2021年07月15日

自分にとってのウェルビーイングを、というお話です。

東京都市大学・准教授、坂倉杏介さんをお迎えしています。

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※リモートでのご出演です。

小黒:このコロナ禍で研究の軸
となるコミュニケーションを取る
機会が減ったかと思いますが、
先生のゼミの生徒の様子は
どんなものですか?

坂倉さん:去年の3月ごろになると
4月からの学校が始まらないと
分かってきて、非常にこの状態で
私たち大人が思うよりもはるかに
大学生は心理的なダメージを
受けていました。
そんな中でもゼミの学生が
大学は始まらないんだけれど
ゼミだけは始めましょうと
言ってくれて。
みんながやりたいというんだったら
自主的に始めよう…となって
いきました。ただ、最初は外で
距離を保って対面で…と考えて
いましたが、やろうと思っていた
ことがドンドン出来なくなって
いくにつれて元気が
吸い取れられるというか。
学生は自己決定する機会が
あまりないんです。
ウェルビーイングの大きな要因って
自己決定することが大事で、
それが奪われると生気を
失っていってしまう。
そんな中でも、去年の
ゼミ生の様子を見ていて分かったのが
自分でできることを探して、
どうやったらできるのかを考えて
アクションを起こす…
そういった空気になるだけで
本当に気持ちが変わるんです。
今この状況の中でできる選択肢って
なんだろうと考えることで
充実感が戻ってくる…ということを
考えていました。

――坂倉先生は、共著で中央経済社から
コミュニティマネジメント 
つながりを生み出す場、プロセス、組織

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そして先月、学芸出版社から
『場づくりからはじめる地域づくり』が
出版されています。
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2021年07月14日

人と地域をつなぐ事業とウェルビーイングの数値化というお話。

東京都市大学・准教授、坂倉杏介さんをお迎えしています。

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※リモートでのご出演です。

吉村さん:山形県置賜地方で
「人と地域をつなぐ事業」を
行っています。
街で活躍する人同士を繋げていく
というテーマで始まった事業です。
結果的に集まった人は20代、30代
40代…男性よりも女性の方が
多かったです。
普通、まちづくりの研修やリーダー
養成というのは目的を決めて
活動する人を育てるものが
多いんですが「人と地域をつなぐ事業」
は、本当にこの地域でどうやって
生きていきたいんですか?と
話すところから始まりました。
実はその地域には街づくりに
関心があって積極的に活動したい
という人ばかりじゃなくて、
実はお嫁に来て子育てしながら
地域に住んでいるんだけど、
東京にいた時に比べて
友達も少ないし、自分の役割が
お母さんとかお嫁さんと
閉じてしまってそれだけで
よかったのかと感じている……
そんな人が潜在的に多いんです。
そういう人たちが、
少し家の外に出て地域の色々な
立場の人と話をしていく中で
何故自分がここに住んでいくのか…
そして、これからこの地域で
どんなふうに生きていくのかを
考えて一歩を踏み出していく。
そういう街づくりがあっても
いいよねということで
やっています。

小黒:日本全国に拠点ができた
ことでウェルビーイング度が
上がったのかどうか…そういう
ものは数値的に残していたり
するんですか?

坂倉さん:ウェルビーイングを
測るのはその人がどういう風に
実感しているのかというのを
聞いていくのが一般的です。
徳島県の神山町では町役場が
町営の集合住宅を作っています。
その調査のプロジェクトで
わかったのはその地区全体の
街の人と、集合住宅の
プロジェクトに関わっている
街の人、そこに引っ越して来た
人にアンケートをして
その結果から分かったのは、
地域の未来のために、自分の
仕事や活動がつながっているか
どうか。それがつながっている
と感じている人の方が
ウェルビーイングの度合いが
高かったんです。
街の中で単にお客さんとして
誰かが作ってくれている街で
楽しく暮らすよりかは、
自分の地域が将来も豊かに
なっていくために自分が何か
活動できているという方が
ウェルビーイングは高くなる
という面白い結果が出ました。

