このコーナー、先週までは 8時20分頃にお届けしていましたが、今週から この時間にお引越し。引き続き、未来を見つめて活動する皆さんのグッドアクションを紹介します。

今日 注目するのは、今年で設立15年を迎えた【NPO法人STUDY FOR TWO】の取り組みです。

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団体が掲げる目標は、2つ。

「勉強したいと願うすべての子どもたちが勉強できる世界に。」

そして「FOR ME, FOR TWO(つまり、自分にも、誰かのためにも繋がる)ボランティアが身近になる世界に。」

この目標達成のためにおこなっている事業が、全国の大学で 使われなくなった教科書や古本の回収です。この集められた教科書を 定価の半額以下で教科書を必要としている学生の皆さんに販売。その収益を、子どもたちへの教育支援をおこなう国際NGO、Room to Readに寄付しています。

現在は全国34の大学・35の支部で活動をおこなうSTUDY FOR TWO。活動される皆さんは、どういったキッカケでこの団体と繋がったのでしょう。2025年度 学生代表の津田尚人さん。副代表の 鰐部麻里さんに伺いました。

津田)私はボランティアをしたいっていうところが最初にありまして、当時の先輩から説明を聞いたことがきっかけです。私自身も1年生の時に教科書を購入するっていう機会がありまして。ただ、この教科書をどれぐらい使うんだろうっていうところを考えた時に、なかなか1年だけで手放すにしてはすごく高い金額なのかなっていうところは感じていた部分だったので、そこでもこれは大学生のためになる活動だなっていうところで共感したっていうところではあります。

鰐部)私は、最初は春学期の教科書販売で、教科書を安く買えると聞いて興味を持ったことがきっかけでした。元々途上国の教育支援に関心があったのでSTUDY FOR TWOの勉強したいと願う全ての子どもたちが勉強できる世界にという理念を聞いてとても共感しました。また、その途上国の教育支援をしたいと思っても、お金がそんなに余裕がなかったりだとか、現地の言葉を話せなかったりだとか、壁があって、なかなか国内にいながら支援をするというのは難しいことかなという風に思うんですけれども、STUDY FOR TWOの活動に参加すれば、もっと主体的に活動できると思ったので、活動に参加することを決めました。

「中古でも、教科書が半額以下で買える!」

「そして、その収益は 国際協力・教育支援につながる!」

多くの学生のみなさんにとっては 魅力的ですし、自分たちの学生生活と並行して、誰かの学びの手助けにもなる。このシステムへの共感から昨年度は全国で7000冊もの教科書を回収することができたといいます。

鰐部)他大学の学生とも協力して、どうしたらもっと各支部の回収数が増えるか、販売、売り上げが上がるかというところを一緒に考えて活動できるところが魅力だなという風にも感じます。また他大学との交流によって、人の考え方や価値観から刺激を受けて、自分の価値観をアップデートしていけるというのも、今大学生という期間の中ですごく貴重な時間になっているなという風に感じます。

津田)少しでも良い社会を作っていくための選択肢っていうのは、世の中にはたくさんあるんだなっていうところを活動していて知りました。安く買うことができるだけじゃなくて、途上国の教育支援に繋がるっていうような、そのような選択肢はSTUDY FOR TWOだけでなく世の中いっぱいにある、存在はするんですけど、それをまだ知られていなかったり、消費者と選択する側として知っていかないといけないなっていうところは、この活動を通じて気づきましたし、大きな自分自身の学びになったかなとは思っています。より多くの大学生にSTUDY FOR TWOを利用してもらって、一緒に活動していただきながら、すべての子どもたちが勉強できる世界にってところに近づいていきたい。その近づけるような仕組みだったり活動っていうのを続けていきたいってビジョンとして今は考えています。

学生の皆さんにとっては 人と繋がり、勉学以外の学びの機会にもなっているSTUDY FOR TWOの取り組み。「大学を卒業して 不要な教科書がある」という皆さん。

ぜひサイトの問い合わせ、またはSNSのダイレクトメールから団体に問い合わせてみてください。たくさんの学びの輪に、加わってください。

NPO法人STUDY FOR TWO