2023年05月25日
【Podcasting 第823回】西島雄志さん
今回のポッドキャスティングは、
5月22日〜25日放送分、彫刻家の西島雄志さんです。
今回のポッドキャスティングは、
5月22日〜25日放送分、彫刻家の西島雄志さんです。
彫刻家の西島雄志さんをお迎えしています。
小黒「(今年の活動の)一番のメインは今年の9月に
開催予定の中之条ビエンナーレを目指して
作品作りをしていると?」
西島「そうですねポーラミュージアムNEXの作品は
結構な大作だったんで、ためている作品が全部
なくなってしまいました。
またネジネジ今もやってるんでこれを使いながら
次は中之条ビエンナーレ……9月9日からなんですけども
そこに向けて今一生懸命作ってるところですね。」
小黒「今回の個展「瑞祥zui-shou -時の連なり-」はそのライティングも大事なポイントだと思うんですけど、
別にライティングしない作品も今まであったんですか。」
西島「そうですね彫刻って、物のイメージあると
思うんですけど、空間と光と彫刻ってセットなんです。
光の当て方で作品って全然見え方が変わるんですよ。
自分の見せたい感じの中ではやっぱりライティングを
しながら作ったりするんで、一緒に1セットで考えてる作品ですね。」
▼「瑞祥zui-shou -時の連なり-」は、銀座のポーラミュージアムNEXで6月4日まで開催されています。
ぜひその神秘的な世界を体験し、最後の部屋では驚いてみてください。
西島さん、ありがとうございました。
今夜の選曲…Long Walk / Go Go Penguin
彫刻家の西島雄志さんをお迎えしています。
西島さんは群馬県中之条町で開催されている
国際現代芸術祭、中之条ビエンナーレに
2011年より参加されています。
西島「それまでは、例えば銀座のギャラリーで
年に1回個展をしたりと、続けていたんですが、
やっぱり銀座のギャラリーってちょっと敷居が高くて。
見に来られる方って美術関係の人だったり、知り合いとか
そういう人たちだけが行き交う場所になって
すごい違和感を感じたんです。
もっといろんな方に見ていただきたいなというふうに
思ったときに銀座のギャラリーに中之条ビエンナーレの
チラシが入ってたんです。」
西島さんがチラシを見つけた当時の中之条ビエンナーレは
3回目の開催。ちょうど公募制になったばかりでした。
興味を持った西島さんが、応募したことでこの縁が続いています。
そして、9回目となる開催を今年の9月に控えています。
▼中之条ビエンナーレHPはこちらから
西島「中之条ビエンナーレて少し特徴的で、
中之条の町が運営をやってるんです。
町がアーティストを集めてやっているので
予算はすごい少ないんですけど、その分、
街の人との交流だったり、滞在して制作することを
すごい推奨してるんですよ。だからみんな結構長い期間
レジデンスに留まって制作するので、
すごいその場っていうことを意識した作品が多い場所ですね」
▼西島さんの個展「瑞祥zui-shou -時の連なり-」は
銀座のポーラミュージアム・アネックスで開催中。
【アクセス】
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線 銀座駅 A9番出口徒歩6分
東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅 7番出口すぐ
JR有楽町駅 京橋口改札徒歩5分
東京都中央区銀座1-7-7ポーラ銀座ビル3階
今夜の選曲…We May Not Stay / Go Go Penguin
彫刻家の西島雄志さんをお迎えしています。
今回の個展“瑞祥”は3つの部屋で構成されて
います。小黒が気になったのは、1つ目の部屋、
2つ目の部屋と続けて展示されていた鳥の彫刻。
西島「あれはヤタガラスを使った作品です。
ヤタガラスは導きの神、導いてくれる神様の使い
として表現しています。」
小黒「あともう一個聞きたかったのは、彫刻を
完璧に埋めていないじゃないですか。
想像させるみたいにして、あれも意味があるんですか?」
西島「元々自分は、存在感とか気配とか、
目に見えないものを表現したいと思って
彫刻をつくっているんです。
空間も人も気配を纏っていて、お話を
するときでもその周りにあるものと対話
している…そういうものを感じていて、
それを形にしたい。
で、どうしても形にしきってしまうと、
形の方が強くなりすぎちゃう。目に見えない
ものに形を与えるって確かにすごい矛盾が
あるんですけどそこをなんとか形にする。
そうすることで、見る人がそこを補完して
見ていくことに重要な意味があると思っています。」
▼西島さんの個展「瑞祥zui-shou -時の連なり-」は
銀座のポーラミュージアム・アネックスで開催中。
【アクセス】
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線 銀座駅 A9番出口徒歩6分
東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅 7番出口すぐ
JR有楽町駅 京橋口改札徒歩5分
東京都中央区銀座1-7-7ポーラ銀座ビル3階
今夜の選曲… Glow / Go Go Penguin
彫刻家の西島雄志さんをお迎えしています。
1969年神奈川県生まれ。東京芸術大学大学院
美術研究科・彫刻専攻を修了後、彫刻家として
数々の立体作品、インスタレーションを発表し、
国内外で活躍されていらっしゃいます。
現在、初の大型個展「瑞祥zui-shou -時の連なり-」が
銀座のポーラミュージアム・アネックスで開催中です。
まず、今回の個展タイトル“瑞祥”に込められた
意味について伺いました。
西島「瑞祥って言葉の意味は良いことの前触れ、
と言った意味です。すごく世の中で、心の悪化を
体験してしまいマイナスの方に焦点を当てること
が増えてきていて、、、もっと希望とか、良いこと
について焦点を当てて作品化していく方が、自分と
周りに対してもいい働きかけができるんじゃない
