連日熱戦がおこなわれています FIFAワールドカップカタール2022!この時間は 開催国カタールの食事情にフォーカスします。秋田県と同じくらいの面積でありながら、世界有数の富豪国と言われるカタール。その首都ドーハで、純和食を提供されている日本人経営の唯一のお店がJunko Sushi&Japanese Dining

こちらのオーナーである南里順子さんは、日本で経営していたイタリアンカフェにカタールのロイヤルファミリーが来店した際、その素晴らしいおもてなしに感動したことからドーハに招聘されたという方なんですが、そんな南里順子さんにお話を伺いました。
●南里さんが経営されている「Junko Sushi&Japanese Dining」は、どんなお店なのでしょうか?
カタール、ドーハの人工島「パール」の中にあり、このエリアは20階建程度の高さのマンションが50棟ほどあるという場所、1階は商業施設やカフェなどがあり、お店もそこにあります。
●どんな料理を提供されているのでしょうか?
メニューは140種類ほどあり、お寿司が30~40種類ほど。ただ、ドーハでは、お寿司は裏巻き(カリフォルニアロールのような)がメイン。なので、普通の握りや巻物はその半分ほど。
●人気メニューは?
カタール人とインターナショナル(それ以外)の人たちでは好みも違うようで、カタール人は、野菜を食べる習慣がないため、お肉やチキンカツ、カツカレーなどが人気です。他にもラーメンも豚肉を使わず、ローストビーフを入れたものとなっています。食べ物は、全てハラルのケアがされていて、そもそも、輸入ができないため、味醂などもなく、味醂風味というものを使って照り焼きソースなどを作っています。
●東京でロイヤルファミリーにみそめられ、カタールに出店というお話は、まさに映画のようですね!

2007年のことで、その当時のカタールには、日本人経営の和食のお店はなく、日本で本当の日本食を味わって以来、カタールにも美味しい和食のお店が欲しいと、出店を依頼され、そこから日本食の技を身につけ、カタールで出店しました。
すでにお店をオープンしてから10年と半年・・・オープン当時は、日本食、中華料理、韓国、タイが混ざっていた状態で、「日本」を認識してもらうために1年間、着物で接客を続けました。
日本で言う「デート」は禁止、未婚の男女が一緒に食事することは禁止というカタールですが、最近は、随分とオープンになっていて、直接一緒に食事はしないものの、チャットなどを使ってコミュニケーションをとるケースがよく見られるようになっています。
●ワールドカップがスタートして街の状況は?
小さい町の中に8個のスタジアムがある状態なので、交通渋滞が大変。住民は車では、スタジアムには行けないそうで、砂漠に車を止め、そこからバスで移動するというシステムになっています。
日本の母の味を提供されているという順子さん、 ちなみに、お値段ですが、順子セットは5カンとお味噌汁で2400円ほどサーモンとエビ以外は全て日本から空輸しているそうです。また、おもてなしに定評のある順子さん、カタールでは、男性は白いトーブという民族衣装を着ているため、お醤油などが飛んだ際には、すぐ取れる日本のシミ取り剤を出してあげたりされることもあるのだとか。
