今朝は南半球のオーストラリアから、国民食ともいわれるファストフードの「ミートパイ」をご紹介します。

今朝はオーストラリア連邦です。南部・南オーストラリア州の州都アデレードは、イギリス風の建造物が点在する、文化と芸術の都として知られています。その中心部にある港、ポート・アデレード(Port Adelaide)には停泊していた船が老朽化し、置き去りにされた場所があります。

周辺の水域は比較的浅く、海底に廃船を沈めるのはほぼ不可能。もちろん引き揚げられて処分された船もありましたが、部分的にしかスクラップされなかった船も数多くありました。1909年から1945年の間に廃棄されたボート、貨物船、フェリー、帆船、蒸気船など40隻ほどが周囲の島に今もなお残っています。

桟橋や貯蔵庫などとして再利用された船もありますが、野放し状態のものが多く、朽ち果てた船体から生えるマングローブがあやしい風景を醸し出す、という観光名所になっています。

●オーストラリアの国民食は「ミートパイ」です。

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オーストラリアの「ミートパイ」は、牛肉のひき肉に、タマネギや、ニンジンなどの野菜と、マッシュルームなどを刻んだものを加え、肉汁をもとにして作ったグレービーソースをからめてパイ皮で包み、バターをたっぷり塗ってから焼き上げたもの。

一般的にはトマトソースなどをかけていただきますが、アデレードでは、「ミートパイ」をグリーンピースのスープに浮かべて食べる「パイ・フローター」というレシピが一般的。皿の上に浮かんだパイを崩しながら食します。朝にはマグカップにスープを注ぎ、一口サイズの「ミートパイ」を浮かべることもあるとか。独特の香りの調味料、ベジマイトと一緒にどうぞ。

今朝はオーストラリアの「ミートパイ」をご紹介しました。「The Official Great Aussie Meat Pie Competition」と呼ばれる「ミートパイ」の全国大会が毎年開催されていて、10のカテゴリーで料理人たちが腕を競っています。