今度の日曜日、12月1日は、エイズのまん延防止と 患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に制定された 世界的な記念日、世界エイズデーです。

都内でも「TOKYO AIDS WEEKS 2024」が企画され、各地でエイズ/HIVにまつわる"最新情報"が発信されています。今回は、このイベントにも深く関わり、HIV感染者への支援をおこなっている【認定NPO法人 ぷれいす東京】の代表、生島嗣さんに お話をうかがいました。

まずは、、、HIVにまつわる"情報"について。30年以上活動を続けるなか、どのように情報は アップデートされてきたのでしょう。

30年前、私どもが活動スタートしたときには、効果的な治療がなかった時代なんですね。しかし、最近では治療法がものすごく良くなって、早く分かって治療すれば寿命は感染していない人とさほど変わらないっていう時代になってきました。男女間であれば、自然妊娠で元気な赤ちゃんも産めます。パートナーも感染せず、家族も増やせるっていう時代になってますね。で、治療すると血液中にウイルスがすごい低いレベルになるので、そういう状態になるとパートナー、セックスの相手に感染を渡さないという風になります。なので、きちっと治療している人は感染源じゃないということになりますね。このことを、血液中にウイルスがUndetectalbeな状態=Untransmittableということで、その頭文字を取って「U=U」という観点も近年は知られるようになりました。

ぷれいす東京を始めとする世界中の団体は「新規感染者」「エイズ関連での死亡者数」「HIV患者への差別」この3つを「0」にすることを大きな目標に掲げています。

世界で望まれるゴールを達成するためには...僕たち一人ひとりの"情報のアップデート"が必要、ですよね。そのひとつが、「PrEP(プレップ)」と呼ばれるHIV感染を薬で予防する方法です。

ぷれいす東京では、みんなが平等に 感染予防に努めることができる社会を見つめ、この「PrEP(プレップ)」の周知に取り組んでいます。

HIVの治療薬の一部を感染していない人が定期的に飲むことでHIV感染リスクを99%減らすことができるという画期的な予防方法になります。日本では8月に認可をされています。アメリカから12年遅れての認可なので、ようやくという感じなんですけれども。ただ、1錠の薬のお値段が2400円ぐらいするんですね。ツルバダというお薬なんですが。ですから、この値段ですと多くの方が使いづらい枠になっているんですね。ですので、お金がない人でもプレップを選べるような日本の地域社会の環境作りをしたいということで、現在署名活動を行っているので、関心がある方はぜひ署名のご協力をよろしくお願いいたします。

愛する人のために。そしてなにより、自分のために。HIV/エイズの今の情報に、触れてみてください。その第一歩となるインフォメーションが、ぷれいす東京のWEBサイトに掲載されています。クリック、チェック。そして その先の情報、行動に、繋げてください。