2024年も年末となりましたが、皆さんは、この一年、どんなサブスクを利用されましたか?ストリーミングサービスだったり、定期購読、メディカル・ヘルス系から、教育など、幅広いジャンルのサブスクリプションサービスがありますが、そんな、サブスクが多様化する時代、携帯電話会社などによるサブスクの契約や販売の形も、より多様化しているようです。
サブスクをひとまとめにセット販売したり、一元化することを「バンドリング」と呼ぶようですが、現在、アメリカやヨーロッパで注目を集めているサブスク契約を管理するサービスが「スーパー・バンドリング」というもの。
今日は、このプラットフォームを開発・提供している、イギリス・ケンブリッジに拠点を置くBango社のシニア・バイスプレジデント、東京オフィス代表のアンディ鈴木さんにこのスーパーバンドリング、について、また、最新のサブスク市場についてお話を伺いました。
鈴木さん、よろしくお願いします。サブスクリプションサービス、本当に多様化していると思いますが、そんなサブスクを管理するサービスを開発・提供されているのがBango社、ということで・・・まずは、この「スーパーバンドリング」とはどんなものなのでしょうか?
まず携帯事業者、それから消費者向けにサービスを提供する事業者、例えば銀行やカード会社などが、多くのサブスクリプションを販売する仕組みをスーパーバンドリングと呼んでいまして、一般的なバンドリングを超えた、たくさんのコンテンツを消費者の方が一元的に買えるようになると言うことでスーパーバンドリングと呼ばれています。
*「スーパーバンドリング」とは、一括管理ができるということですが、この「スーパー」であることのメリットとは?
私共のスーパーバンドリング、商品名は「デジタル・ベンディングマシン」というものですが、これは既に日本の携帯事業者とはつながっているもので、皆さんが購入されている中のいくつかはすでにBango社のプラットフォームを経由して購入されているというのが実態なのですが、日本の携帯事業者が販売しているのは、少数のコンテンツというのが現状です。ですが、イギリスなどでは、サードジェネレーションに入っていて、30~50という数のコンテンツを買えるような仕組みができています。で、その場合、ユーザーは、自分がどんなものをいつからいつまでの期間でそれぞれ加入していて今どれくらい払っているかが一元的に見えるようになり、更新時期なども知らせてくれるようになるんです。
*多くのサブスクユーザーが感じている問題・不満とは?
私どものリサーチでは、やはり一元管理ができていない、自分がどのサブスクに入っていて、いくらぐらい払っているかが管理ができてないと言うのがやはり問題の一番大きいところ。それをきれいに解決してくれるものがないと言うのが圧倒的に一番の不満ようです。
サブスクを牽引する大手コンテンツ事業者は、それぞれのポリシーがあるので、なかなか一元化しにくいところがある。ですが、見える化することによって解約を管理しやすくするということはできると思います。またAIも使ってユーザーに最適なサブスクを提案する形も模索しているところです。
*今後のサブスク市場はどうなっていくと思われますか?
日本は、少しまだ遅れてるという印象です。例えばコストコのようなメンバーシップリテールなどは、まだ日本では少ない印象があります。単にデジタルコンテンツだけでなく、その経済活動の中に浸透しているサービスなどのサブスク化がまだまだ世界に遅れている印象です。なので、そういったところが充実して行くのではないかと思います。まだまだあらゆるところにニーズがあると思います。
ありがとうございました!
竹中Feature Focus、今朝は、アメリカやヨーロッパで注目を集めているサブスク一括管理サービス「スーパー・バンドリング」に注目。Bangoシニア・バイスプレジデント、東京オフィス代表のアンディ鈴木さんにお話を伺いました。
サブスク市場、日本はまだセカンドジェネレーション。日本では平均3~4つ程度の契約。欧米では、30、50と消費者のニーズが細分化されているサードジェネレーションに突入しているんですね。そんな時代だからこそ、単なる一括管理(バンドリング)ではなく、 スーパーバンドリングが必要になっている状況。そして、将来的には、ユーザーに合った提案をしてくれるようになる。今後は、日本でも各キャリアによるBango社のシステムを活用した新たな展開、期待できそうです。