This Week's Number is・・・68% 

68%」

この数字は、着なくなった衣類を手放す時に、可燃ごみや不燃ごみとして廃棄されている割合です。これは、環境省の調査によって明らかになった、2022年度の数字です。

また、総務省の家計調査などによると、ここ30年間で衣類の供給量は、増加傾向にあります。その一方で、衣服1枚当たりの販売価格はおよそ6800円から およそ2800円へと大幅に安くなりました。つまり、低価格のファストファッションの台頭によって、衣類が大量に生産・消費され、捨てられていく現状が数字に表れていると言えそうです。

衣類は、製造工程で大量の水を使い、二酸化炭素の排出も多いので、新しいものをどんどん作ると、環境への負荷が大きくなります。そこで、まだまだ使い道がある衣類を、古着として再流通させたり、資源としてリサイクルする取り組みが広がっています。自治体だけでなく、民間でも衣類の回収を行う、というケースが増えてきました。ただ、回収の際にごみが交ざっていて、汚れが衣類にしみつき、再利用できなくなってしまうこともあるとか。~資源を集めているという意識を、いかに浸透させるかが課題です。~そして、長く大切に着る。そんな心がけも必要です。