今朝は、アメリカにおける「お悩み相談」ラジオ番組パーソナリティーの草分け的存在「ドクター・ジュディ」ことジュディ・クリアンスキーさんに事前に伺った内容をお届けしました。
臨床心理学博士のドクター・ジュディは、アメリカのニューヨークでリスナーからの性の悩みに答える電話相談番組「LOVE PHONE」のパーソナリティーを1992年から6年間務め、全米で人気を博しました。今でもNBCやCBSなど全米ネットワークのテレビ番組に数多く出演されてる他、コロンビア大学で教鞭を執ったり、国連での事業に携わっていたりと、幅広く活躍されています。
「性の悩み」、はたまた「人間関係の悩み」はどのように変わったのか。時代と共に歩んできたドクター・ジュディにたっぷりと伺いました。
何年も前にコロンビア大学精神科の研究機関で「セックス・セラピー」の研究をしていたところ、あるテレビ番組に出演したことからセックスについて話すラジオ番組のオファーを頂き、長年番組をすることになりました。
プライベートでセンシティブな話題を聞ける番組の需要は当時も今も変わらずにあります。セックスのことを聞ける場がなかったので、私の番組は特に若い世代に人気でした。当時の若い世代が今大人になって「ドクター・ジュディ、愛とセックスに関して必要な知識は全部あなたから学びました!」と言われたりします。
学校で性教育があったとしてもその話が家庭まで及ばないので、いつまで経っても「十分」とは言えないでしょう。今の時代、ユーチューバーやインフルエンサーの皆さんがセンシティブな内容に関しても積極的に発信しているので、以前よりはセックスに対する恥じらいやおとなしさは減ったと思うものの、もっともっとオープンで話し易い環境が必要だと思います。例えば「性交」は性教育で必ず教えるべきトピックですよね。ただし性交というものは懸念事項が多く伴うので、タントラ・セックスのような選択肢もあります。
インターネットやSNSが普及しましたが、典型的な悩みはさほど変わっていません。技術の発達と共に人々はコミュニケーションをサボるようになってしまった一方で、人々がよりオープンになったことは素晴らしいことだと思います。
来週も引き続きドクター・ジュディが御登場です。コロナやアメリカの政治分断など、昨今の出来事が人間関係に与えた影響についてお届けします。どうぞお楽しみに。
