2022年12月27日

お節料理は、作る派?買う派?

株式会社紀文食品 商品開発室の 堀内慎也さんは、
お正月文化やお節料理の継承に尽力されています。

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株式会社紀文食品では、2010年から役7000人の方を対象に
毎年 ”お節料理やお正月に関する全国区調査" をされています。
首都圏660名ほどを対象にしたものは、もっと前から開始されており、
記録に残っていない調査は、40年ほど前からされている、とのこと。

小黒「今年も調査されたみたいですけど、
   どんな結果が出て、どんなことが見えてきましたか?」

堀内「今年も前年も、一番大きいのはコロナ禍の影響です。
   お正月は、家族が集まるめでたい日なんですけど、
   どうしても集えないという方もいらっしゃいます。
   1年に1度、子供や孫に会えるのを楽しみにしていた方々は
   寂しい思いをされていましたし、
   帰省する方々で、お節作りに挑戦した家庭もありました。」

調査の中で、お節を食べるという方は、およそ8割弱。
さらに、お節料理を作る方は 5割、
お重箱に詰められたものを購入して食べる方は 2割という結果。

小黒「お節料理を手作りする人ってもっと少ないかと思いました。」

堀内「いらっしゃいますね。
   お重箱に詰めセットを買われる方の中にも、
   それに追加で手作りする方もいらっしゃいますので、
   買うだけの方は、まだ少ないかと思います。」

小黒「お重箱自体を持っている方も少ない気がしますが…」

堀内「保有率は、5割前後で、少し下がっています。
   もう一方で、お重箱に詰めたいという憧れは
   みなさん結構保たれています。
   ハードルが高いと思われていますが、実際にやっていただければ、
   そうでもないと感じていただけるかと思います。」

今夜の選曲:FROUSFRE / 高木正勝

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2022年12月26日

お節料理がお重箱に入っている理由とは?

今週は、株式会社紀文食品 商品開発室の 堀内慎也 さんをお迎えしています。

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堀内さんは、千葉県出身。専修大学卒業後に、
株式会社紀文食品に入社。商品開発などに携わり、
お正月文化やお節料理の継承に尽力されています。

1938年(昭和13年)創業の株式会社紀文食品は、
今年で85年目を迎えています。
創業当初は、米を取り扱う店舗としてスタートし、
その後に果物店、海産物の卸売り、を経て
昭和22年に魚肉練り製品の製造を始めています。

小黒「そもそも、練り製品の原料ってどんな魚なんですか?」

堀内「練り製品使用するのは、主に白身魚でして
   スケソウダラ、タイ、イシモチ、グチなどですね。
   それを遠洋の船で獲って、船の上で
   すり身に加工したものが良いものと言われています。」

小黒「今聞くと、高級な魚ばっかりですね?!」

堀内「ありがとうございます、良いお魚を使っています!」

年末に差し掛かり、お正月が近づいています。
お正月に欠かせないのは、お節料理です。

お節料理は、年神様を我が家に迎え、
1年の幸せを祈るためのお供物なのだそう。

堀内「1番のご馳走をお供えして、それをおろして家族で食べる、
   ということで、五穀豊穣などが込められた行事です。
   一般的には、年が明けたらお供えからおろして頂きますが
   一部地域では、大晦日にいただく風習もあります。
   これは、新暦、旧暦で年明けのタイミングが違うからです。」

小黒「お重箱に入っているのも、意味があるんでしょうか?

堀内「お重箱に入れて重ねるということは、
   『福を重ねる』という意味があります。」

今夜の選曲:FAUSEL / 高木正勝

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2022年12月22日

忙しい時にこそしたい!『自分を褒める』

精神科医として勤務されながら、音楽活動や執筆をされている、
星野概念さんをお迎えしました。

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これから迎える年末年始。
忙しくなり、心の余裕を無くしてしまう人も…
そんなときは、どう対処していくべきか、星野さんに伺いました。

星野「具体的な方法というよりも…忙しい時って
   頭の中ぐちゃぐちゃで、実はもう頑張っていると思うんですよね。
   いっぱいいっぱいになりながら、その時期を越えようと
   『自分は頑張っていて、えらい!』って自分に言ってあげられると、
   少しだけ余裕が取り戻せるかな、と思います。
   本当に忙しいと自分バカバカってなりがちですけど、
   結構偉いぞって自分に言うのは難しいけど、効果あるかと思います。」