かと思うんです。」
西島さんの作品は、太さが1ミリほどの銅線を
ラジオペンチを使って巻いていきます。
それをつなぎ合わせて動物などの作品を
作られています。
収録中も、銅線を巻きながらお話し
されていました。
↑収録中もラジオペンチを使って
いくつも部品を作られていました。
↑西島さんが銅線を巻いて作った部品がこちら
西島「本当にそれが割とコンセプトというか
何かをしながら巻いていくっていうことは、
自分の時間を集めていくということを
しているんです。普段ちょっとした時間で
巻いています。今回の個展も在廊しながら
巻いています。」
▼西島さんの個展「瑞祥zui-shou -時の連なり-」は
銀座のポーラミュージアム・アネックスで開催中。
【アクセス】
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線 銀座駅 A9番出口徒歩6分
東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅 7番出口すぐ
JR有楽町駅 京橋口改札徒歩5分
東京都中央区銀座1-7-7ポーラ銀座ビル3階
今夜の選曲… Saturnine / Go Go Penguin
今週のゲストは、環境活動家の露木しいなさんです
小黒「口紅…SHIINA organicの開発は
チームでやってると思うんですが、
何人ぐらいでここまでたどり着いたんですか。」
露木「ずっと定期的にコアなチームっていうのは、
今3人ぐらいです。私がこの商品開発から
ブランディングを担当していて、
あとはデザイナーさんと、戦略を一緒に考えてくれる人が
今いるっていう感じで、みんな女性です。
あと、ずっと関わってきてるっていうわけではないんですが
クラウドファンディングを開始する前までの盛り上げ期間で
関わってくださってる方が、今15人ぐらい。」
そうした仲間の皆さんは露木さんがInstagramであの募集して
います。露木さんの環境問題に関する情報発信を見て、興味を
持った方々が集まっています。
最後に今後の展望について伺いました。
露木「国内外で環境系の活動されてる方って横の繋がりが結構あるんです。
もっと協力できることあるんじゃないのっていうふうに
思っているので、まさに国境を越えて繋がりたいですね。」
今夜の選曲…In Too Deep / jacob collier
今週のゲストは、環境活動家の露木しいなさんです
露木さんは、グリーンスクールバリに在学中、
口紅の研究をされています。実は環境問題に
興味を持ち始める前に、化粧品の研究を始められて
いました。
そのきっかけは、2歳下の妹さんの肌が弱く化粧品で
肌が荒れてしまった経験があったこと。
露木「日本で売られていてナチュラルって書いてある
化粧品なのになんで肌が荒れてしまうのかを考えて、
言葉の定義を調べてみたんです。
ナチュラルって書いてるぐらいだから何かルールがあって
化粧品に付けられてるのかなと思ったら、実は別に
ルールとかもない。
目の前にいる妹が肌荒れをしてしまっているのであれば
もう、自分で作ろうということで、グリーンスクールの
理科室の端っこで研究をさせてもらって、
そこからもの作りの中で、人にとって優しいもの。
つまり環境に優しいっていうわけではないとわかりました。
だから、物が作られる生産過程と、そして使い終わった後の
この容器の廃棄の問題もそうなんですけど、人だけじゃなく
地球環境にもめちゃくちゃ影響があるっていうことを
どんどん知っていって、そこから環境問題にもかなり深く入って
行きました。」
露木さんが製作された口紅はちょうど5月1日から
クラウドファンディングを開始しています。
SHIINA Organicという名前でスタートしたこの商品。
どんな意図で作られたのかお話いただきました。
露木「差込型タイプの口紅で、国内で初めて国際基準の
コスモスオーガニック認証を取得させていただいたもの
になります。
このコスモスオーガニック認証が世界で今一番流通
しているオーガニック認証と言われていてコスメだけ
じゃなくて食べ物とかにもつけられるものです。
100%自然由来のものであるし、使っている原材料も、
オーガニックの認証がついているものを使っていたり、
容器にも環境に配慮したり、詰め替えができるんです。
肝心な口紅の中身、使ってる油は今回3種類あります。
口紅の色のワインレッドとコーラルとオレンジプラン
それぞれによって若干原材料の量が違うんですけど、
キャスターオイルっていう油と、あとオリーブオイルが
一番多いです。」
小黒「それであなたの肌荒れしやすい妹さんは使ってみて
大丈夫でしたか?」
露木「大丈夫でした。めっちゃいいねみたいな感じで
言ってもらえています。妹はワインレッドが今大好きで
使ってもらえているので、一番最初のきっかけがそれだった
からこそ、もうそれが何より私は嬉しいんです。」
▼SHIINA Organicのクラウドファンディングの情報はこちら
https://camp-fire.jp/projects/view/669037
今夜の選曲…Butterfly / jacob collier
今週のゲストは、環境活動家の露木しいなさんです
露木さんは、小中学生や高校生に気候変動の
思いを届ける講演をされています。
2020年から講演を始めて、これまで訪れた
学校は約220校、約3万2000人ほどの生徒へ
お話を届けられてきました。
露木「反応は学校によって本当に様々です。
例えば、逗子の方にある小学校は、講演を
させてもらってから、すぐにその小学校5年生の
1クラスで毎日給食で使っているストローを
学校の裏庭に入っていた佐貫を使って、
熱湯消毒とかして、自分たちでマイストローを
作ったんですよ。
そこからそのストローをクラスのみんなに配って、
1週間これをやったらこれぐらいのね、
プラスチックストローを使わない選択ができました
っていうのを報告してくれたことがありました。」
講演では世界の気候変動のタイムリミットのお話も
されています。この話をする露木さんの思いとは?
