今朝は、日本骨髄バンクの取り組みに注目します。骨髄バンク、、、白血病などの 血液の病気で"血を造るもとになる細胞の移植を必要とする患者さん"と、その健康な細胞を提供してくれるドナーの方とをつなぐ事業をおこなう団体です。

現在のドナー登録者は56万人。非常に大きな数字ですが、この中から患者さんと適合する確率は、数百~数万分の1程度。

日本では 毎年1万人もの方が 血液疾患を発症。そのうち 2000人が骨髄バンクを介した移植を必要としていますが、実際に移植を受けることができる人は 1200人ほどだといいます。だからこそ、ひとりでも多くのドナー登録が必要となる、ということなんですね。

ただし。先ほどご紹介した56万という登録者数...このままだと、あと数年で 7割程度に減ってしまう可能性があるそうです。日本骨髄バンク、狩野瑞季さんに、骨髄バンクが抱える課題について、そして、骨髄移植にまつわる誤解について、伺いました。

ドナー登録に年齢制限がありまして、それが55歳までになっているんですけれども、今登録していただいている方の半数以上が40代、50代の方々が占めているので、今後数年後からどんどんドナーが足りなくなってしまう。ドナー不足になるということで、若い20代、30代のドナーさんをもっと増やさなくてはいけないっていうことがまず1つあります。皆さん結構大掛かりな外科手術のようなものを想像されるんですけど、実際にはどこかを切ったりっていうことはせず、ボールペンの芯ぐらいの注射器から骨髄を取るっていうやり方が1つ。それが腰の骨から取るんですけど、もう1つはそこからではなくて腕の血管から採れる。成分献血のような形で採れるものもあり、そちらだと全身麻酔もいらないので少し負担は軽く感じていただけるかなと思います。

ひとりでも多くの 救える命を救いたい。そのために活躍してくれるドナーと、理解ある仲間たちを 日本中に増やしていきたい!その想いから 日本骨髄バンクでは認知向上キャンペーン「#つなげプロジェクトオレンジ」を立ち上げました。

20241206k01.png

WEBサイト/SNSを中心に ドナー登録の呼びかけ。そして、ドナーのみなさんが 通院しやすくなる、誰かの命に寄り添う時間を作りやすくなる社会を目指して情報を発信し続けています。

そうですね、ドナーさんにとってはもうここでしかない経験になっている、とてもすごく貴重な経験だったとおっしゃってくださる方が多いですね。この自分の提供を通して、何か命について考える機会になったですとか、患者さんのことも知るきっかけになったので、そこに対して何かできないか、もっともっと自分がじゃあ広められないかですとか、あとは、家族となかなかそういう話を普段しない方が、、、健康な方がドナーなのでよりそういったお話をしない方が多いので、家族と話し合えて良かった、という声も届きます。

誰かの命を想いやる時間が、大切な人や自分と向き合う時間になる。命を見つめるキッカケに、「#つなげプロジェクトオレンジ」。ぜひ皆さんも繋がってください。ドナー登録について。そして 登録以外の応援方法など、特設サイトに詳しい情報がまとまっています。

クリック、チェック。その先の行動、命に、繋がってください。