小黒「寝る前と、起きた時、いつ自分をほめればいいですか?」

星野「僕は、朝起きた時がフィットしますけど
   どんなタイミングでも良いと思います。
   移動中でも、自分も喜ぶんじゃないかなと思います。」

新型コロナウイルスの蔓延で、さまざまな変化が訪れているここ数年。
そんな変化に揺さぶられないように、来年2023年も
”地に足つけて過ごしたい”と、星野さん。

さらに、歌いたい人が集まるコーラスグループのような団体を
いつかつくりたい、と考えているとのこと。

4日に渡り、お話ありがとうございました!


今夜の選曲:UM FILME
      / FRACTAL LIMIT, VARDAN OVSEPIAN & TATIANA PARRA

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2022年12月21日

精神科医に通じる、酒造りの現場。

星野概念さんは、精神科医として勤務しながら、
音楽活動や執筆などをされていらっしゃいます。

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星野「誰かをパッと見て、人を判断できる鋭さがないので
   一生懸命話を聞きます。必要なときはお薬もオススメします。
   東洋医学の勉強もしているので、その人にあった形を
   どうにかして見つけていきたいなと思っています。」

小黒「漢方よりも特効薬かもしれない、お酒の話も聞きたいんですけど(笑)
   酒の文化にご興味があるんですよね?」

星野「僕、はじめは、日本酒の熱燗にハマっていたんです。
   その後、酒造現場に通っているうちに、お酒を作る方々が、
   『酒造りの主役は”菌”で、場を整え、常に菌を見守る』
   という感じの事をおっしゃっていて。
   これって自分の仕事に重なるものがあって、
   すごく影響を受けることがたくさんあるな、と。
   それに、話を伺った後に、杜氏さんと飲むお酒は格別なんです(笑)」

小黒「発酵に関しては、どういうライフワークになってるんですか?」

星野「味噌、醤油を作っている現場にも行ったりしたんですけど
   やっぱり、日本酒の現場が好きで。
   杜氏の石川達也さんの酒造りに心酔しています。
   本当に地味で、地道な仕事を、冬の間休みなく続けられているんです。
   省略しないと、ここまで複雑な面白い酒ができるんだと知れることが
   自分にとっては、豊かさを生み出す事だなと思います。」

星野さんが尊敬して止まないという、石川達也さんは、現在、
茨城県大洗市にある『月の井酒造』の杜氏をされています。

今夜の選曲: JOIST 1
      / FRACTAL LIMIT, VARDAN OVSEPIAN & TATIANA PARRA

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2022年12月20日

プロミュージシャンを諦めた理由。

現在、精神科医などの肩書きを持つ星野概念さん。
実は、精神科医になる前に、プロのミュージシャンを目指していました。

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星野「当時やっていたのは、5人のバンドで
   ざっくり言えば、ポップミュージックです。
   録音をして、作品を出して、ツアーをするのを繰り返していました。」

小黒「ツアーも?もうプロじゃない?」

星野「ですかね?(笑)グローバーさんのバンドとも
   何回か対バンしましたけど。
   医師の免許は持っていましたけど、常勤で働けなかったので
   バンドメインで10年くらいやってましたね。」

小黒「諦めたきっかけは?」

星野「バンドでしっかり食べていくというのは、
   ムリじゃないかと感じた、ただそれだけです(笑)」

ここ10年ほどで、常勤の精神科医として勤務。
患者さんと距離を縮める手段として、
音楽を使っていることもあるとか。

小黒「精神科に通っている患者さんが、
   悪化した、改善した、というのは、先生が決めるものですか?」

星野「医療者と当人の感じ方が一致していれば良いですけど
   一致していない場合は、当人の方が楽になったと思うのが全てだと思います。
   ご自身で、”こういう変化があった” ってたくさん話してくださるようになると
   ありがたくて、嬉しいなって思います。」

