2019年01月11日
1月15日から1月17日は
映画監督の渡辺智史さんをお迎えします。
1981年山形県鶴岡市生まれ。
鶴岡市を拠点にドキュメンタリー映画を
制作され、映画「よみがえりのレシピ」は、
香港国際映画祭、台湾国際映画祭でも好評を博し、
昨年公開の映画「おだやかな革命」もロングラン公開。
そして現在、最新作、映画『YUKIGUNI 』が
ポレポレ東中野とアップリンク渋谷で公開中です。
映画監督の渡辺智史さんをお迎えします。
1981年山形県鶴岡市生まれ。
鶴岡市を拠点にドキュメンタリー映画を
制作され、映画「よみがえりのレシピ」は、
香港国際映画祭、台湾国際映画祭でも好評を博し、
昨年公開の映画「おだやかな革命」もロングラン公開。
そして現在、最新作、映画『YUKIGUNI 』が
ポレポレ東中野とアップリンク渋谷で公開中です。
音楽家で映像作家の高木正勝さんをお迎えしています。
最新アルバム『Marginaliaマージナリア』について。
この作品は基本編集をされていないとお聴きました。
高木さん「そうですね。最近は家とかで音楽が作れるようになって
コンピュータで皆さんするんですけど、重ね撮りをしたり、
編集をしたりするのがどこまでもできるようになったんですけど、
例えば鳥が外で鳴いていたら、鳥の声だけど撮って、
あとから、ピアノとその鳥の声を混ぜ合わせるということも
するんですけど、僕はそうじゃなくて、鳥が鳴いているのに
合わせてピアノを弾いたり、ピアノに合わせて鳥も鳴くので
それも撮りたいなと思っているんです。
向こう(鳥も)ちゃんと聞いているんですよ。
ちゃんとタイミングよく鳴いてくれるし、
こっちが構わず弾いているとバーっと去っていってしまいますね。
今夜の選曲:MARGINALIA #8 / 高木正勝
音楽家で映像作家の高木正勝さんをお迎えしています。
高木さんは、細田守監督の映画作品の
音楽を担当されています。これのきっかけは?
高木さん「初めて担当させてもらった時は、
3ヶ月前に連絡が来て急遽できないか?
ということだったんですけど、1作目の
「おおかみこどもの雨と雪」以降は毎回、
呼んで頂けるようになりました。
僕自身はもともと音楽より、映像を撮っていたんですが、
その映像に自分で音楽をつけていたんです。
それがいつの間にか、映像に音楽つけてくださいという
仕事が増えていきまして、今はそちらをメインに活動しています。」
今夜の選曲:MARGINALIA #3 / 高木正勝
(最新アルバム「マージナリア」より)
音楽家で映像作家の高木正勝さんをお迎えしています。
初の著書『こといづ』ついて。
まずのタイトルの「こといづ」とは
どういうことなんでしょう?
高木さん「最初、編集を担当してくださった
井口さんが提案してくれたんです。
意味を聞いたら造語だそうで、物事とかの“こと”が“出る”
ということだと思うんですけど、
言葉が出てくる、溢れてくるという意味だと。」
高木さんの最新アルバム『Marginaliaマージナリア』、
こちらは自宅のスタジオで録音されたそうですね?
