2022年12月06日

アコーディオンをヴェネチアで学ぶ、ということ。

今週のゲストはアコーディオニスト、作曲家のcobaさんです。
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18歳でイタリアに留学し、ヴェネツィアの
ルチアーノ・ファンチェルリ音楽院の
アコーディオン科に入学したcobaさん。

ちなみにヨーロッパではアコーディオン科が
大体の学校に設置されていますが、
日本の音大には残念ながら存在していません。

cobaさんがイタリアに渡った1978年当時、
大学院で唯一の東洋人でした。

coba「ルチアーノ・ファンチェルリで
学んだこと……アコーディオンというものが
人生の相棒になるという予感がすでに
ありましたね。僕の人生の興味の対象は
全部このアコーディオンと、イタリアの
留学で学んだものだから。」

アコーディオンを学術的に学ぼうと思い、
周囲から話を聞くたびに出てくるのは、
ルチアーノ・ファンチェルリ大学院の名前。
そこから先は曰く、殴り込み。
イタリアまで入試を受けにいき、試験官の前で3分ほど
アコーディオンを披露した段階で、演奏を
止められ『君がアコーディオンを弾いている
だけで、世の中のためにはならない!』と
言われました。

coba「……これは落ちたなと思いました。
でも、校長が熱心な方で、試験の後、校長室に
呼ばれて行ったら話を聞いてくれたんです。
……そしたら、受かってたんですよね!
その校長もイタリア人にしては珍しくストイックな
人で、僕が教えるのにちょうど良かったのかも?」

▼最新情報はcobaさんのHPでご覧いただけます。
https://www.coba-net.com

今夜の選曲… coba /Katana Soul

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2022年12月05日

CDデビュー30周年を迎えたcobaさん と アコーディオンのお話、たっぷりと伺います。

今週のゲストはアコーディオニスト、作曲家のcobaさんです。
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長野県出身。18歳でイタリアに留学し、
アコーディオンの頂点を目指す学生が
世界各地から集結する名門校、ヴェネツィアの
ルチアーノ・ファンチェルリ音楽院を首席卒業。
ウィーンで開催された世界アコーディオンコンクールで
東洋人初優勝など始め、数々の国際コンクールで優勝。
また、作曲家として映画・舞台・CMの音楽も
数多く手がけられています。

昨年の11月にはCDデビュー30周年を迎えられ、
10月に30周年記念アルバム『サムライアコーディオン』を
発売されました。

coba「僕が子供の頃のアコーディオンはのど自慢の
伴奏や、お笑いの合間に音を出す楽器で、それを変えたい
という夢を持ってイタリアに渡るんです。
30年続けてきましたが、その思いの延長線で続けてきましたね。」

最新アルバム『サムライアコーディオン』は、
侍とアコーディオンの組み合わせ……
このタイトルにした理由とは?

coba「僕の中では30年間いつも新しい音楽を目指して、
アコーディオンという楽器を変えようと、
“戦い”続けてきたな、という思いがあったんです。」

▼最新情報はcobaさんのHPでご確認ください。
https://www.coba-net.com

今夜の選曲… coba /ミモザ feat.アフロ(MOROHA)

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2022年12月01日

絵画と漫画、日本美術の現在地。

額装家・高野淳一さんをお迎えしています。
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美術館はどんどん増えている昨今。
都内だけでなく、地方の美術館事情を
ご存知の高野さんから見た、日本の美術事情とは?

高野「これ言っていいか分からないですけど、
あんまり日本には浸透しにくいんですよね。
好きな人は好きで興味はあるんですけど、
日本人としてという切り口だとまだまだ
少ないと思います。
海外では印象派の時代に日本の浮世絵が
流行りましたけど、それをやめてしまった。
日本はそこから洋画を入れてしまって、
浮世絵的な伝統的な絵の文化が進まなく
なってしまったと思います。」

小黒「でも、僕はそうした日本の浮世絵の
系譜って漫画文化で花開いてると思うんですが。」

高野「それは僕も思います。
日本の漫画は海外ですごい人気がありますしね。
ただ、これもまた差別があって、美術に関して
一部のパトロンがいるんです。
浮世絵とかは買っても、漫画を買おうという
意識はまだないんですよね。」

最後に、高野さんから見て美術館賞を楽しめる
都内の美術館について伺いました。。。

高野「展覧会にもよりますが、上野の博物館や
国立美術館はいつ行ってもいいなと思ってます。
やっぱり一番は上野の西洋美術館ですね。
僕も昔から行ってるので愛着があるのと、
所蔵が古いので古い額装がある。
それを見るといいなって思っちゃいますね。」

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高野さんのFacebookでは作品もご覧いただくことができます。

今夜の選曲…Another Go Around/Beach House

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2022年11月30日

額縁の歴史……作品が先か、額縁が先か?

