きょうは『出産のお祝い事情』 をチェックします!私も昨年、出産したんですが・・・いろいろ お祝い いただきました。 海外での出産祝い事情、どうなのでしょうか? このあと、2つの国に電話をつなぎます。

平井:「出産祝いをする習慣はあるのでしょうか?」

中国、上海 松田奈月さん!「盛大にお祝いをします」

トルコ イスタンブール 加瀬由美子さん「(お祝いをする) 」

●中国 上海 松田奈月さん!

Q 赤ちゃんが生まれると、盛大にお祝いをするんですね?

A 中国では、赤ちゃんが生まれた時に、子供の健やかな成長を願って両親がお披露目会を催します。生後1か月を記念する「満月酒」と生後100日を記念する「百日宴」が伝統的な出産祝いの日です。

Q 生まれてすぐにはしないのですね?

A 生まれてすぐではなく、生後縁起のいい日数 を無事過ぎたことでたくさんのお客を招いて、祝宴を開くのが伝統的な習慣です。100 日記念は、子供が100才まで健康に長生きしますようにという願いも込められています。

Q どのようなギフトを贈るのですか?

A 出産祝いには、赤ちゃん用の銀のブレスレットかアンクレットを送るのが、伝統的で一番メジャーなプレゼントです。銀を赤ん坊の時から身に着けることで、魔よけ的な意味と、子供が大人になっても健やかに裕福な生活を送れるようにとの縁起の良い意味が込められています。そのほかには、あかちゃんが首から下げれるような干支をかたどった玉なども人気があります。玉は体の健康を守るという昔ながらの伝統意識があります。さらには、黄金のブレスレットを両親などが記念に送るのもステイタスとなっています。全部金だと予算が厳しい場合は、魔よけの赤い紐の先に黄金の干支のチャームをつけたものを送ったりもします。でも、一番喜ばれるのは「紅包」(現金入りのし袋)という現実的な声も多数です...

●トルコ イスタンブールの加瀬由美子さん

Q トルコの出産祝いではどのようなことをするのですか?

A トルコでは赤ちゃんが誕生した際、金貨やものを贈るのですが、それに「ナザル・ボンジュウ」という、ガラスで出来た目玉の飾り物をつけるのが習わしです。これは、トルコだけでなく、ギリシャやイタリアなど地中海沿岸の国々に残る、大昔の土着信仰の名残と言われ、ナザルと言うのは妬みや呪いのこもった邪悪の視線のことだそうで、ナザル・ボンジュウはそれを撥ね返す正義の視線なのだそうです。ナザル・ボンジュウは赤ちゃん誕生だけでなく、家の新築祝いにも就職祝いなどにも使われ、近年はトルコ土産としてつとに有名です。いろいろな形にアレンジされて、あちらこちらに飾られています。

Q 金貨を赤ちゃんの出産祝いに贈るのですか?

A はい。金は不景気でも価値が変わらないということで、年月が経ってからでも、必要に応じて売ることが出来るからです。貴金属店が軒を連ねる、トルコの有名なグランド・バザールでは、お祝い用に貴金属店を覗くお客さんもたくさんいる中で、ブレスレットや金貨を売りに来る人々も同じくらいたくさんいます。

Q 出産の祝い方にも特徴があるのですか?

A 裕福な階級だと、大邸宅の広間に所狭しと並べたお祝い品の数々を客に披露したりするのですが、庶民はというと個人的には手作りの産着やセーターや靴下、友人達でお金を出し合って、ベビーベッドとか、三輪車ほか、ぬいぐるみのおもちゃや衣料品をまとめてプレゼントするとか、紙おむつや赤ちゃん用品を共同購入して届けるとか、だんだんそういうことで済ませる人々が多くなっているようです。