TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING

Theme is... MESSAGES & REQUESTS

『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。


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リスナーの皆さんから手紙、ハガキ、メールでお寄せいただいた
旅のエピソードと、その旅に紐付いたリクエスト曲をオンエア！
旅限定ではなく恋愛、進路、日々の悩み相談や
選曲のオーダーにもお答えします。


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番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
「旅」に関する質問、「旅先で聴きたい曲」のリクエストでもOK！

手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
メールの方は番組サイトの「Message」から送信してください。
皆さんからのメッセージ＆リクエストをお待ちしてます！！


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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

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Kunichi was talking …


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★From RN：T O さん
私の最も印象的な旅の思い出は30代前半に行ったアメリカ旅行。英語も分からず、キャッシュカードがあればなんとかなると旅に出ました。オレンジカウンティから始まったレンタカーでの1人旅。ガソリンスタンドで地図とサンドウィッチを買い、次に宿泊する街を赤ペンでマークしながら旅をしました。中でもヨセミテ国立公園は素晴らしく、ボンゴを担いだヒッチハイクのミュージシャンを乗せてあげたり、楽しい出会いもありました。今度は1人ではなく、今お付き合いしている女性と2人で行きたいと考えています。

☆Kun：
英語が分からずいきなり1人でレンタカーで旅に行くっていうのは中々気合が入っていると思うんですけど。道が逆って分かっちゃいても逆走してしまったりですね、赤信号で右折は行っていいんだっけ、行っちゃいけないんだっけって考えているうちにブーブーとクラクション鳴らされたり、中々慣れるまで時間がかかると思うんですけどもね。ヨセミテ国立公園、番組でも何度も話していますけども僕もすごく大好きですし、本当に綺麗でハーフドームっていう断崖絶壁の円が半分に切られたような岩とかエルディアブロっていう大きいもう１つ有名な岩肌の崖があるんですけど、あそこ見るとですね、何日もかけてずーっと岸壁にへばりついたまま登っていく人たちがいるんですよね。釣られたまんま寝るってどういう神経をしているんだろうって感じですし、途中でお腹を壊したらどうするんだとか、中々すごいことをする人たちが沢山いる公園です。いつ行けるんでしょうかね。なんか年を明けたら簡単に行けるんじゃないのかって去年は考えていたんですけど、中々まだまだ時間がかかりそうな気配です。



★From RN：果たしてマルセル・ヒルシャーかテッド・リゲティーか？ さん
スキーで白馬の八方尾根に行った時の経験です。コロナで早期営業切り上げになる前でしたが、前日に適度な降雪があった直後の快晴で、快適な滑りを楽しんでいました。遠方に北アルプスや越後山脈の悠久で壮麗な眺め、青味がかった空、黄金色に近い太陽、雪景色。これらの色彩が次々と目に入ってくる内になぜか、数年前、竹芝桟橋の倉庫跡で開催されたある写真展の記憶がふと蘇ってきたのです。それは世界中を放浪するカメラマン達の作品で、中でも強烈に焼き付いた2枚の写真がありました。1つは、アルゼンチンの氷河地帯の一角。まるで生け花の剣山の様に無数の鋭い氷の針が果てしなく群がっている奇景でした。その白い先端は根元に向かうにつれ深い水色に変色していく様でした。もう1枚がアフリカの放牧地。どこの国か、もう忘れてしまったのですが、強い日差しに金髪を目映かせた青年が牛の側で髪を洗っている光景。現地ではお洒落をして女の子の気を惹くため、酸性度が強い牛の尿で髪を金髪に染める習慣があるそうです。実際、足を運ぶには共にアクセスが大変な場所ですが、遠い異国の白・青・深い水色・緑・金色と白馬の鮮やかな色彩が脳内でリンクしたのか、宿に戻ってからも暫くこれらの色が体の中まで駆け巡る変わった感覚に捕らわれていました。「動く旅」と「動かない旅」が虹の橋の様な何かで繋がり心のアルバムに新たなページが1枚加わった経験だったのかもしれません。

☆Kun：
誰の写真なんでしょうね。アルゼンチンの氷河地帯の写真も見てみたいですし、アフリカのこの金髪の青年。牛の尿で髪を洗うっていうのは色は綺麗かもしれませんけども、匂いはどうなんでしょうね。そのあとちゃんと濯ぐんでしょうか。今まででしたらこういう話を聞いて、すぐそこに行ってみようかなとか考えることも沢山あったんですけど、これまた今年行けるんですかね？ “アフリカ遥かなり”って感じなんですけども、今は乗り継ぎに行く場所すら行けないですからね。



★From RN：ライスチョコ さん
おいそれと出かけることが出来ない日々が続きますが、それでも時は止まってくれない、そんな出来事がありました。いつも行く洋食屋さん。正直いつも、いつまでもあると思っていました。先日伺うと壁に大きく閉店のお知らせが。12月いっぱい、絶句でした…。ご夫婦で営業されており、体調が優れないと伺ってはいたものの、体力の限界がきたとのこと。帰り道物思いにふけりながら、ふと食べたくなったライスチョコ。好きだったのですがこれもどうやら販売終了して暫く経っている様子。ため息が。小さな幸せを噛み締めながら毎日を楽しく過ごしていこうと改めて考え直した夜でした。

