今日9月9日は、数字の語呂合わせから「九九の日」なのだそうです。日本では小学校で覚える九九。世界的でも有数の算数の学力を誇る日本独自の方法だとされていますが、海外のあの国での「かけ算の覚え方」はどうなのでしょう。今朝も二つの国にコネクトします。
「算数教育には力を入れていますか」
・インド ムンバイ ハリー・チェンさん
「ゼロ "0"という概念を生んだ国だけに力を入れています」
・ シンガポール 岡田光信さん (株式会社アストロスケール)
「日本とは教え方が違いますが力を入れています」
⚫️インド ムンバイ ハリー・チェンさん
Q 日本でも二桁かける二桁を計算するインド式算数というのが一時期話題になりましたが、どんなものでしょうか
A インドはゼロ "0"という概念を生んだ国です通常学校では最低でも小学校で20 x 12を勉強。算数にはかなり力を入れる。インド式数学を使って、基本となる2桁×2桁の掛け算をしてみましょう。 まず筆算のようにタテに書きます。
10の位×10の位、1の位×1の位をそれぞれ計算して図のように書きます。
次に10の位×1の位をそれぞれ計算したものを(位取りに注意して)書きます。
2と3で計算した数字を、タテに足し合わせれば計算完了です。
これがインド式計算術ですが、掛け算の九九さえできれば簡単にできることがお分かりいただけたと思います。
上のように、インド式掛け算の基本ルールは次の3つだけです。
- 全部の数の組み合わせを掛け算する
- 位を間違えないように、桁を区切って1の答えを書く
- 2を足し算して答えを出す
Q つまり小学校で九九は必須ということですね。
A 通常学校では最低でも小学校で20 x 12までを勉強。しかし算数は全員できるわけがなく、できない人もいる。
⚫️シンガポール 岡田光信さん(株式会社アストロスケール)
Q そちらではどんな教え方をするのでしょうか。
A 算数は九九の掛け算というより、2の段、5の段の計算から教え始める。それはシンガポールのお金には2ドル、20セント、5ドルといった紙幣、コインがあり、実生活に役立つ数の方が覚えるとお店でお金払ったり、お釣りをもらったりするのが楽しくなる。
次は、3の段、6の段を時計を使って覚える。24時間、60分を作る。
その影響で、日本は九九までだが、シンガポールは12の段まで覚える。