今朝は、神奈川県の平塚市を拠点に耳が聞こえない・聞こえづらい「ろう者」と聞こえる「聴者」をつなぎ合わせる活動をおこなう、【株式会社ユーディフル】に注目します。
具体的には、、、ストリートダンスと手話を融合させた「ユニバーサル デザイン ダンス」のレッスンスタジオや聴覚に障がいがある人が働きやすく、また さまざまな人が利用しやすいカフェの運営を平塚市内で 続けています。
こうした取り組みをスタートしたキッカケを、ダンススタジオの先生、そしてカフェの代表も務める北村仁さんに伺いました。
聞こえない人全員がってわけでもないですし、聞こえる人が全員がってわけでもないと思うんですけど、ただ繋がり方として、よく僕も地元平塚で手話カフェですとかダンススタジオとか運営していると聞く言葉っていうのが「聞こえない人と話すには手話を覚えなきゃいけない」とか「手話を覚えるって行動とか、そういったものの義務感」みたいなものがブロックであるなって思っていて。でも実はそんな手話が上手い下手とか関係なく、繋がりたいよねっていう気持ちもある。ってところで、そこで一緒に踊るとか、そういったエンターテインメントを挟むと、まず心と心が繋がっていくってところが手話ダンスを通してみると見えるなって思っていて。その後に手話を覚えたいとか。聞こえない人からすると聞こえる人と繋がるために最初は筆談で交流しようとか。そういったまず心から先で行動が後っていう風な流れが作れるのが魅力かなとは思っていますね。
エンターテインメントを通して心のバリアを壊していく。この取り組みを加速させていくイベントを、明日 平塚市内で開催予定です。その内容は、ギネス世界記録へのチャレンジです!
神奈川県の平塚市の"ひらしん平塚文化芸術ホール"っていう1200人ほどのホールがあるんですけど、そちらで、手話ダンスでギネス世界記録に挑戦するイベントをやります。目標人数が1000人で、ちょっと細かいんですけど、レッスンと発表を含めた30分間の手話ダンスレッスンをするっていうことが、今回のギネスの挑戦の内容になっています。実は3年前からやりたいと思っていて。でもまだ僕らの生徒が150から200人ぐらいの生徒規模なんですけど、その中でも聞こえない学生のアルバイト先ができたりとか、今ではうちのスクールに耳が聞こえないけどダンサーとして頑張りたいって子が集まってきてくれていて。で、その子たちの可能性をより広げるためには、よりポピュラーでみんなが知っているものを話題にしながら、この手話ダンスとかユーディフルっていうことを広げていくと、今回は1000人目標になっているので、約5倍の人たちが知ってくれると、より僕ら以外がどんどん聞こえない子が困っている、障害がある子が困っているとか、こういう風にしたいとか、障害がない子も「こういうことをしたいんだよね」っていう風に挑戦をしたいっていう気持ちが素直に叶えれる環境が、このイベントをきっかけに 確率が上がっていくんじゃないかな、どんどん広がっていくんじゃないかなって思って、今できるようになったのが現状です。
事実として、北村さんが運営するカフェ事業がスタートしたキッカケは、 ダンススクールに通う聴覚障がいを持つ生徒がアルバイトに採用されづらい、という相談を受けたから、でした。障害の有り無し問わず「チャレンジをしたい」という希望を叶える場、人を増やしたい!その想いから 立ち上がった、今回のイベントです。
会場には、老若男女、耳が聞こえる人も、聞こえない人も集まります。こうした混ざり合いの場こそが、ユーディフルが見つめる 豊かな社会だと、北村さん、チカラ強くお話されていました。
なんだかんだ壁作ってるのは自分の心かなとは思っていますね。聞こえる人も聞こえない人もお互い多分壁を作ってしまうことはあると思うんですけど。知らないからこそ怖いし、知らないからこそ進めないって思っていて。でもそれを知れる環境っていうのが、手話に捉えると、手話の勉強をしなきゃいけないとか、そのろう者と会ってどんどん体験しなきゃいけないとか、そういったまだ壁が高かったりはするなって思うので。 聞こえる人も聞こえない人もお互い自然にお互いのことを知れる。そして自然に障害支援をしようっていっていくんじゃなくて、当たり前のように普通に一緒の空間にいれるっていう環境を作ることが大事なのかなとは思います。
ユーディフルが主催する湘南インクルフェス2024「手話とダンスで世界をつなぐ UD LIVE 2024」は明日、ひらしん平塚文化芸術ホール 大ホールで開催です。また、隣接している公園では マルシェも開催されますよ。参加をご希望の方、番組サイト・SNSにチケット販売ページへのリンクを掲載します。ぜひチェックしてください。