今週月曜日は、海の日でしたね!そこで今朝は、この海を始めとする自然について考える「海の自由研究フェス2024」というイベントに注目していきます。

20240719k01.jpg

原宿の複合型商業施設「WITH HARAJUKU」で明日とあさって、2日にわたっておこなわれるイベントなんですが、主催しているのは、全国各地の街のごみ拾い活動を行うNPO法人グリーンバード、です。

この取り組み、どのような想いから立ち上がったのでしょう。グリーンバードのアカウントマネージャー、馬場悠人さんに伺いました。

海のごみの8割が街から来ているということを言われてもう久しいですけれども、 私どもの団体としても町のごみ拾いがメインの活動になっていることから、海の環境問題っていうものを子どもたちに楽しく学んでいただける機会を作れないかというところで、2018年から始めたイベントになっております。親も子もまずは楽しく学んで知るところから始めようっていうところを意識している部分もあるので、まずは最初のきっかけとして知っていただくことっていうものも、さりげなく大事にしているポイントでもあります。

海のゴミの8割、街から出ている...。さらに、漂流するプラスチックごみは海の中で400年も漂い続ける、などなど海に関する課題は 山積みです。そんな課題を、楽しく、わかりやすく発信していこう、というのが今回の「海の自由研究フェス2024」、なんですね。

例えば今話題に上がった海ごみ問題については「海ごみアクアリウム」という水槽を会場内に展示。実際に どんなゴミが海を漂っているのか 直接見ることができるほか、「マイクロ砂浜でマイクロプラスチック探し!」といった触れて、体験できる催しも用意されています。この他にも、なかなか普段の生活では見えてこない「課題」に触れることができるとか。

ちょっとニッチなところでいきますと、皆さんもよく食べられるホタテの貝殻の廃棄処理問題。皆さん食べられるのはもちろん貝の中の部分なんですけれども、ホタテの貝殻自体を廃棄するのに今、埋立地ではないですけどもその貝殻がもう特に北の地域で山積みになっちゃっているような現状がありまして、そうすると水質汚染ですとか土壌の汚染、あるいは悪臭っていう公害など、実はいろんな問題が発生してしまっているっていう現状があるんです。このイベントにご協賛いただいているパートナー企業で、甲子化学工業という会社がいらっしゃいまして、そちらがホタテの貝殻をプラスチックの代替素材に活用したシェルテックという素材を開発されてまして、そちらの素材を使った「ホタメット」というヘルメットを販売されてらっしゃるんですね。貝殻のアップサイクルは、じゃあこんな風にできるんだよってところで、ホタメットを紹介させていただくような内容になっております。

イベントではこの他、子どもたちに向けたワークショップも展開予定。ウェブから事前予約を受付中です。たくさんの気付きと出会える「海の自由研究フェス」。イベントに携わる馬場さんはこのイベントにかける想いについて、こんなお話をされていました。

もちろん大前提として良い未来をみんなでちゃんと作っていこうという想いはあるんですが今年、国際環境法っていうものを改めて学んでいく中で、世代間公平という言葉がありまして。これは、「今自分たちが享受している自然は後世にもしっかり引き継いでいかなきゃいけない」そういった義務があるよねっていう考え方で、それを見た時に、すごい今自分がやっている活動やイベント含め、いろんなアクションの意義が結構すっきりまとまった感じがしていました。なんで私としては、子どもたちに良い未来を作っていってほしいということもあるんですけども、それを引き継ぐために何をしていけるかということは、大人も子どもも一緒に考えていけるし、行動を起こしていけるよねというところで、そういった気づきのきっかけに1つなるイベントにできればなと考えています。

豊かな海を次世代に繋げていくために、今できることを知る。その大きなキッカケになりそうです。

「海の自由研究フェス2024」、

明日あさって、原宿の複合型商業施設「WITH HARAJUKU」で開催です。詳しくはイベントの特設サイトをご覧ください。

【NPO法人グリーンバード】