2022年05月10日

自分の好きな美術で地元・大分を盛り上げる、お話伺います。

大分県立美術館 学芸企画課長 宇都宮壽さんを、
お迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

宇都宮さんは、リクルートで情報誌などの制作を
担当した後で、武蔵野美術大学へ進まれます。
40歳を過ぎての挑戦には美術に対する強い想いが
ありました。

宇都宮「自分の中で美術が好きだという気持ちと、
リクルートで学んだ仕事を通じて社会に貢献する
という経験を今度は美術で出来ないか、という風に
考えました。それをやるために美大に進みました。」

宇都宮さんが開館して初めて担当したのは、
モダン百花繚乱という企画展。国内外のコレクター
から貴重な作品を借りて展示したものです。
世界中の名画を見てもらいたいという想いと共に
宇治山鉄平という大分出身の画家の作品を展示の
中心において、その周りに海外の名画を対比する
ように配置する事で、大分の美術の再発見に
繋げようという意図も。

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宇都宮「この展覧会には大分県の小学生6万人を
全員招待しました。本物の作品を生で見るという
ことの感想がありました。
当時、小学生だった子供たちが成長してワーク
ショップに参加してくれたり…何かしら、自分の
中に残っていてまた足を運んでくれるように
なっているのかなと思います。」

▼開館記念展vol.1 モダン百花繚乱
「大分世界美術館」”会場風景 大分県立美術館 2015年
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▼大分県立美術館 OPAM HPはこちらから
https://www.opam.jp

今夜の選曲…ECAROH / MAKAYA McCRAVEN

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2022年05月09日

アートで地元・大分に大貢献!

大分県立美術館 学芸企画課長 宇都宮壽さんを、
お迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

宇都宮さんは、大分県別府市生まれ、リクルートで
情報誌やネットメディアの制作や運営に携わった後、
武蔵野美術大学 芸術文化学科を卒業。
その後、2012年、大分県庁の美術館準備室に入庁され、
学芸員として、大分県立美術館の立ち上げに取り組まれ、
現在は、学芸企画課長でいらっしゃいます。

大分県立美術館は、坂茂氏が国内で初めて
建築を務めた公立美術館。
愛称は『OPAM(オーパム)』、広さ6800平方メートル
収集資料は約5000点となっています。

宇都宮「大分県立美術館は坂茂さんのコンセプト…
『街に開かれた美術館』ということで、外から丸見え
になっています。壁面はガラス張りで中の様子が
分かりますし、入館も無料ですのでフリーゾーンで
ゆっくりしていただいたり…そんな美術館になって
おります。」

学芸企画課長ということで、展示の企画する立場の
宇都宮さん。この展示企画の決め方というのは
どのようにされているのでしょう?

宇都宮「ウチの美術館では全部で6人の学芸員で企画を
決めて回しています。年間で企画展と呼ばれるものが
5本から6本、常設やコレクションを活用した展示も
年に5、6回ほど行っているので1人あたり2本の
企画を年に出している形です。
展覧会は3、4年先の物を企画して行くものなので、
展示と並行して企画している形になります。」

オリジナルの展示と、巡回展示の頻度では
オリジナルの方が半分より少し多めという宇都宮さん。
地元大分の美術・アーティストを検証するものを
企画しつつ、地元の人々の需要に応え、
有名な美術作品を見たいということで、
巡回展を誘致したりということもあるそうです。

▼大分県立美術館 OPAM HPはこちらから
https://www.opam.jp

今夜の選曲…SUNSET / MAKAYA McCRAVEN

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2022年05月05日

今月行われるライブ「PLEASE PLEASE MIME」のお話、伺います。

マイム・アーティストのが〜まるちょば
HIRO-PONさんをお迎えしています。
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が〜まるちょばの公演
が〜まるちょば LIVE 2022 STORIES
“PLEASE PLEASE MIME”
」が5月19日と
20日、渋谷区文化総合センター大和田
さくらホールで開催されます。
HIRO-PONさん1人だけ出演する2時間弱の
公演。前半は5つの短いストーリー物で
構成され、後半では40分以上の長時間の
物語を演じるものになっています。
コメディ…と思いきや、感動する内容に
なっているとか?!

