。未来を明るい眼差しで見つめる現地の人を「支える」のではなく、「後押しする」視点が、現地、そして遠く離れた日本の未来を変えていくとお話されていました。

もちろん、困っているのには変わりないんですけれども、何か悲しい人、かわいそな人に何かをしてあげるっていうよりも、私たちの団体のミッションでも『後押し』っていう言葉が入っていて。何かあくまで現地のウガンダの農村部で頑張っているウガンダ人を後押しする。なので現地の住民も後押しする、ですし現地で現地のことを良くしようと思ってる組織、NGOの人を後押ししてあげるような感覚ですね。まずはクラウドファンディングをやっているので、そこを通して多くの人にトイレを届けたい。活動地では全ての人々に水とトイレを届けたいっていうものは目指していきたいと思っております。そしてそのプロセスで、私たちの団体は平均20代ぐらいのメンバーで構成されていて、全員が学生だったりとか、プロボノの社会人、全員ボランティアの組織で成り立っているので、そういった輪をどんどん広げていって、日本の誰もが気軽に社会貢献できたりとか参加できるような、社会貢献を民主化するような、そういう動き・文化を作っていければいいなって団体のメンバー全員で話しております。

コンフロントワールドが取り組むクラウドファンディングサイトへ!私たちにできる後押し、そのヒントが詰まっています。ぜひチェックを。

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