今朝登場するのは、フェンシングの、宮脇 花綸選手です。

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フェンシングと言えば、先日、男子の太田雄貴選手が、世界選手権で優勝を果たしました!それが、フェンシングの中の「フルーレ」という種目だったんですが、日本女子の「フルーレ」で大注目の選手が、今回、ご出演いただいている宮脇選手なんです。

宮脇選手は現在18歳。フェンシングを始めたのは5歳の時、先に始めていたお姉さんの影響だったそうです。

その後、小学4年生で全国優勝。5年生で海外の大会に出場するようになります。16歳で日本代表入り。 昨年はユースオリンピックで銀メダルを獲得!世界ジュニアランキング2位に入りました。本当に期待が高まってしまいますよね!まずは、宮脇選手に フェンシングのフルーレという種目について教えていただきました。

「フェンシングは西洋の決闘を起源にもつスポーツで、フルーレという種目は、「攻撃権」をうまく取りながら、自分の持っている剣で、相手の胴体を突く競技です。攻撃権というのは、先に攻撃を仕掛けた方が持つもので、攻撃権利を持つ人が基本は攻めて、持ってない人が防御します。そのやり取りが積み重なっていくものですね。」

なるほど、相手と向かい合った時に、最初に腕を伸ばして攻めた方が攻撃をする権利を持つんですね。基本は、攻撃権をもった人が攻めていって、持てなかった方が、防御します。

でも、防御している人が、攻撃してきた剣を払う事ができたら、逆に攻撃権を得る事ができます。攻めて銅体を突くことができたら得点です。胴体以外はポイントが入りません。・・・基本的にはそういうルールなんですね。

でも、実際に選手の皆さんはどうやって作戦をたてているのでしょうか?あと、体格の違いとかも影響しそうですが・・・そのあたりについて、宮脇選手に伺いました。

「最初はお互いに見合って、その中で相手のクセだったり、好きな技というのをよみ合って、 その上で作戦を考えていきます。私は小さいですし、かといってスピードが速いわけではないので、攻撃権をうまく使って背の大きい選手に勝っています。

ただ単純に攻撃をしていってしまうとカウンターというのをリーチの差でくらってしまうんですね。なので、相手を上手くおびき寄せて、その隙をついて反撃するという形をよくとっています。」

なるほど、攻めて来るのをおびき寄せて、剣を払って、逆に攻撃をする!やっぱり、駆け引きがすごい競技ですよね。一瞬の動きでどう判断するのか、集中力と判断力も求められるスポーツなんでしょうね。最後に、改めてフェンシングの魅力と、今後も目標について、伺いました。

「フェンシングって本当に、体力・運・戦術・流れ、いろんな要素が複雑に絡み合っているスポーツなんですね。その分ルールは難しくなっちゃうんですけれども、やればやるほど奥が深いなと思いますね。やってもやっても、フェンシングの全てをわかったぞ!とはならないですね。もっとフェンシングを理解したいと思います。

今現在の目標は次のリオに出る事です。今年は3月からオリンピックのレースが始まっていて、順調にポイントを重ねていきたいところだったんですけれども、ちょっとプレッシャーを感じたり、なかなか上手くいかないこともあって最悪の形に今なってしまっているので、次のシーズンは10月から始まるんですけど、それまでにしっかり立て直して、10月、新たな気持ちで望みたいと思います。」

今シーズン、ちょっと思うようにはいかなったという宮脇選手なんですが、10月からの新シーズン、いいスタートを切るように・・・期待したいですね。12月には国内で最も大きな大会、全日本選手権があるということで、宮脇選手! これからも応援しています! ありがとうございました。