今日9月18日は、かいわれ大根の日。1986年に当時の日本かいわれ協会(現 日本スプラウト協会)が制定したとされています。農薬を使わない水耕栽培、あの国での「水耕栽培事情」はどうなのでしょう。今朝も2つの国のお二人にコネクトしてお送りします。
「かいわれ大根というのはありますか」という質問です。
シンガポール 赤井亜紀子さん 「ありますが、日本からの輸入品も多いです。」
ドイツ・デュッセルドルフAll Aboutドイツガイド 坪井由美子さん
「似たようなクレッセというのがポピュラーです」
シンガポール 赤井亜紀子さん
Q 国土が狭いシンガポールでは農地は十分あるのでしょうか。
A 農地はわずか1%、食料自給率は1割以下。食料の供給はほとんど輸入に頼っています。そして都市部が拡大して伝統的な農業のための土地不足を補う対策として、屋内や屋上での菜園を促進してきた。数年前に官民のパートナーシップで始められ、半導体やバイオテクノロジーといったハイテク分野の新事業として注目している。水の自給率を上げることも重要な国家戦略の1つであり、水耕栽培にも期待を寄せている。
Q 日本食も注目されているようですが?
A 日系スーパーでは大抵の日本の野菜が空輸で3倍で売られているが、鮮度や保存状態が悪いのが現状。近年日本の企業も屋内の栽培に乗り出し、空輸された日本の野菜より安く新鮮に届ける研究を行っている。シンガポールでは和食のお店が多く人気があり、日本人も多く在住しているので、屋内育ちの野菜の需要は大きい。
ドイツ・デュッセルドルフAll Aboutドイツガイド 坪井由美子さん
Q 「クレッセ」とはどんな野菜なのでしょうか?
A 発芽して間もないミニクレソンで、どこのスーパーでも売っています。味はちょっと辛みがあってまさにドイツ版カイワレといった感じ。こちらの人たちはスープやサラダにちらしたり、チーズと一緒にパンにのせて食べますが、我が家では麺類の薬味にしたり手巻き寿司に入れたりと、和食の食材としても重宝しています。水だけで簡単に栽培できるので家庭で育てる人も多く、栽培用のキットも売られています。水を含ませた綿やキッチンペーパーに種をばらまいておくだけで2,3日で芽が出て1週間もすれば食べごろに。日に日に育っていく様子を観察するのも楽しいものです。
Q その他のスプラウト事情はどうでしょうか?
A 最近は「もやし」も普通にスーパーで見かけるようになりました。ドイツではもやしを生で食べる人が多いんですよ。スプラウトは健康食といったイメージが強く、とくにベジタリアンやビーガンの人たちに人気が高いです。以前からドイツではビオ(オーガニック)専門のスーパーがたくさんありましたが、ここ数年でベジタリアン専門のスーパーも増えてきました。こういったお店ではスプラウトの種類も多く、アルファルファや麦、ラディッシュなど豊富に揃っています。