今朝は、僕・堀潤の取材の模様から、「国際社会」の主語とは誰のことなのか? 考えてみたいと思います。
日々ニュースや報道番組で使われる「国際社会」という言葉、「国際社会の意見としては」・・・とか「国際社会が許さないですよね」、なんてフレーズよく耳にしますが、この「国際社会」とは、一体誰のことを指すのか、疑問に思ったことはありませんか?
例えば、対立が激しいイスラエルとパレスチナでは、「国際社会」の主体が違います。僕が取材した範囲では「イスラエル」では「G7」だと言いますし「パレスチナ」では「国連」だと言っています。
駐日イスラエル大使のギラッド・コーヘンさんにインタビューした時ですが、ガザ地区のイスラエル側の攻撃で民間人が亡くなっているという事実を、国連が批判しているということについて、ギラッド・コーヘンさんはこう話しました。
「He said and I am very sorry I heard the Diplomat who has to represent the UN saying this kind of things that are really miserable not only is he also went to hug the Iranian foreign minister afterwards saying that Iran is contributing what is exactly contributing Iran for peace.
Iran is the most stab destabilizer force in the region they are behind financing Hamas recruiting them training them sending them money and also some instructions
国連を代表しなければならない外交官(グテーレス事務総長)が、こんなひどいことを言うなんてとても残念ですし、みじめなはなしです。それだけでなく、その後イランの外務大臣とハグをして、イランは貢献していると言いました。平和のためにイランに貢献している、というのはいったいどういうことでしょうか。イランはハマスに資金を提供し、勧誘し、訓練し、指示を出しています。」
「顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases 以下NTDs )」 と呼ばれるものがあるんです。WHO(世界保健機関)が「⼈類が制圧しなければならない熱帯病」としている21の疾患のことで、主に熱帯の貧困地域を中心に、世界で約16億人がNTDsの感染のリスクにさらされています。HIV/エイズ、結核、マラリアのような三大感染症や、パンデミックになった新型コロナのように、感染者の母数が多いと、製薬会社が開発に動きます。ただそうでない病気が顧みられない熱帯病NTDsです。これらの病気を取り巻く環境について、WHOの西太平洋地域事務局の矢島 綾さんに伺いました。
「まっ、ネグレクトされているとはいっても、実はNTDの殆どはちゃんと資金があって、薬も開発されて、それなれの量が作れるようになれば、実は制圧、撲滅、国からその病気をなくすことが可能な病気が殆どなんですよ。我々関わっている人間からすると、なくせるものなら、なくすべきだと思います。もうひとつは「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」というできるかぎり誰も取り残さずに、全ての人が保険システムにアクセスできるように、そのクォリティはいろいろ ありますけど(中略)そういう目標の中でみんな動いている。」
やはり「国際社会」として動かなければならないという考えですね。日本が熱帯のような夏になってきていることで、例えば流行して地域に行って感染して、それが伝染しても的確な診断と対応ができないこともあります。
日本は地理的に島国だから、そして先進国だから、遠い国で起こっているさまざまな事象について、「国際社会」の主体として考えるべきでしょう。決して「自分に関係ない」ことではないですね。