【第10回 とくの島 "観光物産フェア in 東京

鹿児島県の奄美群島にある島、徳之島についての イベントです。あさって日曜・代々木公園で開催。会場内では、徳之島の特産品の販売。さらに、徳之島で愛されている食材がその場で味わえます。島で収穫された、今が食べ頃の甘い果物「タンカン」。サトウキビを原料にした「黒砂糖」に「黒糖焼酎」など。徳之島の味覚が楽しめる、27店舗が集結します。

そして、こちらにも注目してください。鹿児島県認定ブランドである、新じゃが「春一番」!!ポテトフライ、じゃがバター、煮物、ぜひ温かい料理で ホクホク 味わってください。また、徳之島・奄美群島出身アーティスト13組によるパフォーマンスもあります。

「 とくの島 "観光物産フェア in 東京 」はあさって日曜日、代々木公園で開催。入場は無料です!続いては、来週公開の、この映画。

映画「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」

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97回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞にノミネート。イスラエル軍による破壊と占領が進行している、ヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地区【マサーフェル・ヤッタ】。

そこで202310月までの4年間に起きたことを捉えたドキュメンタリーです。監督は【マサーフェル・ヤッタ】出身のバーセル、彼に協力するために来たイスラエル人のユヴァルを含む、パレスチナ人2人・イスラエル人2人の映像作家、そして、活動家。

「イスラエル人とパレスチナ人が、抑圧する側とされる側ではなく本当の平等の中で生きる道を問いかけたい」

そんな彼らの強い意志のもと、危険をかえりみず製作された映画『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』。どんなことが映し出されているのでしょうか。    

ヨルダン川 西岸、【マサーフェル・ヤッタ】で生まれ育った、パレスチナ人のバーセル。イスラエル軍の占領が進み、村人たちの家が次々に壊されていく様子を、子どもの頃からカメラで記録し、世界に発信していました。

そんなバーセルのもとに、イスラエル人ジャーナリストのユヴァルがやってきます。非人道的で暴力的な自国政府の行いに心を痛めていたユヴァルはバーセルの活動に協力するために、この村を訪れました。

同じ想いを持ち、互いの境遇や気持ちを語り合ううちに2人の間には友情が芽生え始めます。 しかし。

その間にも破壊行為はさらに激しくなり、犠牲者は増えていきます。

『明日も僕たちは 友達でいられるだろうか』

『それでも僕たちは、この現実を変えたい』

映画『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』。

イスラエルやパレスチナに関してネットや新聞で読む見るニュース。そこで見聞きする現実は真実のごく一部。このドキュメンタリーには平穏だった日常が最も簡単に覆され、人権が消し飛ぶ瞬間が捉えられています。パレスチナ人が故郷として住んでいたコミュニティーが徐々に武力、いや、暴力によって破壊されていく様が映し出されていきます。正直、見ていて怒りと絶望が交錯しました。なぜ世界はこの現実を前に無策なのか?歴史、政治、宗教。人間はその違いを尊敬と尊厳をもってともに幸せを追求する心と術を持っているはずなのに。なぜ、なぜ、なぜ?

21世紀の今なお、人の営みの根っこを抜き去ることが許されているのか?限りない憤りと同時に自分に何ができるのか、ただ茫然としました。辛く身勝手なお願いかもしれませんが、あなたにもその底深い想いをスクリーンから感じて欲しいです。

映画「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」は、来週金曜日から公開です。