多様性が叫ばれる今、ジェンダーを取り巻く環境も変化を遂げていますが、トランプ大統領は、「性別は2つ」として、トランスジェンダー男性の女子スポーツ競技への参加を禁止する大統領令を発令。

また、一方、タイでは、1月から同性婚を認める法律が制定されるなどの動きが見られています。

そこで、今日は、新たなジェンダーのあり方、「ノンバイナリー」について実体験をもとに書かれた本「ノンバイナリー協奏曲」の著者アミア・ミラーさんにお話を伺います。

20250228f02.jpg

ある日は、男性の気分、今日は、女性、とジェンダーを決めない生き方・・・ノンバイナリー。息子さんが「ノンバイナリー」とカミングアウトしたことからアミアさんが経験した800日に渡る戸惑いや悩み・・・この本には、そのリアルな感情が綴られています。

そして、性的マイノリティを支える、支持する人たちのことを指す「アライ」という存在について、アミアさんが感じたのは、ノンバイナリーの子供を持つ親にもアライが必要だという事実でした。

ジェンダーにまつわる問題、その受け止め方などについて様々な議論がされていますが、親の立場、家族の立場に目を向けることも大切ですよね。

20250228f01.jpg

本の中には、過去の自分を消したいから、昔の写真を全て捨てて欲しいとお子さんに言われたアミアさんの経験が書かれていますが、親の立場からすると、これは、かなり厳しい願い・・・心痛計り知れませんが、やはりこれも実際に経験してみないとわからないこと。

そんな、ノンバイナリーの子供との接し方を真剣に考え、悩み、試行錯誤したアミアさんのリアルな800日が描かれた本。そこに込められた思いを伺いました。

集英社より発売中の本、「ノンバイナリー協奏曲」の著者アミア・ミラーさんをスタジオに伺いました。