額装家・高野淳一さんをお迎えしています。
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額縁はフランス、イタリアなどで作られるもっと以前…
洞窟の壁画の周りに額縁の元となるものがあった……
と言われているそうです。
その後、建築物の中に宗教画が描かれ、その周りの
建築が額縁の元となっていきます。ルネサンス期を経て、
17世紀前後から人物画や風景画が増え、それと
共に額縁の種類も多種多様になっていきます。

そうした歴史のある額縁を作るにあたり、
高野さんはどのように勉強されてきたのでしょうか?

高野「実は僕は額装の方を勉強していました。
僕たちは、作品を見て額縁を製作したり、欧米の
素材を選んだりします。
一方で、額縁作家という人たちもいるんです。
額縁を先に作って、作品は後なんですよね。」

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今夜の選曲… Sunset/Beach House

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2022年11月29日

名画の額縁制作の裏側について伺います。

額装家・高野淳一さんをお迎えしています。
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額装家の仕事は名画に触れることができる数少ない職業。
しかし、こうした作品は当然持ち出しは禁止!
作品を作る際にはどのように作業を行なって
いるのか、伺いました。

高野「まず、学芸員の先生方に呼ばれて作品の状態や
寸法を確認します。そこから見積もりを出してOKが
出れば製作に入ります。寸法に関しては、学芸員の
先生と相談し、展覧会の趣旨によって決めたりしますね。」

肝心の製作作業は、一般の人が入ることのできない
湿度と温度が管理された美術館内の収蔵庫で行われます。

小黒「額って一度作ったら変えないものだと思ったんですが
そうでもないんだ?」

高野「実は、油絵を見てもらうとわかりやすいんですが、
額縁も文化なんですよね。ヨーロッパでは額縁も歴史が
あるものなので修復することが多いです。」

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今夜の選曲… Finale/Beach House

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2022年11月28日

日本画と額縁…発祥と関係性とは?

額装家・高野淳一さんをお迎えしています。
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1966年東京生まれ、19歳から、
画材や額縁業界の仕事につき
4社の工房長を務めた後、2008年に独立。 
美術館や博物館、個人からの依頼で額縁制作や
修理・取り付けなど、額装家として
活躍されていらっしゃいます。

肩書きの『額装家』というのは造語。
聞き慣れないこの肩書きは10年ほど前に小黒が
考え出した造語……高野さん本人も気に入って
名乗り続けていると言います。

そんな『額装家』のお仕事とは?

高野「素材によって安いものから高いものまで
ありますが、僕自身はいいものを届けたい。
お客さんにはいい材料で飾って欲しいので、
割と高価なものを売っています。
額縁の発祥と言われるイタリア、フランス、
スペインのものが一般的に良いものとされています。
僕も気に入ってそうした国のものを好んで使って
いますね。」

小黒「日本の美術館史的には額縁の文化ってなかったんですか?」

高野「ないです。日本は洋画が入ってきてから
額縁の文化ができたので出遅れています……。
日本の場合、床の間に飾ってある絵と、
建物の縁を見てもらうとあれが額縁に見えなくもない。
あれが日本の発祥ではあるんですよ。」

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今夜の選曲… Illusion of Forever/Beach House

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2022年11月24日

アナツバメの巣を、世界規模の展開へ

今週のゲストは、エムスタイルジャパン株式会社
代表取締役社長の稲冨幹也さんをお迎えしています。
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エムスタイルジャパンでは、ブランド「BI-SU」で
アナツバメの巣を健康食品や、天然コスメとして
展開されています。
今回、スタジオにはアナツバメの巣を加工した
ゼリー、そしてフェイスクリームをお持ち
いただきました。

こうした活動はマレーシア政府からも認められ、
マレーシアの国父とも言われるマハティール氏が
会社に訪問され、マレーシアの貢献を共にできないかと
打診されているそうです。

最後に、今後のビジョンについて伺いました。

稲冨「『BI-SU』を世界ブランドにすることです。
弊社のコンセプトとして、自然も人間も何も
傷つけない、ということがあります。
世界の有識者たちに認められ、お手本になるような
……そのために、去年アメリカに会社を作り、
FDA(Food and Drug Administration)の認証を
取りました。なので、アメリカ大陸に初めてツバメの
巣を持ち込んだのは僕になったわけです。」