小黒「このライブのタイトルに込めた意味は
どんなものなんですか?」

HIRO-PON「僕はBEATLES大好きで、
彼らの1枚目のアルバム『PLEASE PLEASE ME』
から取っています。最初のPLEASEは、
“お願い”という意味ですが、2つ目の意味は
“喜ばせる”なんですよね。
“どうか僕を喜ばせてくれ”となるわけです。
それと同じように僕の思うマイムは世界中で
受け入れられないニッチなものだと思うので
“どうかマイムのことを喜ばせてくれよ”という
意味にして、そのために僕は今回の作品を
やって評価してくれよ、という形でつけました。」
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最後にHIRO-PONさんの今後の展望について
伺いました。

HIRO-PON「つい5、6年前まではパントマイムを
世の中に知ってもらいたいというために僕らを
見てもらって、インタビューを受けて説明したり
していたんです。でも、世界中…日本でも
パントマイムは路上で『ない物をあるように
見せる』ような表現だと思われている。
もう、それは変えられないと思って…
なので、パントマイムを知ってもらうより、
が〜まるちょばを見てもらう。
そして、そこからパントマイムを知って
もらえたり、パントマイムと分からなくても
その表現が面白いと思ってもらえる…
それが目標ではありますかね。」

▼が〜まるちょば公式サイト
http://www.gamarjobat.com

▼が~まるちょば LIVE 2021-2022 STORIES
『PLEASE PLEASE MIME』
5月19日、20日は渋谷区総合文化センター大和田でLIVEもあります。
↓↓詳しくは↓↓
http://www.gamarjobat.com/jp/topics/detail/2814

今夜の選曲…PLEASE PLEASE ME / BEATLES

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2022年05月04日

世界の反応、国それぞれ…というお話伺います。

マイム・アーティストのが〜まるちょば
HIRO-PONさんをお迎えしています。
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海外で35ヵ国、200以上のフェスティバルに
招待されて出演されてきたが〜まるちょば。
実際のフェスティバルで感じた日本の観客との
違いとは?

HIRO-PON「お客さん自体は自己表現が上手です。
日本の方は良くも悪くも、周りの状況を踏まえて
自分を表現するので。欧米の人たちは自分が
面白いと思ったら気にせずに笑うし、手を叩いて
くれます。自己表現を自分の意思でやるのが
海外の人たちなんです。面白くなかったら人の
前でも勝手に帰って行く人もいたり…」

小黒「そういう海外のフェスティバルで
国ごとの工夫があったりするんですか?」

HIRO-PON「たとえば“お金“のジェスチャーが
違ったりするんです。日本だとOKマークで
お金ってわかるけど、海外では全く違う意味が
あったり…そういう動きが出てくる場合はそれを
変えたり、宗教的にダメな物は変えたり…
基本的には、人に訴えるものは変えたりして
いないので、ジェスチャーは変えても内容は
変えずにしています。」

今までの海外公演の中で、一番印象的な喜び方を
したのはスペインの観客。しかし、その喜び方は
HIRO-PONさん曰く大味だったとか…

演劇に対する理解は深いかもしれないですけど、
見方が違うと言いますか…スペインの出演者
と話した時も『Aの笑いが収まる前に、Bの
笑いを出そう』っていう話をしていると、
『お前たちはそんなところまで考えているのか』
って言われたりするんです。
その時楽しければいいみたいな…本当、大味
何ですよね」

▼が〜まるちょば公式サイト
http://www.gamarjobat.com

▼が~まるちょば LIVE 2021-2022 STORIES
『PLEASE PLEASE MIME』
5月19日、20日は渋谷区総合文化センター大和田でLIVEもあります。
↓↓詳しくは↓↓
http://www.gamarjobat.com/jp/topics/detail/2814

今夜の選曲…Twist and Shout / BEATLES

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2022年05月03日

そもそも、パントマイムとは?