今夜の選曲:TROMPE L'OEIL
      / FRACTAL LIMIT, VARDAN OVSEPIAN & TATIANA PARRA

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2022年12月19日

肩書き ”精神科など” への思いと、不思議な著書。

今週は、星野概念さんをお迎えしています。

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星野さんは、1978年生まれ。
精神科医として病院に勤務する傍ら、執筆も行われ、
BRUTUSの「本の診察室」など、
雑誌やWebでの連載を多く手掛けています。
また、音楽活動も行っていらっしゃいます。

星野「今は、1週間のうち、1番時間を割いているのは
   精神科医の仕事なんですけれど、書き物や音楽をしている時間もあって。
   少ない時間だけど一生懸命やっていることでもあるので
   捨て置いたりとかをしたくないと思って、
   『精神科医など』っていう肩書きかな、と思っています。」

昨年には、自身初の単著
『ないようである、かもしれない~発酵ラブな精神科医の妄言』が、
ミシマ社より発売されています。

小黒「なんの本だかわかんないけど、感じたのは
   ”ないようである、かもしれない”とか、”精神科医など”みたいな
   哲学的な、禅問答のようなものに興味がある方なのかな?と。
   あまり、意味を求めていない本作りだと思いましたね。
   出版社はえらいね〜(笑)」

星野「僕、はっきりと物事を言ったり、
   わかったような感じで物事を言うっていうのが違和感があって。
   そんな、物事とか人って、そんなに分かりきらないよなぁ、と。
   曖昧なままの事を書けると良いなぁ、と思って書いていて…
   そしたら、本当何のための本かよく分からないっていう(笑)」

書籍の中には、星野さんが尊敬しているという、
患者さんに謝ってばかりいるという、
87歳になる岡山のヤマモト先生も登場します。

星野「その先生は、患者さんの立場の方と一緒に、
   診療所を60歳で作られているんです。
   先生の人生のテーマが共生で、そういう場を作ったっていうのが
   本当にすごいなって。僕もこれからやっていきたいと思っています。」

今夜の選曲: SONHO EXPRESS
      / FRACTAL LIMIT, VARDAN OVSEPIAN & TATIANA PARRA

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2022年12月13日

エシカル・ファッション・ブランド「SHIFT 80」とは?

SHIFT 80 代表、坂田ミギーさんをお迎えしています。


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坂田さんが旅する地域としても自分に合っているなと
感じたのは、やはりアフリカ大陸。
坂田さん曰く、アフリカには”恋”していると
いいます。

そんな中、今から10年ほど前にケニア、
ナイロビにあるキベラスラムに出会います。
キベラスラムの当時の状況を知った坂田さんは、
代表を務める『SHIFT80』を立ち上げます。

坂田「キベラスラムの仲間たちと一緒に
何かをできないかということで、
彼らの才能を活かせる事業を一緒にやって
その利益を彼らとシェアすることを
目的に立ち上げました。
リリアンという仲間は、独学でデザイナーに
なって、ケニアのショッピングモールで
ファッションショーをするくらい評価されて
いたので、日本向けの服をデザインして
もらって、それを販売することで、
日本の皆さんに商品を手に取ってもらう
だけでなく、スラムの才能を発信することが
できるようにと考えています。」

今夜の選曲… KIBERA/THE PLASTIC REVOLUTION

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2022年12月12日

世界中を旅して…というお話、伺います。

SHIFT 80 代表、坂田ミギーさんをお迎えしています。


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坂田さんは、福島生まれの福岡育ち。
広告制作会社、博報堂ケトルを経て独立。
旅やキャリアについてのエッセイ執筆や講演のほか、
キャンピングカーで日本を旅しながら
働くスタイルを実践され、また今年2月には 
エシカルファッションのブランド「SHIFT 80」を
立ち上げていらっしゃいます。

さらに、クリエイティブディレクターや、
エッセイスト、カフェオーナーの一面も持つ坂田さん。

坂田「旅を好きになったのは大学四年生の時。
大学の時にうつ病で療養生活をしていたんですけど、
インドに行って現地でびっくりして元気になったのが、
きっかけで旅をするようになりました。」

小黒「今まで訪れたのがどのくらいの
国数になるんでしょう?」

坂田「だいたい40カ国くらいです。必ず年に2回
2週間くらいの休みを取れるように会社の人にも
交渉して、旅をしていました。基本、私は一人旅の
スタイルです。1人で旅する自由さとか、色々な
出会いに病みつきになって今では、一人旅が大好きですね。」

