今朝は、1月の地震・そして先月発生した豪雨の被災地、能登半島の輪島市を中心に 子どもたちの居場所づくり、街の復興にあたっている 認定NPO法人カタリバ。代表の 今村久美さんにお話を伺いました。
昨夜、現地での復興作業の間にお時間をいただき、取材にご協力いただきました。本当にありがとうございます。被災地...、主に避難所では子どもたちが自由に歩き回ることも難しく、友達にも自由に会えません。そんな子どもの居場所を作るためにチカラを尽くしてきたカタリバ。以前番組でご紹介いただきました、本当に素晴らしい取り組みです。今回の豪雨を受けて、先日あらためて現地に入った今村さんに現地の様子を まずは伺いました。
ずっとこの1月1日の地震が起きて、地元の方々と一緒に頑張ろうっていう形でいろんな取り組みをしてきたんですけど、「そろそろ落ち着いてきたね」「未来を見て真っすぐ行こう」って思っていた矢先のことだったので、私の感覚では、がんばろうがんばろうってやってきた地域のリーダーとか、いろんな取り組みをしてきた方々が、本当に皆さん失意のどん底に一旦なって「心折れた」って言葉をお話になる方が非常に多くてですね。ただですね、今、全国から結構応援に駆けつけてくださる方もいて、1月1日の地震の時は「皆さん応援に行かないでください」っていうキャンペーンがあったと思うんですけど、今回は「直後から泥かきに来たよ」っていう方が駆けつけてくれて、一緒に作業をしていると、カウンセラーが回るっていう形じゃなくて、一緒に泥かきをするってことは、非常にカウンセリング機能があるんだなんてことを言ってらっしゃる方もいらっしゃったんですけど、一緒に取り組むっていうことで、皆さんがすごく元気になって、まだやっていけるかもしれない、自分たち1人じゃないんだっていう風に感じたなんてことをおっしゃっている方もいらっしゃったので、そういう意味では取り戻していってる方々も、皆さん全員じゃないですけれども、いらっしゃるなっていう風に感じています。
非常に大変な状況ですが、未来を見つめて動き出している大人がいる。その大人の皆さんが安心して 復興作業にあたるためにも、子どもたちが安心して過ごせる場所が必要、なんですよね。
走れる場所があって楽しく過ごせる場所があれば、本当に子どもたちはとっても楽しく遊ぶんです。もちろん中にはうつむいてる子なんかもいるんですけど、でも、それもまた、その子のペースに合わせて一緒に過ごせる方法を周りの大人たちがシェアすれば、子どもたちにとってそこが居場所になるんです。なので、子どもの支援っていうのは、その子がその子の段階で、今どんな形で過ごしたいと思えるかってことを、周りの人が気づける人数がそこにいて、子どもたちと一緒に過ごして、楽しいと思える時間をちょっとでも過ごせれば、それが子どもたちの支援になるなと思っています。
現地で子どもたちの居場所づくり、復興作業にあたっている今村さんに我々ができる支援について、お聞きしました。
正直ですね、今とにかく直近は泥かきのボランティアに来ていただいて、街が綺麗になっていくことが子どもたちの支援になると思います。まだ全然人が足りないという状況です。なので、1日でも良いから、スコップとかもこちらにあるので、泥かきに来ていただく。お家のが綺麗になれば、それがご家庭にとって支援になるし、親御さんが心穏やかな暮らしができれば、それ以上の子どものケアはないと思いますし、泥かけに来ていただける方が1人でも多くいるととってもありがたいです。で、それができないと思ったら、ぜひカタリバの方でも募金活動を行ってますけど、大変多くの団体が募金活動を行っているので、能登半島の支援を謳ってる団体にぜひ募金をしていただくことで、その団体がそれを原資に様々な支援を行うと思うので、そういった活動に参加いただければと思います。
今村さん、輪島市のボランティアセンターの方々と「2ヶ月後には豪雨が起こる前の"気持ちに"戻っていよう!」とお話をされているといいます。そのために、関東に暮らす私たちにできること。現地に赴ける方。「石川県県民ボランティアセンター」などのサイトから最新情報を確認のうえ、ご参加ください。
カタリバへの募金については、団体のサイトをご覧ください。またはJ-WAVEでも義援金の受付に関する特設ページをオフィシャルサイトに掲載しています。ぜひチェックをお願いします。