マイム・アーティストのが〜まるちょば
HIRO-PONさんをお迎えしています。
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そもそものパントマイムとは、紀元前の
ギリシャである男が、王の前で身振り手振りを
したというのが始めだと言われています。
パントス…全て、という意味とミモス…真似る
という意味の言葉を掛け合わせてパントマイム
になりました。

小黒「が〜まるちょばのライブは池袋の小劇場で
やってた時代から知ってるけど、時代はガラッと
変わって来てその手応えはありますか?」

HIRO-PON「その紀元前からずーっと息絶える
ことなく続いているパントマイムですが、
その中で世の中にメジャーになったのは、
マルセル・マルソーとか、ジャン=ルイ・バロー
とかの人ばかりでそこまでメジャーには
ならなかった。
僕の師匠もパントマイムはメジャーに上がる
ことはないと言っていたのですが、僕はそれが
嫌だなと思って、人々に見てもらえないかと
思ったんですよね。」

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HIRO-PON「最近は二つに分けているんです。
作品として言葉を喋らずにストーリーを紡いで
行く物。そして、パフォーマンスのコメディ。
パフォーマンスの方では心の声がお客さんに
届くというか…
要は、パントマイムって言葉を超えた物を
お客さんに伝えるものなんで、言葉を
使わないことに意味もありますし、
舞台セットも使わないのは見た人が
自分の経験から、背景を想像する面白さを
残すというか。ただ、モヒカン姿で
皆さんの前でパフォーマンスする時は
もうが〜まるちょばのHIRO-PONとして
いるので、その時は声を出したりは
しています。」

▼が〜まるちょば公式サイト
http://www.gamarjobat.com

▼が~まるちょば LIVE 2021-2022 STORIES
『PLEASE PLEASE MIME』
5月19日、20日は渋谷区総合文化センター大和田でLIVEもあります。
↓↓詳しくは↓↓
http://www.gamarjobat.com/jp/topics/detail/2814

今夜の選曲…I Saw Her Standing There / BEATLES

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2022年05月02日

世界を驚かせた、東京五輪開会式のピクトグラムについて伺います。

マイム・アーティストのが〜まるちょば
HIRO-PONさんをお迎えしています。
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『が〜まるちょば』は、1999年に 元相方の
ケッチさんと結成。サイレントコメディー
デュオとして、世界35カ国以上で公演。
2007年には、News Week日本版で『世界が
尊敬する日本人100』にも選出されています。
2019年よりHIRO-PONさんがおひとりで
『が〜まるちょば』 として活動されています。

そして、昨年の夏、東京五輪開会式での
動くピクトグラムの表現をHIRO-PONさんが
担当されました。

HIRO-PON「舞台上にピクトグラムが3体いて
補助が2人、舞台の下には10人以上のスタッフも
いました。50種目を4分で出して欲しい
というオーダーでしたがやっていくうちに
1分増やしてもらいました。
作っている段階で僕がカメラを扱っていたので、
本番は誰がカメラを回すのかという話になって…
結局、僕がカメラで出ることになりました。」

小黒「オファーのきっかけは何だったんですか?」

HIRO-PON「演出家の方から手伝って欲しいと
言われました。
言葉を必要とせず、相手に意図を伝える
ピクトグラム自体が前回の東京五輪で
世界中に広まったので、開会式で使うことは
決まっていたみたいです。
作る段階でお手伝いしていただけませんか?
と声をかけていただき、はいぜひ、と
答えました。」

▼が〜まるちょば公式サイト
http://www.gamarjobat.com

▼が~まるちょば LIVE 2021-2022 STORIES
『PLEASE PLEASE MIME』
5月19日、20日は渋谷区総合文化センター大和田でLIVEもあります。
↓↓詳しくは↓↓
http://www.gamarjobat.com/jp/topics/detail/2814

今夜の選曲…Baby It's You / BEATLES

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2022年04月28日

進むアフリカでの裁判IT化について伺います。

弁護士の原口侑子さんをお迎えしています。
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現在、原口さんが従事されているのはアフリカの
司法制度調査プロジェクトです。
アフリカ8カ国を対象として司法アクセスを
広げていくという目標で進められています。

原口「アフリカでは殺人や個人間でのトラブル
など、問題を解決する際に部族の長老や首長に
相談するというのが今でも残っています。
そうした今までの価値観だと解決しない問題…
例えば、男尊女卑が強い部族で、女性からの
訴えというのは首長に話せない。
そういう場合、裁判所を問題解決のルートとして
納得のいく結論を出すためのサポートができるか
というのを調べに行きました。」

実は、日本よりもアフリカの方が司法のIT化は
進んでいるといいます。
オンラインでの裁判は双方の同意など諸条件を
満たさないと難しい日本に比べ、アフリカは
そういった裁判のオンライン化を裁判所自体が
進めています。

