ARTS COUNCIL TOKYO
CULTURE COLLAGE

Podcast ART

東京に集うカルチャーをコラージュしていく10分間。
アーツカウンシル東京のプログラムの中から、ピックアップしたトピックをお届けします。

2024.11.10
「こどもファッションプロジェクト」

11月10日の放送では、
東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団が実施する子供たちが自らの興味関心がある芸術文化について、第一線で活躍するプロフェッショナルから学ぶことができる
「ネクスト・クリエイション・プログラム」のひとつ「こどもファッションプロジェクト」の監修を務めている、ファッションデザイナーのコシノヒロコさんにお話を伺いました。

コシノヒロコさんは、1937年大阪府生まれ。
コシノ ジュンコさん、コシノ ミチコさんを妹に持つ、コシノ3姉妹の長女。
文化服装学院在学中からキャリアを重ね、 ローマのコレクション「アルタ・モーダ」に日本人として初めて参加後はパリコレクションにも長く参加を続けるなど、国際的な評価を高めます。
ファッションデザイナーだけでなく、絵画制作など幅広くアート活動にも取り組み、アーティストとしても世界的に活躍されています。

Q. コシノさんが見る今のファッション業界の印象とは?

「いかに安く、いかにいろんなものを着て、そして捨てていくかという、そういう世界。」
「その価値観というものが日本の中では計算が間違ってんじゃないかなって感じがする」とおっしゃいます。
価値観のある作品、洋服、それは文化として担っていかなければいけない分野であり、
それを捨て去ってしまうと何もかもなくなってしまう気がする。
コシノさんは長年かけて作り上げてきた自分の世界をもう少し形にしながら、それを次の世代に伝えていくということをどうしてもやりたいことなの。とおっしゃいます。

Q. コシノさんが監修されている「こどもファッションプロジェクト」は、
子どもたちがモデルやスタイリスト、演出などの役割に分かれてファッションショーを実現するプログラム。
そのファッションショーがいよいよ来月、12月1日に控えていますが、
プロジェクトがスタートしてからの子どもたちの様子はいかがですか?

子供達の目が感動に燃えていて、純粋な目を見ていると、コシノさんの方が、 あ、この気持ちを忘れちゃダメだな、クリエイターっていうのはこういう瞬間の感動が必要なんだなと、子供達から教えられたのだとか。

子供たちはやる気満々の子たちばかりで、世の中の子供がみんなこんな気持ちになってやってくれれば、日本もクリエイターの大きな塊が日本を支配していくんじゃないかとおっしゃいます。

「こどもファッションプロジェクト」に参加している子どもたちの集大成となる「ファッションショー」は12月1日に文化服装学院にて開催されます。
詳しくは、公式サイトをご覧ください。
公式サイトでは、ファッションジャーナリストコースの受講生の小学生が書いたレポートも掲載されているそうなので、そちらもお楽しみください。

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