▶︎ブランド「BI-SU」のHPはこちら。
https://www.bi-su.jp
今夜の選曲… Silver Tongue/Louis Tomlinson

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2022年11月23日

ボルネオの環境保全のための活動について、伺います。

今週のゲストは、エムスタイルジャパン株式会社
代表取締役社長の稲冨幹也さんをお迎えしています。
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「BI-SU」では独自にツバメの巣の
研究所を設立されました。
稲冨さん曰く、抽出技術が凄い、と言います。

稲冨「ツバメの巣の中にある糖鎖栄養素の
シアル酸という特別な成分があります。
それを上手く引き出し、さらに抽出したエキスを
九州大学との共同研究も進めています。」

小黒「なんでこんな効果のあるものをみんな
研究してこなかったんですかね?」

稲冨「これは持論ですが、中国では
ツバメの巣で年に1兆円の産業が
あります。
これは年々上がっていて、10年前は
もっと低かった。中国では古代の皇帝に
献上されていた高価なものが、
経済発展と共に手が届くようになって、
偽物や養殖が蔓延していって
儲かるようになっていったんだと
思います。」

小黒「要は研究しなくてもツバメの巣、
というだけでそのくらい市場が動いて
いたんですね…」
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そして、稲冨さんはボルネオの自然保護活動も
続けられています。
熱帯雨林の植樹による、CO2の削減や、
絶滅危惧種の保護を目指しています。
稲冨さんは報道されていない、マレーシアの
ジャングルの保護を進めていきたいといいます。
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↑ボルネオでの植樹調印式の様子

▶︎ブランド「BI-SU」のHPはこちら。
https://www.bi-su.jp
今夜の選曲… Paradise/Louis Tomlinson

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2022年11月22日

天然へのこだわりについて伺います。

今週のゲストは、エムスタイルジャパン株式会社
代表取締役社長の稲冨幹也さんをお迎えしています。
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稲冨さんがマレーシアで集めている
アナツバメの巣。
これは、沿岸部にある断崖絶壁や洞窟の
中など危険な場所に作られます。
集める際には一度使った巣は使わない
アナツバメの性質を利用して、
使われたものしか集めません。
そうした天然物を原料に使っているのが
稲冨さんのこだわりですが、
現地では“養殖”ものや偽物も
出回っているようです。

スタジオにお持ちいただいたのは
本物のアナツバメの巣。
これを集める際には危険な状況も…。
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稲冨「一つは高いところに登るので
危ないということもあるんですが、
マレーシアと中国での取引ということもあり、
取引自体も危ないんです。
その地域全体が、外務省で渡航禁止勧告が
出ていました。一番危なかった時期は
ISISが潜伏して誘拐ビジネスをやっていた時も
ありましたね…。」

▶︎ブランド「BI-SU」のHPはこちら。
https://www.bi-su.jp
今夜の選曲… The Greatest/Louis Tomlinson

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2022年11月21日

天然「アナツバメの巣」との出会いのお話、伺います。

今週のゲストは、エムスタイルジャパン株式会社
代表取締役社長の稲冨幹也さんをお迎えしています。
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稲冨さんは新潟県生まれ、福岡県育ち。
福岡県立田川高等学校を卒業後、
建設業、飲食業を経て現在の
エムスタイルジャパンを2010年に
設立されます。

ブランド「BI-SU」の事業展開とともに、
マレーシアの自然保護など、環境問題や
サスティナブルに高い関心を持って
事業活動をされています。

ブランド「BI-SU」では、燕の巣を
活用した健康食品や美容コスメを展開。
原料となる燕の巣はマレーシアのボルネオ島
で、稲冨さん自らがジャングルの中に入り、
採集されています。

小黒「稲冨さんは福岡で建設業や飲食業を
していたのに、どうして燕の巣の事業に
展開されていったんですか?」

稲冨「高校を卒業して若い頃から
独立して、建設、飲食、貿易など
多角経営に入るんです。
26歳の時、金を追って夢を追って
いない自分に気がついて、自分が
生まれてきた意味を見つけようと。
同じように仕事をするでも、
世界に打って出て、誰もやってない
ことを探す旅に出たんです。
その後、10年くらい世界を歩き
回ってマレーシアでツバメの巣と
出会ったんです。」

▶︎ブランド「BI-SU」のHPはこちら。
https://www.bi-su.jp
今夜の選曲… Lucky Again/Louis Tomlinson

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