原口「日本で裁判を行う場合、紙で申請しないと
いけませんが、アフリカのルワンダでは
ネットでしか裁判を提起できないんです。
お年寄りなど、ネットを使えない人が裁判を
起こそうとすると街にあるタバコ屋さんが
ネットカフェのようになって店員が
お年寄りに教えるんです。その対価として
政府や裁判所がタバコ屋にお金を払っている
なんてこともあるんです。」

▼原口さんの著書『世界裁判放浪記』が、
コトニ社より発売中です。
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今夜の選曲… Sit & Spin / Chocolate Genius

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2022年04月27日

世界の裁判所…驚きのルールや風景のお話、伺います。

弁護士の原口侑子さんをお迎えしています。
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世界の裁判所を見て回って来た原口さん。
弁護士として見て回った裁判所巡りは、
その国の違った面で見ることができると
いいます。

原口「例えば、法廷でメモが取れるかという
点で見るとタンザニア本土の裁判所では
メモが取れましたが、島の方のザンジバルは
自治権を持っていてメモが取れませんでした。
ニュージーランドでも同じようにメモを
取っていたら警備員につまみ出されて
しまいました。
やっぱり、日本の裁判はニュースで映るような
形でしか分からないけれど、ブラジルでは
テレビ中継もされています。
トンガでは外国人の裁判官がいました。
外国からの裁判官を5年くらいの任期で
雇うらしいのですが、日本ではまずないので
驚きましたね。」

小黒が気になったのは、裁判官が被る白い
カツラを他の国でも被っているのかという点。
実はこれ、イギリスが発祥のもの。
原口さん曰く、イギリスの支配の影響を受けた
国の裁判所ではいまだに、この文化が残って
いると言います。

▼原口さんの著書『世界裁判放浪記』が、
コトニ社より発売中です。
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今夜の選曲… Dietou / KOUYATE-NEERMAN

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2022年04月26日

世界の裁判所をめぐった経験…そして、執筆した著書「世界裁判放浪記」とは?

弁護士の原口侑子さんをお迎えしています。
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原口さんの最新著書『世界裁判放浪記』が、
コトニ社より発売中。この本は、海外の裁判傍聴の
旅を記した本。どんな風に取材をしていたのか
伺いました。
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原口「裁判所に行く前に思っていたのは現地の
言葉で話しているからわからないと思って
いたんですが、行ってみてわかったコツが
ありました。大体、身なりのいい弁護士さんの
中には英語が喋れる人がいるので、そんな人に
解説をしてもらうようになりました。」

小黒「本の中には原口さんのスケッチした
裁判所の様子が描かれていますが、日本の
裁判もイラスト書く人が、抽選で入ってる
ようなものですよね。」

原口さんが傍聴したのは30数カ国ほど。
その中でも印象的だったのはアフリカ南部の
マラウィでの裁判の様子…。

原口「青空の下で裁判をやっているんですが、
写真を撮っても怒られないんです。
他にも赤ちゃんが出たり入ったりして、
物売りのおばちゃんが中に入って来ても
裁判は続行しているんです。
私の持っている権威性のある裁判所の
イメージとは全然雰囲気が違いました。」

▼原口さんの著書『世界裁判放浪記』が、
コトニ社より発売中です。

今夜の選曲… Balazando / Ballake Sissoko & Vincent Segal

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2022年04月25日

バックパッカーから弁護士へ…

弁護士の原口侑子さんをお迎えしています。
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原口さんは東京都出身。東京大学法学部、
そして 早稲田大学 法科大学院を修了。
弁護士事務所勤務の後、アジア・アフリカ
中南米を中心に124カ国を訪問。
現在、主にアフリカの司法制度調査
プロジェクトに従事されています。
最新著書『世界裁判放浪記』が、
コトニ社より発売中です。

原口さんはバックパッカーとしてアフリカの
国々を回った経験がありつつ、現在は弁護士
としてご活躍されていますが、その道へ
進まれたきっかけは何だったのでしょうか?

原口「私は大学に行った後に弁護士になろうと
考えました。大学時代はバックパッカー
をしていましたが、あまりに不真面目だった
ので、ちゃんと勉強して弁護士の道に進む
選択肢もあるのかなと考えたんです。
なので、旅が先にあるんです。」

▼原口さんの著書『世界裁判放浪記』が、
コトニ社より発売中です。

今夜の選曲… Flutes / Toto-Bona-Lokua

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