今日の選曲… IN A SENTIMENTAL MOOD / SAM GENDEL

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2021年07月13日

コミュニティ事業「芝の家」と「おやまちプロジェクト」について伺います。

東京都市大学・准教授、坂倉杏介さんをお迎えしています。

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※リモートでのご出演です。

小黒:ウェルビーイングの実戦の場
としてさまざまな地域づくり、
コミュニティ事業を手掛けています。

坂倉さん:港区の芝でコミュニティを
作る事業を慶應大学と港区と
行っていました。出発点として
芝の家」というものを作ったんです。
街の中に子供からお年寄りまで
色々な人が出入りしてお喋りしたり
お茶を飲んだりする…
そこから色々な活動が生まれてくる
ような地域の居場所のような場所を
13年くらい前に作りました。
街づくりって、街を盛り上げる
…活性化するとか、産業振興とか
街全体が外から見た時に活性化
しているかというのがこれまでの
ものでした。
最近ではその街で暮らしている人が
幸せに暮らしているか、自分らしく
生き生きと暮らせているか…というのが
結構大事なことなんです。
色々な人が街づくりに参加しない人も
含めて集まって世代を超えて
一緒にいられる状態を作る。
そこから一人一人が自分らしい
活動を始めていく取り組みなんです。
芝の家に来る人の多くは、たまたま
家の前を通りかかって縁側の前で
おしゃべりをしてこんなところが
あるんだったら…と入っていく人が
多いんです。

小黒:東京都市大学の地元・世田谷区
尾山台で、実施中のウェルビーイングな
地域を実現する
リビングラボ・プロジェクトについても
ご説明いただけますか?

坂倉さん:7年前に東京都市大学に
私が移ってから、地元の商店街の
理事と知り合う機会があって
おやまちプロジェクト」という
プロジェクトを始めました。
尾山台って、住宅地で色々な人が
住んでいて小学校もあって大学も
あって商店街もある…だけれども、
立場が違う人、世代が違う人と
出会うチャンスって中々
なかったんです。
学生が商店街で色々な人が
おしゃべりできるようなプロジェクトを
ずっとやってきました。
そこで色々な人が出会うと
これまでなかった活動が始まって、
最初は個人的なやりたいことを
始めていき、それが段々地元の
病院の訪問医療だったり、小学校とか
中学校で一緒に事業を作ろうと…
個人だけじゃなく色々な
組織や企業、団体が加わるように
なってきました。
リビングラボ・プロジェクト
というのは、商店街に面した
理事の方のお店の一階をカフェのように
色々な人が来れるようにして、
その一角に大学の研究室を
作ろうとしています。

今夜の選曲…O OVO / SAM GENDEL

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2021年07月12日

坂倉さんが考える「ウェルビーイングの概念」とは?

東京都市大学・准教授、坂倉杏介さんをお迎えしています。

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※リモートでのご出演です。

ーー坂倉先生は1972年東京生まれ。
慶應義塾大学文学部を卒業後に
凸版印刷勤務。
慶應義塾大学グローバルセキュリティ
研究所特任講師を経て、2015年より
東京都市大学都市生活学部の准教授として
コミュニティマネジメントや
ウェルビーイング論を専門とし、
地域や組織のコミュニティ形成の手法を
実践的に研究されていらっしゃいます。
ウェルビーイングとは体も心も
健康であるという状態を表す言葉ですが、
健康とはまた違う概念です。

坂倉さん:健康というのが身体的に
病気がない、良好な状態であると、
体の状態を表すのに比べて、
ウェルビーイングはもう少し人間の
全体的な心の状態も含めて
いい状態はどういうものなのかを
研究した概念になっています。

ウェルビーイングなサービスだったり、
そうした状態だったりを考えるのに
「I=自分ごと」
「We=他者や社会との関わり」  
「Universe=世界とのつながり」
という3つの領域にまたがると
考えていて、自分から同心円上に
広がる色々な領域とのつながりが
自分のウェルビーイングを作っていく…
そういう研究をやってきました。

小黒:このコロナ禍でウェルビーイングは
下がったんですか?

坂倉さん:そうですね。社会全体は
下がっているんじゃないかなと
思っています。
ウェルビーイングを構成する要因の
中で他者との関係性…エンパシーとか
思いやりとかがすごく大きい要素です。
このコロナ禍になって人と直接会う
のが難しくなって目の前の人の
苦しみや喜びを自分のことのように
感じることがすごく
減っているんですよね。
そういうことがごっそり抜けてしまって
生きづらさを感じている人が
多いんじゃないかなと思います。

今夜の選曲…AFRO BLUE / SAM GENDEL

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2021年07月08日

吉村さんの今後の展望とは?

