あさって2月27日は「女性雑誌の日」です。1963年、イギリス・ロンドンで世界初の女性向け週刊誌「ザ・レディス・マーキュリー」が2月27日に創刊されたと言われており、それにちなんで制定されたそうです。(300年以上の歴史!)当番組でも、毎週たくさんの女性雑誌をご紹介させていただいておりますが、海外の女性雑誌って、日本のものとどう違うんでしょうかね?この時間は、2つの国を結んで、「女性雑誌事情」をチェックします。

●アメリカ・ロサンゼルス在住 / 手島 里華さん
Q1 アメリカ(ロサンゼルス)の女性雑誌、日本との違いはどんなところでしょうか?
A1 ロサンゼルスの女性誌は、日本の女性誌と違って薄くて軽い!ページ数もだいたい100ページ前後。サイズも飛行機の機内誌のような大きさが多い。ファッション雑誌となると少しサイズが大きくなるが、それでも日本の女性ファッション誌に比べれば薄いし、紙の質もペラペラっとしているので重たくない。持ち運びに便利なので、ビーチに持って行って寝転びながら読んでる人、カフェで雑誌を読んでいる人をよく見かけます。
Q2 ファッション誌に絞って伺いたいんですが、日本の女性向けファッション誌は、年代別だったり、コンサバ、エレガント、ガーリー、フェミニン、大人カジュアルといったファッションの系統別に、ターゲットがかなり細分化されている印象なんですが、アメリカの場合はどうですか?
A2 女性雑誌は日本ほどターゲット年齢の設定は細かくなく、専門性に特化してるイメージがあります。『ファッション』『生き方』『ガーデニング』『お料理』『マタニティ』『ヘルス』といったジャンルの雑誌が女性誌としては代表的で、特に『ヘルス』は色んな種類の雑誌があります。『エクササイズ』『ヨガ』『ランニング』などなど。それぞれはあまり年齢を意識した内容ではなく、"自分が何歳でも、この雑誌に必要な情報が載ってるから買う"という印象。はっきりとターゲットの年齢がわかるのは、ティーンエイジの雑誌『Girl's Life』ぐらい。ほかには50代女性に向けたエクササイズ本などがあって、引き締まった体の50代の女性が筋トレしてるカラー写真が載ってたりするんですよ!表紙には『You can do it!』なんて書かれて!
Q4 ちなみに、アメリカのスーパーのレジ横には、よくゴシップ誌が置いてありますよね?
A4 はい!売ってますよ!ついついレジに並びながら手に取っちゃうので、レジ横のゴシップ誌の表紙はヨレヨレになってます。ゴシップ誌は表紙を見ただけで今誰がパパラッチに追われてるかが一目でわかるような派手な作り!
Q5 ちなみに、雑誌の電子書籍化は進んでいるのでしょうか?
A5 一部の方には電子版も人気があるんですけど、やはり大部分の方は雑誌を手にする方が多い。理由は色々と考えられるんですけど、・雑誌の場合、1年契約を結んで定期購読すると50%Offなどとても安くなる。しかも日本のように駅のそばに本屋さんがあったり、コンビニが近い距離にあったりという事はないので、定期的に自宅のポストに届けてくれてお値段も安いとなると雑誌の定期購読はとてもお得感がある!
●韓国・ソウル / ヤン・ジョンミさん
Q1 女性向けのファッション誌で、韓国ならではの特徴ってあるんでしょうか?
A1 韓国でファッション誌というと、世界的に有名なエル(ELLE)コリア、ヴォーグ(VOGUE)コリア、マリクレール(marie claire)など、グローバルライセンスの雑誌が一般的なファッション雑誌の代わりになるので日本のようにファッションだけを専門に扱っている雑誌はあまりないです。もちろん、雑誌のコンテンツの一部として、洋服の着こなしや、曜日別の出勤服とかアウトドアファッションなどは紹介しているものの、逆にYouTubeで洋服の着こなし術や出勤服などを紹介するチャンネルが人気です。雑誌は、ほとんどがブランド品の新製品の紹介や、専門モデルと有名人の写真集のようなイメージ的なモノが多く紹介されるため、 広告や広報の代わりといっても過言ではないです。年齢別に最新ブランドの流行りを参考したり、モノを購入する前にパンプレットとしてトレンドをチェックしたり、雑誌に紹介されたアイテムをネットで検索して探したり、デパートで購入したりします。
Q2 表紙を飾るのはやはりモデルや女優さん、人気アーティストなのでしょうか?
A2 もちろん、人気女優やアーティスト、専門のファッションモデルが多いですが、フィギュアスケートのキム・ヨナやゴルフ選手など、スポーツ選手も五輪やゴルフシーズンで盛り上がるときは表紙を飾ったりします。また、女性誌であってもBTSや男性の韓流スターが表紙モデルになったり、雑誌によっては表紙が2種類があって、同じモデルでもヘアメイクやポーズ、衣装を変えたり、違う二人のモデルを2つのバージョンで作って選択できるように製作したりもします。
Q3 韓国の雑誌雑誌にも付録ってあるんでしょうか?
A3 韓国はコスメの付録がつくのが圧倒的に多いです。しかも、新学期が始まる春と夏のバカンスシーズ、年末の12月は非常に高い付録がおまけでつくので、すぐ売り切れます。大体、新製品発売に合わせてタイアップやコラボをすることも多く、雑誌の値段よりはるかに高い製品がつくので、それだけを狙う読者も多いです。(いろんな書店を周りながら同じ雑誌を何冊も買う)
Q4 ゴシップ系の女性誌もあるんでしょうか?
A4 韓国の女性誌は大きく2種類があって、お洒落で洗練されたブランド品を主に紹介する雑誌と、40代以上の主婦たちが好きそうなゴシップ系のインタビュー記事がメインの女性誌にかれてます。もちろん、ターゲットが違うので、ゴシップ系の雑誌はついている付録も日常生活品(洗剤やキッチンタオル、オリーブオイルなど)が多いです。
Q5 ちなみに雑誌の電子書籍化は進んでいますか?
A5 韓国も電子版よりはまだまだ紙で読む人が多いです。好きな人は表紙モデルになると、中身と関係なく購入する人も多いし、美容院でも雑誌はタブレットより紙で読むことが多いです。