TDK VOICES FROM NIHONMONO
TDK VOICES FROM NIHONMONO

ARCHIVE

旅するにほんもの

山梨 甲州印伝 『印傳の山本』

日本の本物とその作り手の声ご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。

中田英寿さん山梨県の旅の模様をお届け。
今回は甲府市で革を使った工芸品・甲州印伝を手掛ける会社『印傳の山本』をご紹介しました。

これまでに、ポケモンやドラえもん、スターバックスとのコラボなどを行なっていて、
伝統工芸を現代的にアップデートしている会社です。

三代目の代表である山本 裕輔さんに、お話をうかがいました。

甲州印伝の特徴は、鹿の革を使っているところです。日本では昔は革製品というと牛ではなく鹿の革だったそうで、鹿の皮は「革のカシミア」と呼ばれるほど柔らかいんです。

そして通気性が良い為、日本の湿度の高い環境には非常に合ってるんだとか。

鹿の革を使うということに加えて、甲州印伝のもう1つのポイントは漆を使っていること。

実は、昔は甲府市で漆が多く取れてたそう。そのような背景と鹿革とがマッチして、
”鹿の革を使い、その表面を漆でデザインする甲州印伝”というものが生まれたと考えられています。

1970年代から比べて、印伝そのものは周知が増えたことが理由で需要そのものは3倍近くに増えているそう。

ですが、産地としてエネルギーがすごく弱くなっているという課題も。以前は甲府市内に印伝の事業者が4業者あったのが、今はもう2業者に。1社1社のパワーは強くなってるが、産地としてのエネルギーがすごく小さくなってくるのでは、という不安も。
その時代に合わせてただトレンドを追うだけでなく、その時代に求められるものを展開していければいいかな、ともお話しされていました。

「印傳の山本」のオンラインショップには財布をはじめ、
がまぐち・メガネケース・名刺入れ・IDケース・バッグなど様々な商品が掲載されています。
またオーダーメイドについても詳しく書かれていますので、興味をお持ちになった方はチェックしてみてください。

▽印傳の山本 ウェブサイト
https://www.yamamoto-inden.com

ARCHIVE LIST

TOPに戻る