今朝は、宮城県石巻市で 子どもたちの居場所支援をおこなう【認定NPO法人 こども∞感ぱにー】に注目していきます。

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団体の活動がスタートしたのは、2011年。東日本大震災の発生を受けて 現地へボランティアで入った、田中雅子さんが、被災した公園を地元の皆さんと復興、子どもたちの遊び場を作る取り組みを始めたことからでした。

そもそもは、被災をした地域で子どもたちの遊び場がないっていうも、みんな集会所のとか、そういった室内で過ごすっていうことがもう本当に当たり前で外で思いっきり遊ぶっていう場面がなかったんですね。なので、そういうところから被災した公園を再建させるっていう形で始まったんですけれど、ただ活動を続けていく中で、どんどん周りが再建をしていく、復興していく中、同時に公園も増えていったんですね。じゃあ、うちの活動がもう必要ないかというと、実はそうではなくて。居場所っていう定義の中に、子ども以外の第3の大人がいることで、その子自身が何か困った時にサポートできたり、もしくはその声にならないような、そのSOSを大人がキャッチする。で、それによって専門機関とつないだり、学校とつないだりっていう、そういう活動をしているので、今はどんな子にもいつでも自分で行けるような、行きたいって思った時に行けるような、そういった居場所が必要だっていうところで、スタッフを配置して受け入れの方しているっていう感じですね。

現在では 子どもたちの遊びを応援する プレイパークの運営のほか、フリースクールを立ち上げ、震災課題だけではなく 社会課題にも向き合い活動を続けている こども∞感ぱにー(むげん カンパニー)。

子どもたちのために、と立ち上がった居場所支援。ですが、14年の活動のなか、想定していなかった街、人との繋がりが石巻市内に生まれてきていると 田中さんは振り返ります。

結構その地域の人たちでの視点でいくと、特に高齢者とかですね。おじいちゃん、おばあちゃんなんかは何かをしてあげるではなくて、一緒になんか作っていくっていう、その当事者として結構関わってくれていますね。それは今も実は変わらなくて、うちのプレイパークはほんと0歳から今80歳ぐらいまでのほんと幅広い立場の人だったり年齢の方が来るんですけれど、その人たちが何かしてあげようっていう風には思ってなくて、自分がここのプレーパークの敷地でなんか野菜を育ててみたいから育てていい?って畑を始めるおばあちゃんがいたり、リタイアした大工さんが子どもたちと一緒に遊具を作ったり壊れた遊具を修理をしてくれたりみたいな。それぞれの持ってる自分の経験とか、その技みたいなものを自分がやりたいって思うことを一緒にできる、みんなが当事者みたいな、そんな関わり方から、自然と子どもとそのおじいちゃん、おばあちゃんとの繋がりができたり、未就学時の親子とうちの子どもたちが関係性を作ったりっていうような、私たちが想定できないような関わりが場を作ることで生まれているなっていう、そんな感じですね。

子どもたちを想い、全国から駆けつけた大人が創造した 石巻の居場所。今後、団体を利用する子どもたちと一緒になって、新たなプレイパークの建設も 視野に入れているといいます。

居場所支援から広がるまちづくりの取り組み、、、ぜひ注目してください。

認定NPO法人 こども∞感ぱにー