今夜の選曲… KIBERA(FEAT.LUTAN FYAH)/JOHNNY VIGETI

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2022年12月08日

誰も聞いたことのない、音を求めて…

今週のゲストはアコーディオニスト、作曲家のcobaさんです。
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cobaさんが立ち上げたアコーディオン、バンドネオンなどの
蛇腹楽器生誕200周年を20年かけてカウントダウンする
壮大なプロジェクト。それが、Bellows Lovers Nightです。

記念すべき蛇腹楽器生誕200周年であり、20年目の、
Bellows Lovers Night が12月31日(土)大晦日に
横浜赤レンガ倉庫で開催されます。
https://www.coba-net.com/bln20_yokohama/

coba 「蛇腹楽器を世界に運んでくれた
船乗りたちに敬意を表して港町で開催しようという
コンセプトなんです。横浜の他にも、札幌、名古屋、
神戸で行います。札幌だけ港がないんですけど笑」
30組以上のアーティストが集結する祭典となっています。

最後に今後、更にアコーディオンで目指していきたいことを
伺いました。

coba「自分のやりたいことに素直に行きたいですね。
夢はたくさんありますけど、いつも誰も聞いたことのない音を
届けていきたいなと思います。」

▼蛇腹楽器生誕200年記念 Bellows Lovers Night
 ・11月13日(日) 会場:福岡 Gate’s 7 18時開演
 ・12月20日(火) 会場:札幌 cube garden 18時半開演
 ・12月22日(木) 会場:名古屋 THE BOTTOM LINE 19時開演
 ・12月24日(土) 会場:神戸 Live Hall クラブ月世界 18時開演
 ・12月31日(土) 会場:横浜赤レンガ倉庫 16時開演
詳しくはcobaさんのHPをご覧ください。
https://www.coba-net.com

▼30周年記念アルバム「サムライアコーディオン」を引っ提げた
全国ツアー『coba tour 2023 サムライ アコーディオン 弾きすて御免!』が
来年2月から開催!
https://www.coba-net.com/tour2023samurai/

今夜の選曲… coba / Crimson Strings

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2022年12月07日

海とアコーディオン。そして、ビョークとの出逢い。

今週のゲストはアコーディオニスト、作曲家のcobaさんです。
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cobaさんはイタリア・カステルフィダルド市より
世界で3人目となる名誉市民賞を受賞。
カステルフィダルド市は、世界のアコーディオンの
9割を作っている都市。
イタリアを長靴に見立てると、ちょうどふくらはぎに
あたるところに位置しています。

小黒「港とアコーディオンって勝手に繋がって
しまいますよね。」

coba「……おっ、その話、ものすごく面白いんです。
僕はいつもボーダーのシャツを着ているんです。
というのも、アコーディオンができてから、ある職業の
間で大ブレイクしたんです。
その職業というのは“船乗り”なんです。
各港、港の酒屋でアコーディオンを披露して……その港の
船乗りが欲しがって、という流れで世界にアコーディオンが
広まって行ったんです。
だから僕がボーダーを着るのは彼らに対しての
リスペクトの現れでもあるんです。」

cobaさんのアーティストとしての転機はアイスランドが
生んだ歌姫・ビョークとの出会いでした。
ヨーロッパの情報誌に掲載されたcobaさんの写真を
きっかけにライブを見にきたのが2人の出会いでした。

coba「当時の僕はイギリスのギター音楽を
全く聞いてなくて、テクノくらいしかきいて
なかったんです。彼女が来て、バンドメンバーが
『ビョークだ!!』って驚いているんですけど、
僕は彼女が女性だということも知らなくて……。
強そうな名前だったし、一緒に来たハウィー・B
というプロデューサーに向かって
『Hi,Björk.I love your music.』って言ったら、
『違う違う、隣だ』って言われてしまって…」

その後、ビョークとは3年間、ツアーに帯同して
日本での公演も行われました。

▼最新情報はcobaさんのHPでご確認ください。
https://www.coba-net.com

今夜の選曲… coba / Go Go カーニバル

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