今朝は、千葉県を中心に活動する【一般社団法人Spice】の取り組みに注目。団体の代表、郡司日奈乃さん、小牧瞳さんにお話を伺いました。
団体の合言葉は、「教育にスパイスを」!
授業を想定した教育プログラムの開発・提供。若者の居場所づくりなどの取り組みを去年4月からスタート。この活動の一環で先月、クラウドファンディングを立ち上げました。
そのプロジェクトとは、千葉県立 佐倉南高校の定時制・夜間部に通う学生のみなさんが考案した企画。毎日使う通学路に、車のライトを蓄えて発光するパネルを、「足跡型に設置する」というプロジェクトです。
定時制に通っている高校生たちは夜の通学路を歩いて通っているんですけれども、この道が、車がびゅんびゅん横を通っていくようなまっすぐのいわゆる田舎道。遠くの方にガソリンスタンドがあるので、そのガソリンスタンドの明かりを頼りにそのまっすぐな道を歩いていく、、、この道を好んで高校生たちが歩きたがらない。そういったところを是正するため「夜の通学路に光を灯すことをやってみたい」ということで今クラウドファンディングに挑戦をしております。ただ、暗いところを明るくすればその道を歩きたくなるかどうかと言われると、彼らはそうではないというような話をしていて、その場所を歩きたくなるような光の灯し方みたいなことを考えた時に、光輝くわけではないですけれども、明かりが灯る、柔らかい明かりがいいなという話になって、今回蓄光のパネルがあるということを探し当てて、それを使いたいというような話になりました。
JR佐倉駅から佐倉南高校までの通学路。その一部の区間は、車通りは多いけど、民家は少なく、街灯もまばら...。あまり「歩きたい」、と思えなかった道をみんなが歩きたくなる道にできれば、安心して登校ができる。そして道を利用するみなさんの健康にも繋がる!素敵なアイディアですよね!クラウドファンディングは好調です。すでに140%近い支援を集めていますが、今後も支援の呼びかけを続け、集まった金額分の蓄光ライトを道に反映させていく予定、だといいます。学生のみなさんが考え出した、街を住み良くするアイディア。こうした若者の声を、もっと社会に活かしたい!そして、社会が若者を見守り、応援する仕組みを生み出したい!Spiceで活動するお二人は、そんな未来を見つめて活動しています。
今回の1つの取り組みがきっかけで、佐倉の街中がぽっと明るくなるようなスポットが増えていくと「誰かだけが見守る」というより「みんなで見守っていく」そういった新しい佐倉市の町の姿も見えてくるんじゃないかなと期待しております。
子どもや若者の思いとかアイデアが社会の中で大切にされて、その中で社会全体が良くなっていくような取り組みが、行政も民間企業も学校も一緒に動いていける未来になっていけばいいなと思っています。その先で、誰もが対等で豊かな社会を目指していける、、、そういう状態になるんじゃないかなと。なのでまずは「あなたの声、聞かせてくれる?」っていうところから子どもたちには届けていきたいなと思っています。
街を、社会を変えようとする 若者たちの挑戦、クラウドファンディングサイトでぜひご確認ください。「定時制高校生が挑戦! 夜の通学路に光を灯そう。楽しく歩けて健康になる道をつくる」