This Week's Number is・・・5.7% 

「5.7%」

この数字は、自動車保険料の目安を決める「参考純率」が今年6月に引き上げられた割合です。「参考純率」とは、自動車事故が起きた時に保険会社が支払う保険金の基本部分で会員の保険会社から収集した大量の契約や支払データなどを専門の組織が集計して保険会社にフィードバックする数値です。この「参考純率」をもとに、保険会社の運営のために必要な経費や代理店手数料などを加味したものが、実際の契約における自動車保険の改定率となります。この1年は保険支払額が増えて「参考純率」が5.7%アップという結果になりました。

安全装置などで車両が高級化していることで、修理にかかる費用が増えている上、世界的な物価上昇のため、部品代や塗料価格も高騰。また風水害などの自然災害が増えて、料率に大きく影響しています。

保険会社が「参考純率」をどのように利用するかはそれぞれの会社が判断するため、実際に保険契約者が契約する自動車保険の改定率とは異なります。ですが今回の改定よって、来年1月から損害保険大手では、自動車保険料を3.5%から5%程度値上げする予定です。旧ビッグモーターによる不正請求問題を受けて、今年の引き上げを見送った会社(損保ジャパン)は値上げ幅が一番大きくなりました

「参考純率」は毎年見直されますが、値上げ傾向は当分続きそうです。