This Week's Number is・・・24.1 

24.1%」この数字は日本の漁業における「養殖」の割合です。FAO(国連食糧農業機関)によると世界の漁獲量のうち、「養殖」が占める割合は2021年時点で57.7%。しかし農林水産省の調査によると日本では、24.1%と、世界の数字の半分以下。日本では漁船などによる漁業で魚をとる、という方法が多数を占めています。

しかし、日本でも漁船での漁業での漁獲量は頭打ちの状態となっていて「養殖」への注目度がますます上がっています。ただ、温暖化による海水温の上昇で、養殖施設で水産物が大量に死亡する、という事例もあるなど、「養殖」についても課題がある、というのが現状です。

日本の漁業における「養殖」の割合が24.1%

限界に近づきつついる日本漁業の「養殖」。資源保護の観点からもあいまって、新たに、陸上での「養殖」に活路を見いだそうという動きが出てきているようです。

今年1月1日時点で、陸上養殖施設は 全国で662件があり、種類として多いのは、海ぶどうやヒラメ、トラフグなど。また、輸入依存度が高いエビやサーモンでも陸上養殖が始まっています。陸上養殖全体では去年2250トンで、2019年から倍増。2030年には3万2500トンと10倍以上なる、という推計もあります。