今日で2月も終わり。明日から3月ですね。さまざまな月間、週間行事がありますが、そのなか3月は「自殺対策強化月間」に定められています。環境が大きく変わる、この3月時期は自殺件数も多くなってしまう‥という理由で制定された月間です。
今朝は、そんな悲しい事故を未然に防ぐために活動する【NPO法人ゲートキーパーTONARINO】に注目していきます。
ゲートキーパーって元々は自殺対策の用語なんですけれども、身近な人の変化に気づいて、声をかけて、話を聞いて、必要な支援につなぐっていうハブのような役割をする人。資格とか職業ではないんですけれども、じゃあゲートキーパーって基本的に何なのかって言ったら、孤立をさせない、生きる人を支援する人ですよっていうことで。じゃあ、周りの人にどんな関わり方をしたらいいのかなとか、あとは自分自身の健康を守るにはどうしたらいいのかなっていうようなことをお伝えしている感じですね。
ゲートキーパーTONARINOの理事長、森本美花さんです。「命の門番」とも言われるゲートキーパー。ですが、団体ではもっと広く、講演会、出張授業などを通し、毎日のコミュニケーションから「生きる人を支える人を育てる」、、、「SOSを出しやすい社会を目指そう」、と発信されています。
例えば、私は大人に対するカウンセリングをするっていうのは本業で仕事でやってるんですけど、ベースとしては、その時々の状態に合わせたコミュニケーション、相手に合わせたコミュニケーションっていうのを取りたいよねって話をしています。例えば、元気な時にはかけてほしい言葉で、調子が悪い時にはかけてほしい言葉。それぞれ違うと思いますから、相手に合わせてコミュニケーションが取れるようにっていうことをお伝えして、練習していくって感じですね。例えば、大丈夫。ってお声かけ、皆さん聞くんですよね。気になる方がいたら、どうやってお声かけしますか。「大丈夫?」ってお声がけをされると思うんですね。私自身もそうなんですけど、ただ、やっぱりその大丈夫だけだと、ちょっと反射的に大丈夫だよってお返事しちゃったりもすると思うので、具体的に心配しているっていうことを伝えるために、どうして大丈夫って思ったのか、何を見て大丈夫って思ったのかって、そこまでちょっと一言添えて伝えようねっていうお話をさせていただいてます。例えば、いつもより元気がないように見えるけど大丈夫?っていうような言い方ですよね。
毎日の暮らし方、人との関わり方で自分でも、誰かの生命を守ることができる。そんな気付きの声が 団体には多く寄せられています。
自分でもできることあるんだっていうことを言っていただくことが多いですね。
やっぱりそのゲートキーパーとか自殺対策っていうと、特別な人がするもの、あるいは自分のせいで何かひどいことになっちゃうんじゃないかなと思って、なんかちょっと怖い、でもちょっと興味があるって言って来てくださった方ってすごく多くて。そしたら、日常生活の中からできることたくさんあるんですよっていうお話をさせていただいて、みんなそうだよねっていうことで、自分でもできるって言って安心してやってみようかなって思えたというようなお言葉をいただくことが多いです。1人が全員の、世の中の人全員のゲートキーパーになる必要って全然なくて、むしろ無理なんですよね。そうじゃなくって、隣の手の届く人のゲートキーパーになってくだされば、それが網目のように広がっていくのかなという風に思っています。なので、ぜひ身近な人のゲートキーパーになろうかなって、なりたいなと思っていただければ嬉しいかなと思います。
団体では定期的にオンラインサービスZOOMを使用したゲートキーパー養成講座を実施しています。直近では、3月12日、夜に予定されています。あなたも、誰かのゲートキーパーに。ぜひご参加を