作家の吉村喜彦さんをお迎えしています。
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ーー学生時代から作家への想いが?

吉村さん:まさか自分が作家で
生きていくなんて全く思っていなかったんで。
大学時代に考えていたのは地方紙新聞記者、
あるいは大学院でマスコミとか
コミュニケーション論、精神分析の
研究をやりたいと思っていたんです。
ただ、なんかの拍子にサントリーを
受けたら通って、宣伝いきたいって
言ったら通ったんですよ。
宣伝だったらコピー短いから
記事書くよりずっと楽やん!って
楽な方に流れていったんです(笑)

小黒:今思うとストレートに
作家を目指していたら
どうなっていたんだろうとか、
そういうこと思わない?

吉村さん:消去法、消去法で
言ったらサントリーやめて
独立した時も何かクリエイティブを
したいというのはあったんですけど。
自分が作家一本でいくのは
怖いじゃないですか。
特に小説は一番怖いと思っていました。
ノンフィクション作家とかを
色々やっていくうちに、消去法で今、
小説を書くしかないとなってますけど、
最初は音楽制作やイベントをやりたいと
思っていたわけですよね。
それがどんどん自然に消去されて、
今はこれしか残っていない形ですかね。

ーー吉村さんは雑誌月間『地域人』で
全国の漁師を取材する港町ブルースを連載されています。

吉村さん:この港町ブルースというのが
僕の第二弾で、2000年から取材を
始めていた「漁師になろうよ」という本が始めです。
僕がフリーになってからの話ですが、
サントリー時代は保健があるし、
定期的な収入もあって会社に守られている。
でも、フリーになって守ってくれるものもない。
女房と2人で夫婦船でやるしかない時に、
ものすごい不安なんですが、
仕事は獲得してこないといけない。
そうした時に、漁師ってそういうところで
頑張ってる…そこに何か惹きつけられる
ものがあったんです。
そのきっかけになったのも
沖縄の珊瑚礁の海で獲ってる人の話から始まったんです。

ーー今後、吉村さんが描きたいテーマとは?

吉村さん:やっぱり僕は、漁師に興味があるし
水に関する話は一つあると思います。
清澄白河や深川あたりの”江戸”みたいなものは
大阪人としてすごく興味があります。
あとは炭酸ボーイの登場人物たちの仕事…
地域おこしの話など…そんな観点が
星雲のように渦巻いていますね。

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2021年07月07日

清澄白河と大阪…水の街、同じ匂いというお話伺います。

作家の吉村喜彦さんをお迎えしています。
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小黒:宮古島…というか、沖縄を
舞台にして小説を書いたのは
初めてですか?

吉村さん:そうですね。
以前に漁師の方のノンフィクションや
食べ物だったりお酒の本は
書かせていただいたんですが、
小説を書くには水面下の氷
みたいなものが多くないと、
水面から出る氷の部分も
大きくならないんですよね。
そういうのでやっと沖縄を舞台に
書くことができました。
あと、沖縄との自分のスタンスが
とれたきたのかなと思います。

小黒:最近バーって少なくなったけど
吉村さんが行くのはどのあたり?

吉村さん:森下だと、昼間から空いている
地元の人たちが集まるカラオケ喫茶
みたいなのが好きですね。
僕は大阪生まれなんですが、
大阪って水の街なんです。
で、深川に行ったときに
同じ水の匂いを感じたんです。
その水の匂いに関する親和感
みたいなものがすごくありました。
考えてみれば、大阪の
深川八郎右衛門という人が
移り住んで開いた街なんですよね。

今夜の選曲… MYAH-MAN / BLACK WAX

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2021年07月06日

新刊「炭酸ボーイ」とそこに込めた若者へのメッセージとは?

作家の吉村喜彦さんをお迎えしています。
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ーー沖縄の宮古島で、
突如湧き出した天然炭酸水を
巡る騒動を描いた書下ろしの
小説「炭酸ボーイ」について
伺いました。

小黒:この本は、どんな世代の
人に読ませたかった?