露木「気候変動とか環境問題って10年後20年後
じゃなく、なんで今こんなに話をしてるのかっていうと
やっぱり今やらなきゃいけないからなんですよね。
どれぐらい危機的な問題なのかっていうのが、
やっぱなかなか数字化されない。
いつかすればいいのかなっていうような雰囲気に
なってしまう。だけど一応、世界にはClimate Clock
……二酸化炭素排出量をもとに、地球の限界と言われる
平均温度の1.5度上昇がどのぐらいのスピードで
起こってしまうのかっていうのを数値化した時計です。」
時間にしてあと7年。
露木さん曰く、その数字を希望と感じるのか。
それを諦め、何もやらないのかは全然捉え方によって違う。
今後長く生きていく身としては、
諦めたくないと仰られました。
今夜の選曲…Count the People / jacob collier
今週のゲストは、環境活動家の露木しいなさんです
露木さんは2001年横浜生まれ、高校3年間を
インドネシアのグリーンスクールバリで過ごし
2019年に卒業。慶應義塾大学環境情報学部に入学。
2018年、国連の気候変動枠組み条約終結国会議
……COP24に参加。翌年にはCOP25にも参加。
現在、大学を休学し、全国の学校で気候変動についての
講演会を行っていらっしゃいます。
露木さんが環境に興味を持ったのは、
グリーンスクールバリへの高校3年間の留学が
きっかけだったと言います。
露木「壁がなくて、もうとにかく何この建物って、
まず一番最初の印象が、こんな学校あるのっていう。
自分は結構直感人間なので、その写真を見たときに、
もうこの学校は自分のためにあると思ってしまった
ぐらいピンときて、そこから行くことになりました。」
グリーンスクールバリはカナダ人のジョン・ハーディ氏が
映画「不都合な真実」を見て、行動を起こそうと思い、
自身のジュエリーブランドを売ったお金で
創立した学校です。
露木さんの在学中にも42カ国もの国からの生徒さんが
集まっていたと言います。
露木「グリーンスクールバリで学んだ一番は……
“行動するのに、大人になるまで待たなくていいんだな”と
学びました。
別に大人になってからじゃないと行動できないわけではない。
学生の間でもできることっていうのはたくさんあるっていうのを、
まさにこのグリーンスクールに行って、同世代の友達が
当たり前のように社会のために活動するっていうことを
していたので、これでいいんだって思えるようになって、
それが自分の当たり前になっていきました。」
今夜の選曲… All I Need / jacob collier
自転車活用推進研究会理事長の小林成基さんをお迎えします。
最近よく見るこの電動キックボードについて、
小林さんはどのように考えられているのか、
伺いました。
小林「日本は本当にその時代に逆行したことを
やっちゃったなと思ってます。見直しはしばらくすると
行われると思いますけどね。
事故が多発していて禁止してる国も増えてきてるんです。
全世界的に、新しい乗り物が出てきたときにどうするか
というと、自転車と同じ扱いの乗り物、同じルールで
いいじゃないかってことで片付けてるんです。
日本だけそれができない。日本は自転車が歩道を
通ってもいいっていうルールがあるわけで
電動キックボードが歩道ガンガン走って行くと
歩行者が歩いていられなくなるんです。」
小林さんは、自転車専用のレーンがもっと広く
整備され、将来的に自転車やキックボードが
そこを走るようにと考えています。
また、電動キックボードに関して7月1日からは、
特定小型原動機付自転車というルールが施行されます。
小林「…これいかがなものかと思いますね。
やっぱりヘルメットの努力義務ぐらいはかけておかなきゃ。
ヘルメットがいらないけどモーターが付いてるものが
歩道を通っていいみたいなルールはやっぱおかしいし
自転車と同じに走らせるんだったら自転車と同じルールに
するべきですよね。」
今夜の選曲… Tighten Up / The Inspirations