今日は2月14日バレンタインデーですね。この時期にチョコレートフェアや特別仕様のチョコレートも増えてお買い物の度に 目移りしてしまいませんか?
少し前の総務省統計局の調査。1世帯あたりのチョコレートへの支出額は2月が最も高く、年平均の2倍以上に上るそう。
最近ではプレゼント用途のほか、自分に。そして、推し活の一環としてバレンタインを楽しむ「推しチョコ」という文化も 少しずつ広がっているようです。そんなチョコレートを購入するときに、「社会課題に向き合っているチョコレートを買ってしませんか?」と提案している団体が、今日注目する【認定NPO法人ACE】です。
私たちACEは児童労働のない子どもの権利が守られた世界を実現するために活動するNGO団体です。世界の子どもの約10人に1人、数にして約1億6000万人が働くために学校行けず、怪我や病気の危険にさらされていると言われています。で、私たちはガーナでカカオの生産地で活動をしているんですけれども、ガーナのカカオ農家の子どもの2人に1人が児童労働をおこなっていると言われていまして、全体の数にすると77万人の児童労働者の数で、そのうち91%が危険有害労働に従事していると言われています。ちなみに、日本とすごく関わりが深くて、日本のカカオは約7割がガーナから輸入されていると言われています。
お話は、ACEで活動する赤坂友紀さんです。私たちが美味しく食べているチョコレート、そのカカオの生産現場では 本来義務教育を受けている年齢の子どもたちが大きく危険なナタを扱っていたり、重いカカオの運搬作業を強いられている現状がある...。といいます。
この原因は「貧困」のほか、「教育の重要性が理解されていない」 「教育機関が整備されていない」というように、さまざまな理由から、こうした労働問題が起こってしまうそう。どうせなら、食べる人も、つくる人も、みんなが笑顔になれるチョコレートを広げたい。この気持ちを「当たり前」にしたい。そんな想いからACEでは毎年 バレンタインシーズンに児童労働啓発キャンペーンを展開しています。
今年は「#(ハッシュタグ)未来につながるチョコレート」をテーマに児童労働の現状の発信。そして、児童労働問題と向き合ってつくられたチョコレートの購入を呼びかけています。
特設サイトに商品の紹介があるんですが、、、私たちにも馴染みあるブランド、会社のチョコレートがたくさん並んでいます。
買い物は投票っていう言葉があると思うんですけれども、やはりそういう児童労働をなくすことに配慮しているチョコレートを購入していくというのって、すごく小さなことかもしれないですけれども、社会、特に企業さんの活動を変化させていく大きなアクションに繋がっていくので、買っていくもの、普段買うものがどういう背景があるのかっていうのを知った上で選択していくこと、そういったことは本当に大きな力になっていくと思います。
ACEとして、対処療法ではなくて、仕組み自体、根本的な課題を解決していくっていうことを私たちすごく大事にしているんですけれども、今までは長らくカカオの生産地で直接子どもたちを児童労働から守るという活動をしてきましたけれども、そのノウハウを活かして、ガーナ政府と一緒に社会全体を変えていくていうことに注力しております。その仕組みがうまくいったら、ガーナだけではなくてガーナ以外の国にも広げていって、国際社会と連携して取り組んでいけたらと考えております。
まずは課題を知り、小さくても行動していくことで国の仕組みも変わるかもしれない。そのスタートが、今日、バレンタインデーかもしれません。ACEが展開する児童労働啓発キャンペーン、特設サイトをぜひご覧ください。
詩人・谷川俊太郎さんがACEの活動に触れてつくった詩「そのこ」も2分ほどの動画で紹介されています。こちらも あわせてチェックお願いします。