高木さん「昔、蚕小屋だったところを
スタジオとして使っています。防音とかはなくてですね、
土壁なので隙間とかがいっぱい空いているんですね、
虫や鳥の声が閉めても入ってくるので、それが良いんです。」
今夜の選曲:MARGINALIA #1 / 高木正勝
(最新アルバム「マージナリア」より)
音楽家で映像作家の高木正勝さんをお迎えしています。
初の著書『こといづ』にも今の暮らしぶりが
書かれてありましたが、あらためて高木さんが
暮らしている兵庫県丹波篠山について教えてください。
高木さん「京都府と兵庫県の県境になりまして、
京都市内からだと車で2時間はかかります…
デカンショ節がや、丹波篠山が有名で、
人口は、うちの集落で言いますと20人ぐらいですかね。
(丹波篠山へ移住した決め手は?)特に大きな理由が
あったわけではないんですけど、震災の後にもう少し
田舎に引っ越したいなというのがあったのですが、
中々京都で探すと地名が有名なこともあって、
家が見つからない状態が続いたんです。そんな中、
うちの母方が兵庫の生まれだったんですが、
兵庫県調べてないなと思って調べて見たら、
その最初に出てきたのが今の家だったんです。」
今夜の選曲:MARGINALIA #28 / 高木正勝
(最新アルバム「マージナリア」より)
音楽家で映像作家の高木正勝さんをお迎えします。
1979年生まれ京都出身。
ピアノを用いた音楽と世界を旅しながら撮影した
“動く絵画”のような映像を手がけ、
また細田守監督の「おおかみこどもの雨と雪」などの
映画音楽をはじめ、CM音楽、執筆など幅広く活動。
そして昨年、初の著書『こといづ』を木楽舎より出されました。
生物学者の福岡伸一さんをお迎えしています。
毎年恒例になりました
「今、読むべき一冊」を教えてください。
福岡さん「大英博物館の向かいに老舗の
古本屋があるんですね。大英博物館 ロンドンと言えば、
ダーウィンの進化論ですが、1858年初版が出ていて、
わずか数百冊しかないので、オークション出たりしたら、
1000万円ぐらいしちゃうすごいものなので、
中々手が出ないですが、その10年から20年にかけて、
第6版まで改訂が出ているんです。1870年代の第6版目だったら
割と手が届く値段なんですね。
それを欲しいなと思って、その大英博物館の向かいに老舗の
古本屋のおばあさんに「進化論(Origin of Species)はありますか?」
って聞いたら、奥からそれを持ってきてくれたんです。
これはもちろん日本語訳もあります。
生物学者も実は進化論をちゃんと読んだって学者はあまりいないんです。
みんな進化論の理論は知って、それに立脚して仕事しているんですが、
本当の原点をきちんと読んだ人はあまりいないので、
もう一度、進化とは何か? 知るためにも進化論を
ちょっと紐解いて見るのはいいんじゃないかと思います。」
今夜の選曲:THE BLUE DANUBE / KARAJAN(HERBERT VON)/BERLINER PHILHARMONIKER
生物学者の福岡伸一さんをお迎えしています。
福岡先生が監修された、
フェルメール「音楽と指紋の謎」展が
恵比寿で開催中です。
福岡さん「「音楽と指紋の謎」展という
タイトルを付けました。私はフェルメールオタクなので、
フェルメールをいつも顕微鏡で見るような視点で
細部を隈なく見ているわけですね。そうすると、
フェルメールの小宇宙の中には、これまで気がつかなかった
ディーテルが見るたびごとに発見されるんですね。
フェルメールは汲めども尽きぬ謎の源泉な訳です。
フェルメールはあらゆる細部を制作に書いた人なんです。
机に置いてある本や、棚にある地球儀や天球儀まで
現物そっくりに書いてあることがわかっているんです。
我々のリクリエイトフェルメールは、デジタル的に、
フェルメールを解析して360年前の色とか、
筆遣い、そのゼロ地点に戻すというのが我々の売りなんです。」
今夜の選曲:CIRCUS / 久石譲
生物学者の福岡伸一さんをお迎えしています。
2018年は、京都大学の本庶佑先生が
「がんと免疫にかかわる研究」で
ノーベル医学生理学賞を受賞されましたが、
この「免疫」についてご説明頂けますか?
福岡さん「よく発心やアトピーなどが出たりすると
ステロイド剤を塗ったりするじゃないですか。
基本的にそれで治ると思うんですが、
それは(言い換えると)、免疫システムの過剰反応なんですね。
ステロイドは、免疫システムにおいて抑制的に働くので、
医者なんかはステロイドを塗りなさいと言うんですね。
でも我々の体全体のことを考えるとステロイドと
言うのは、諸刃の刃と言いますか、
実は、ステロイドは体の中から1番出てくるのは、
いつかと言うと、ストレスを感じた時なんですね。
ストレスがかかって、ステロイドがたくさん出ると、
心臓や筋肉は活性化するんだけれども、
免疫システムは疎かになってしまうんです。
初期にガン細胞なのでは体の中で
たくさん出来ているんですけど、免疫システムが
やっつけてくれているんですね。
本所先生の研究は、その免疫システムを上手く
活性化させて、ガンと戦わせようというものなんです。」
今夜の選曲:HAKUNA MATATA / NATHAN LANE/ERNIE SABELLA/JASON WEAVER/JOSEPH WILLIAMS
生物学者の福岡伸一さんをお迎えします。
ガンと免疫にかかわる研究、フェルメール、
そして今年の一冊。たっぷりと伺います。