今朝は、視覚障害がある人と、そうでない人がチームを組み、一緒にスキーを楽しむ!【かながわブラインドスキークラブ】に注目します。
視覚に障害がある人を「ブラインド」。そうでない人を「パートナー」と呼び、「支え合う」のではなく、「対等に スキーの楽しさを共有する仲間」として共に活動している、クラブの皆さん。
ブラインドスキー、、、どのような競技、なんでしょう。【かながわブラインドスキークラブ】井上浩一さんに伺いました。
視覚障害者と目の見える人が一緒にスキーを楽しむスポーツです。ブラインド単独ではやっぱり安全に滑り降りることはできないので、わからない部分を声で伝えていただいて、一緒にゲレンデを滑り降りるパートナーの人が、後ろから、ターンの方向を、右、左のように声で伝えてくれて、その調子に合わせてカーブを切っていきます。少し視力の残っている人は、区別しやすい色のビブスを付けたパートナーが前を滑るっていうこともあります。そうして、2人とか3人とかで滑ることで、 一緒に疾走感とか充実感を味わう。それがブラインドスキーです。私自身、全盲の視覚障害者ですけれども、パートナーと息があって、スムーズに風を切って滑り降りてきた時の達成感とかですね、信頼感といったものは何事にも代えがたいものがあります。
現在、ブラインドの方々が35名。パートナーが106名。 合計141名で運営している【かながわブラインドスキークラブ】。年に数回おこなわれるスキーツアーのほか、ウォーキング、研修会を通し、同じ趣味でつながるみなさんの交流の場を 育んでいます。思えば、スキー...、上達すればするほど、一人で滑ることが多くなりませんか?
そういった熟練者の方が「誰かと一緒にスキーを楽しむ」ことに新鮮さを感じ、パートナーとして参加されることもあるといいます。今回お話をうかがっている井上さん自身は、8年前にこの団体で 久しぶりにスキーに復帰されたといいますが、ブラインドの皆さんにとっても、団体の活動は 生活の豊かさに結びついていると 井上さんは続けます。
時々聞くんですけれども、視覚障害になってできなくなることがあるんですね。やっぱり見えなくなってできなくなったことがあるけれども、スキーを始めて、スキーってやっぱり1人じゃできないことではあるけれども、そういったいろんな協力を得る、一緒にやることで、見えていた頃にはできなかったことができるようになるので嬉しい。そこからどんどんこう広がっていくっていうことはあるかと思いますね。
普段の私の生活の中でも、今リモートで、在宅で外に出ること割と少なくなっているんですけど、その中で仕事でもない皆さんとの関わりを通じて、なんか人と触れ合うことで人のへの信頼を感じるといった機会として、クラブの活動がとても私の中で役立っているし、ありがたいなと思っていますね。
団体では、明日の夕方5時30分から、ブラインドの皆さんとスキーを楽しむパートナー志望の方に向けた説明会を企画しています。リアル会場は、神奈川県民活動サポートセンター。またはZOOMでのオンライン参加も可能とのこと。もちろん、ブラインドで一緒にスキーを楽しみたい、という方もあわせて募集しています。この番組のオフィシャルサイト、SNSにリンクを掲載しますのでぜひ一度アクセス。そしてお近くに関心をお寄せの方がいたら「こんな団体があるんだよ」と シェアしてください。
この時間は、【かながわブラインドスキークラブ】井上浩一さんにお話を伺いました。ありがとうございました。