☆Kun：
本当に去年一年、色んなお店が閉まってしまって。遅かれ早かれ閉まってしまう可能性があるお店っていうのは確かに高かったとは思うんですよ、僕がずっと行っていた町中華のお店とか、もう大将は85歳とかでしたから。後継者がいないとか、いつかあと1年、2年そういう時間軸の中で閉まってしまったのかもしれないんですけど、お別れもできずにいきなり閉まったお店とかっていうのが本当に多くて…。しかも普通って去る人いれば来る人ありというか、それがまた新しい人たちの商売が始まるきっかけにもなったりしたと思うんですが、去年ばかりは閉まったら閉まりっぱなしというか、新しく出店する若い人たちがいるわけでもないですし、その喪失感というか開いたところがどうなっていくのかっていうのが今年形になっていくのかなと思うんですけど。ちょっと怖いですけどね、町がどうなってしまうのか。そしてこのお便りを読んで気づいたんですけど、ライスチョコって無くなっちゃったんですか？ あの30円のちょっと硬いチョコですよね、ライスパフが入ってる。ショックですって言いたいんですけど、無くなってることに気づいてなかった自分にショックっていうのがありますけどね。こうやって小さい頃からあるものっていうのが、どんどん抜け落ちていってしまうんでしょうか。



★From RN：calm dog さん
私には2〜3年にわたり付き合って別れてを繰り返した彼がいました。喧嘩の原因は、彼の色んな意味での自由人なところです。そんな彼とは日曜の遠出のドライブの帰り道に「Travelling Without Moving」を聴くことが多く、訓市さんのことが話題に登ることもしばしばありました。一昨年の夏、2度と会わないだろうというくらいの大きな喧嘩をして別れました。その理由はまたも、自由人なところからくる不誠実さでした。ところが、昨年1月に「Contactの前で訓市さんを見たよ」と彼からメッセージがあり、その気楽なメッセージに気分がほぐれて、またやりとりをする様になり、夏に入籍をしました。そんなContactのメッセージからそろそろ1年が経ち、コロナで様々な状況も変わり、彼もすっかり改心し(そう信じ続けることが結婚生活だと思っています)、今はコロナで入院している病院から感慨深い気持ちと共にメールを書いています。

☆Kun：
まずcalm dogさん、入院しているんですか？ 大丈夫でしょうか。そんな自由人の彼の不誠実なところっていうのはどういう不誠実さなのか大変気になるんですけど、多分改心はしないと思うんですよね、そういう人たちっていうのは。だから信じちゃダメっていうわけじゃないんですけど、ただ、必ず帰ってくる。これ多分大きい公園で縄を解いた大型犬が走り回っても、しばらくすると帰ってくるみたいな、そんな気持ちで待っているのがいいんじゃないんでしょうか。無視をするとおでこを擦り付けてきたりして甘えてくると思いますよ。別にそれが自分だと言っているわけではないんですけど、まぁとにかくそんな気持ちでやっていってください。



★From RN：チョモランマのひげ さん
先日、8年間の結婚生活を終えました。彼は音楽とお酒が大好きで感覚も合い、一緒にいて楽しかったのですが、常に女性問題が絶えず、結婚してからずっと心の中は井戸の底に沈んでいる様な気持ちでした。別れてからは鼻歌を口ずさむ様になり、よく笑い、料理も美味しく食べられる様になりました。ちなみに私はセンスの良い訓市さんの様な男性をついつい好きになってしまうのですが、その中でも遊んでいない人を見分ける秘訣がありましたら教えてください。

☆Kun：
僕は別にセンスが良いのかどうかっていうのは分からないんですが、チョモランマのひげさんは僕が遊び人だと思っているんですか？ なんだろうなあ、見分ける秘訣っていうのは分かんないですけど、いっつも男の子と遊んでる人がいいんじゃないんでしょうか？って、まぁそれ自分のこと言ってるって言われますけど。なんですかね、夜、お酒飲んで騒いだりとかして何が楽しいんだって言われるんですけど、なんなんだろうこの感覚はって言うと小学生の時に公園で警ドロをしてたり、砂場で遊んでるのとほぼ気持ちが変わらないんですよね。そこにはちょっと年上の人もいたり下の人もいたりして、上手いこと遊ぶじゃないですか仲良くして。あれが一生続けばいいと思ってるんですけど、それを家族に言ったら「1度死んでくれ」って言われました。



★From RN：ねもやん さん
2016年10月ぐらいから聴かせていただいています。きっかけは2人暮らしだった母が倒れて、それまで全て任せっきりだった身の回りのことを自分でしなければならなくなったからでした。1週間分の食事を作り置きするため、テレビからラジオにスイッチ。そんな時に渋いお声と素敵な音楽が流れすっかり番組の虜になってしまいました。そんな母も2018年に亡くなり、私は自身もいい歳となりこれからの生き方を模索している最中です。昨年はコロナが大きな出来事でしたが個人的には近しい大好きな人が旅立って逝くことが多い年でした。悲しくて悲しく…心がついていけてません。そんな心がざわつき落ち着かない時、訓市さんはどの様に過ごされていますか？

☆Kun：
心がついていかない、なんとなく分かる言葉なんですけど、心がざわざわ落ち着かない時っていうのは確かにありますよね。でも、そういう時って立ち向かおうとはあんまりしない方が良いのかなっていう風に思うんですよね。結局、体力が追いつかないっていうか、気持ちがそこに当たっていくほど根性がない時は流されていいんじゃないのかなっていうか、少し落ち着いて力が蓄えることが出来るまではじっとする。よく海とかで沖に流されたり溺れそうになった時はどうするかっていうと力を抜いて、とにかく大の字で寝っ転がれって言うじゃないですか。それで呼吸を整えてパニックにしないでいると、そのうち波が穏やかになったり、誰か漁船かなんかが助けに来てくれるかもしれないっていう。心が落ち着かない時、そして近くに誰か手を差し伸べてくれる人の姿が見えない時、パニックにならないで、今言ったみたいにですね、まるで海の真ん中で大の字になって力抜いて浮いて、空を見てるような気分になってみてください。いつか周りの時化のような状況がですね、だんだん落ち着いてくるんじゃないのかなと思います。