今朝は、【NPO法人 School Voice Project】に注目していきます。
スクールボイス...、そう、学校の声。
教員を始めとする学校現場で働くみなさんの声を見える化して『子どもも、大人も幸せな学校をつくる』ことをミッションに掲げ、活動している団体です。この取り組みの始まりについて団体の事務局長・武田緑さんにお伺いしました。
学校現場がすごくどんどん元気がなくなってきている感じというか、先生たちも主体的に動けなくなって、縛られたり、自分の思いを大事に働いたりできなくなっているなってことを元々思っていたんですけども。学校って今いろんなことを求められてて、例えば主体的に動ける子を育ててくださいみたいなこともその1つにあったりするわけですけど、先生たちの主体性って実はかなり制限されていて。制度的にその縛りがある部分もありますし、文化として「もうこういうもんだから」みたいになっていたり、いろんなところからクレームも来やすい場所なので、動きづらくなっていて。でも現場の人たちが元気に、自分の声には価値があるとか、自分たちで学校をより良くしていけるっていう風に思えてないと、やっぱ子どもたちにも、自分たちで社会作っていけるんだよとか、あなたの声には価値があるんだよみたいなメッセージって、きっと学校の中で伝わっていかないなという風に思っていて。なので、中から変えたいと思ってる人たちは現場にもいるので、たくさん。内側から温めることで変えていくような活動を作りたいなというので、仲間の先生たちと一緒に作ったっていう感じになります。
熱意ある先生たちの声を、もっと学校内に!そして社会に。こうした想いから 教職員の声を集めるアンケートサイト「フキダシ」や職員の皆さんが集まるオンラインコミュニティ「エンタク」を運営。
サイトに寄せられた声を元に「#教員不足をなくそう!緊急アクション」を展開し、教員不足の現状を社会に発信。大きな話題にもなりました。(※2022年)
私たちあんまり居場所って言葉を使ったことはなかったんですけど、仲間の存在みたいなのはすごく重要で。職場で1人かなみたいな気持ちだと、だんだん「私がおかしいのかな」みたいになってくるんですよね。なので、問題意識感じてるのは間違ってないなとか、もっとこの方がいいよなって確認できる場所があるってのはすごい重要かなと思っています。あとは、ロビーイングとか政策提言の方の活動に関しては、もちろんすごく私たちのやってる動きについて大事だとかありがたいって言ってくれる人もすごくいるんですけど、一方で、やっぱりまだまだどうせ変わらないとか、やっても意味がないとか、自分の声なんか小さくて出しても意味がないとかっていう風に思ってる人の方が多いんじゃないかなという風に思うので、うちの活動としては、やっぱり小さなことからでもちゃんと成果を出して、成功体験を作って、「意味あるんや」って思ってもらうっていうのを頑張らないとなって思ってるところです。
声を挙げることには、意味と意義がある。先生たちが働きやすい環境は、子どもたちが学びやすい環境に繋がります。
1人1人多様な背景とか価値観を持っている子どもたちが、みんな1人1人が大事にされて声を聞かれる。そして排除されない学校にしたいなっていう風に思っているので、そのためには先生たちの働き方の問題も解決される必要がありますし、こういうことを大事にしたいっていう学校を作っていく時には、手前で解決しないといけないことが本当山積みで。でも、そのビジョンに向けて仲間を増やしながら一緒に動いていけたらなっていう風に思っています。あと、やっぱり学校がどんな場所になるかがどんな社会を作っていくかに直結してるっていう感覚を私たちは持っていて。どんな社会にしていきたいですか。とか、未来にどんな社会で生きていきたいですか。っていうことを考える時に、じゃあ学校ってどうあってほしいんだろう。ってことって問いとして湧いてくるなと思っていて。なんかいろんな人たちとそれを一緒に考えていきたいなっていう思いはとってもありますね。
学校で働く関係者の皆さん。学校現場に関心をお寄せの皆さん。あなたの声が他の方に共鳴して、大きなSchool Voiceになるかもしれません。学校現場の現状を知りたい、共有したいとお考えの方、ぜひ一度、School Voice Projectのウェブサイトにアクセスしてください。