今朝は、神奈川県の藤沢市・横浜市を中心に活動している【認定NPO法人おもしろ科学たんけん工房】の取り組みに注目していきます。
2002年からNPOとして活動をおこなう こちらの団体では、「子どもたちが自転車で行ける所にあまねく科学教室を!」を合言葉に県内20を超える地域で科学...、理科の面白さを子どもたちに発信。
地域の公民館や学校を会場に主にシニア世代の皆さんが指導者となって学生たちに 理科のワークショップをおこなっています。「おもしろ科学たんけん工房」、、、どういったキッカケで活動が始まったのでしょうか。団体の代表理事、柴田憲男さんにお話を伺いました。
私たち理系のエンジニアとかあるいは理科の教師の出身者ですね、そういう人たちが子どもたちの理科離れっていうのをなんとかしたいなという風に考えましてね、 それでこういう活動が始まったというわけですね。例えば電気なら、電気でモーターやなんかの磁器だとか光だとかチカラとか、そういうものに電気がいろんな働きをするんだよ、というような実験をしましてね。それで実際にモーターを作ってみようよということで、材料を提供して、子どもたちと一緒にコイルを巻いたりしてモーターを作っていくんですね。で、そのモーターが回ったことによって自分たちの手で1つのものを完成させるという喜びと言いますかね、達成感を味わってほしいという風に考えまして、ほぼ毎月教室をやっています。
例えば、これまでに行われてきた内容を見てみると...ジェットコースターを工作しよう!「転がれ!進め!ジェットコースター」!空気に浮くものについて、考えて、実験!「飛行船を浮かせよう」。どれも楽しそうですよね。
子どもたちはもちろん、保護者からも好評だというワークショップ。シニア世代の指導者の皆さんも、子どもたちとのふれあいから元気を受け取っているとも柴田さん、お話されていました。理科、科学の楽しさを発信する団体、ですがこの取り組みでは 理科の楽しさ、だけではなく「自分で行動を起こせる人になってほしい」...、そんな願いを込めて 活動を続けている、といいます。
私たち、理科を教えるんではなくって、理科/科学に関心を持ってほしい。関心の度合いを上げて科学は面白いんだなということを実感してもらうと、今度はその子どもたちが自分でいろんなことを、じゃあ自分で調べてみようとか、あるいはこんなものを作ってみようとか、自分から努力してくれると思うんですよね。そういうことで、教えるんではなくて関心度を上げるというのが目的という風に考えております。とにかく、子どもたちが自分で未来を考えてほしいと思うんですね。自分でものを考えて、自分で行動する、自分の手で何かを作っていく。誰かがこう言っているから正しいじゃなくて、自分で判断するというようなことを極力習慣づけてほしいということを、それとなく我々の教室の中で感じ取ってもらえるような、そんな気持ちで我々はこういうプログラムを色々作っております。
物事への好奇心を育み、自分で調べ、行動する。その先に出会う結果を楽しんで欲しい。そんな想いのもと20年以上活動を続ける「おもしろ科学たんけん工房」。現在、11月中におこなわれる「おもしろ科学体験塾」の参加者を募集中です。また、一緒に子どもたちに科学の楽しみ、積極性を育んでいく 指導者の募集も受け付けています。ぜひ一度、団体のウェブサイトにアクセスしてみてください。この時間は、【認定NPO法人おもしろ科学たんけん工房】代表理事の 柴田憲男さんにお話を伺いました。ありがとうございました。