今日は、来週 9/21、9/22 に有明アリーナで開催される『Blue note Jazz Festival in Japan 2024』に出演予定のロックバンド Chicagoにフォーカス!結成から57年を迎えた伝説のバンド、その創立メンバーでトランペット奏者のリー・ロックネインさんにお話を伺った模様をお届けします。
今回で、8年ぶり、15回目の来日というChicagoですが、この来日ついては、皆に会えるのが待ち遠しいというリー・ロックネインさん。8と言えば、武道館公演も8回行っているということで、当時のことや、初めて来日した際のことを聞いてみたところ、最初の武道館公演は、録音して、CDになってるよね~、当時は、ほんのちょっとだけ若かったよね、と懐かしそうにお答えいただきました。
初めての来日の際には、自分たちがこんなに人気があるとは思っていなかったので、とにかく驚いたそう。空港では大勢の人が迎えに来ていて、少しでも近づこうと押し寄せてくる感じで、写真を撮ろうとする人やサインを求めてくる人、さらには何でもいいから、何か欲しいと言ってくる人など、~本当に驚きの体験でした。まさか、こんなにも自分たちが日本で人気があるなんて・・・でも、とても素晴らしい経験でした。と当時を振り返ってくださいました。
結成から57年という月日が経っていながら、デビューから毎年ツアーを行ってきたというChicago、コロナ禍では、どうされていたのでしょうか?
パンデミックが始まる直前までラスベガスでライブをやっていたので、その時の活動をドキュメンタリーとして撮影したんですが、パンデミックが始まってからは、一時、活動を休止していました。
ツアーに出たくても、どこも開いていなかったし、街にも誰もいなかったし、チケットを売ることもできなかったんです。2020年の活動の後は、強制的に休まなければならず、その後、15か月後の2021年にまた活動を再開しました。バンドとして活動を始めてから、毎年、ツアーを続けてきましたが、なんとか、その記録は守ることができました。
さらに「ライブを続けること、それこそがこの仕事をしている目的」というリーさん。人前で演奏するのが大好きで、観客から得られる反応が本当に大切だとお話くださいました。
「まだ観客から何かを投げられたことはないから、いいってことじゃないかな?こうやって上手く行っている限り、ライブはやめないよ」と心強い言葉もいただきました。
学生時代に知り合い、この57年間、ひたすら走り続けてきたChicago、現在は、リーさん以外には、ロバート・ラムさん、ジェームズ・パンコウさんがオリジナルメンバーですが、これだけ長く続けられている秘訣について、また、他のメンバーの入れ替わりについて、伺いました。
当初は、バンドがどれくらい続くかなんて全く考えていなかったというリーさんたち。今も変わらないのは、毎日を一日一日大切に過ごして、次のライブに向けて準備をするということ。音楽を演奏するがとにかく楽しくて、その準備も楽しい。一番大変なのは移動だね、と笑ってお話しいただきました。
メンバーの入れ替わりについては、私、ジミー、ロバートの3人は、バンドがどういう音を出すべきかをよくわかっているし、新しいメンバーが加わっても、彼らはすでにラジオで聞いたり、他のバンドと一緒に演奏してみたりして、自分なりにシカゴの曲を解釈してくる。すでに、彼らがどのような音にするべきかビジョンを持っている。私たちは、その感覚が同じであれば、そのままでいいと考えていますし、彼らが自分の個性を加えることも奨励しています。これまで新メンバーが入るたびにバンドは良くなってきましたし、結果にはとても満足しています。 とのこと。
Chicago結成前には、前身のバンド「BIG THING」としても活動されていたリーさんたちですが、60年代後半、ライブツアーを始めた頃には、ジミー・ヘンドリックス、サンタナ、フランク・ザッパ、スティーブ・ミラーといったレジェンドたちとライブハウスで一緒になることもあったようです。
その頃のことについても伺ってみました。
実は、ジミー・ヘンドリックスと一緒になったことがあって・・・確かウィスキー・ア・ゴーゴーで私たちが演奏していた時で、リハーサルもそこでさせてもらっていたんですが、ある日、ジミーが私たちのライブを見に来てくれて、演奏が終わった後、控室に向かう途中でジミーが「一緒にツアーに出ないか?」と誘ってくれたんです。もちろん、すぐに「イエス」と答えましたよ。それが、私たちにとってショービジネスへの最初の入口となりました。大きな会場で演奏する機会を得られたんです。そこで、ジミーに「どうやってこの恩を返したらいいか」と尋ねると、彼は、「自分たちが成功したら、次は他の新人アーティストをステージに上げて、彼らのキャリアを進めてあげて欲しい」って・・・だから私たちも彼に習って、今、そうしています。
というお話・・・レジェンドですね!そして、他にもジャニス・ジョプリンも、彼女が率いるビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーの最後のツアーのステージに、オープニングアクトとしてChicagoを出演させてくれたそうで、「彼らと一緒に仕事ができて本当に素晴らしかったし、ショービジネスの世界に導いてくれたことには本当に感謝しています。」とお話くださいました。
今回の来日では、Blue note Jazz Festival in Japanに出演後、大阪で単独公演も行うChicago。今後の予定、そして、今回の来日公演の意気込みを最後に伺いました。
ライノ・レコードから、1971年にケネディ・センターで行ったライブアルバムを
リリースする予定です。私たちはケネディ・センターで演奏した初のロックンロールバンドなんですよ!このライブ音源がファンの方や一般に公開されるのは今回が初めてなんですが、当時、私たちはあまりの忙しさからライブをリハーサルのように使って新曲を作り上げていたんです。その中の一曲が「サタデー・イン・ザ・パーク」で、初めてこの曲を演奏したのがこのケネディ・センターでした。その時点ではまだ誰がリードボーカルを担当するか決まっていなかったので、このバージョンではピーター・セテラがリードボーカルを歌っていますが、その後、スタジオでのレコーディングではロバート・ラムが歌っています。
そして、日本でのライブでは、これまでの私たちのキャリア全てを体感できるライブにする予定です。たくさんのヒット曲を披露しますので、がっかりさせることなく
楽しんでいただけると思います。日本のファンや友人たちに会えるのがとても楽しみです。日本に行くのが待ちきれません。
竹中Feature Focus、今日は、ロックバンド Chicagoの創立メンバーでもあるリー・ロックネインさんにお話を伺った模様をお届けしました。お話にもあったライブアルバム「シカゴ・アット・ジョン・F・ケネディ・センター1971」の日本盤は 10月23日リリース予定。
その中から先行配信となっている、 ピーター・セテラのヴォーカル・バージョンの「Saturday in the Park 」も少しお届けできましたね。)
*結成当時はロックバンドがホーンセクションを取り入れるのは画期的!と注目を集めたシカゴ!シカゴがヘッドライナーを務めるBlue note Jazz Festival in Japan9月21日、22日有明アリーナで開催。チケット発売中です。(シカゴは、9月22日に出演!)