吉村さん:同世代の人が
やっぱりわかってくれるかな…
と。それと、若い人。
今、コロナで鬱屈している
そういう気持ちを
吹き飛ばしたい。
特に若い子は、言いたいけど
言えないみたいなことが
多いので、炭酸ボーイを
読んで言ってもいいんだぜ
って思って欲しいですね。

ーー吉村さんの代表作は
サントリーモルツのCM。
萩原健一さんと和久井映見さんが
出演されていました。
また、井上陽水さんが
出演したサントリー角瓶
などがあります。

小黒:そんな一時代を築いた
吉村さんから見た、今の
日本のCMってどう思って
います?

吉村さん:レベル低すぎますよね。
文化度が本当に感じられない。
もっと、知性をあげてもらわないと。

小黒:小さい頃からこれ
(画面を指でスクロールする仕草)
じゃ、知性上がらないよ。
考えないんだもん。

吉村さん:物理的に豊かに
なりすぎて、僕が「炭酸ボーイ」で
書いた宮古島の話っていうのも
そういうところに共通すると
思いますね。

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2021年07月05日

新刊「炭酸ボーイ」の舞台・宮古島のお話と炭酸のお話、伺います

作家の吉村喜彦さんをお迎えしています。
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ーー吉村さんの新刊「炭酸ボーイ」が
角川文庫から発売されました。
沖縄の宮古島で、突如湧き出した
天然炭酸水を巡る騒動を描いた
書下ろしの小説になっています。

小黒:君は本当に南の海とか、
音楽はレゲエが好きで…
貴方の好きな場所が
この作品の舞台になっているよね。

吉村さん:最初から宮古島には
すごく親近感がありました。
その前…沖縄に30年以上
通い続けていたんですが宮古島に
行った時ぺったんこで風がすごく
吹いていて、光が強くて…
そういう所が宮古島に強く
惹かれた理由かなと思っています。
宮古島って一番原初的なものが
残っているんです。
例えば、発音でもパ行…Pの音が
残っていたりする。
ありがとう、という言葉は宮古島では
”タンディカタンディ”と言います。
沖縄本島では”にふぇーでーびる”
というから、単語自体が全く違います。

小黒:あと、この「炭酸ボーイ」という
タイトルだけど炭酸がこんなに流行ると
思わなかったね。
今は炭酸水とか飲んでるんでしょ?

吉村さん:実は谷崎潤一郎も執筆中に
ウィルキンソン炭酸をずっと飲んでいた
らしいんですよ。
他にも芥川龍之介も好きだったらしくて
炭酸水というのがハイカラだと思って
いたらしいですよ。
しかもインテリジェンスの高い人は
甘いものよりああしたものの方が
かっこいいと思っていたらしいですね。

今夜の選曲… BEAUTY & THE BEAST / BLACK WAX

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2021年07月01日

「オンライン宿坊」や「お寺キャンプ」のお話、伺います。

株式会社シェアウイング・代表取締役社長 佐藤真衣さんをお迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

ーーさらに今の時代に即した
世界初!家にいながらお寺の修行が
体験できるオンライン宿坊という
プログラムも!

佐藤さん:これも、コロナの窮地で
心や体のバランスを崩している皆さんが
いるということをお坊さんたちと
話し合ってオンラインで宿坊に泊まる
ようなプログラムをやると決めました。
朝早く起きて朝の修行をオンラインで
やる…というふうに、朝のプログラムを
35日間続けて、朝早く続けてみたら
運命変わるんじゃないか?という
くらいの勢いで始めてみました。

ーーそして日本初!お寺常設キャンプ場が
那智勝浦の大泰寺にオープン!
常設キャンプ場、RVパーク、
テントサウナがあります。

小黒:今後のお寺ステイの展開や
夢などあったら教えてください。

佐藤さん:前まではもっと数を増やして
というイメージでやっていましたが、
今はお手伝いさせていただいている
場所を大切にして地域に入りながら
丁寧に事例を作っていきたいです。
そして、もっと世界に向けて…
単なる宿泊ではなく、体験してもらう
ものを増やしていくのが野望です。

今夜の選曲…MAGIC POP LOLLIPOP FEATRING MEOW MEOWS 6 / INSTANT CYTRON

staff| 21:00 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

2021年06月30日

コロナ禍で始めた「お寺ワーク」、その活動について伺います。

株式会社シェアウイング・代表取締役社長 佐藤真衣さんをお迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

ーーコロナ禍で佐藤さんたちが考えたのが、
テレワークならぬ「お寺ワーク」です。

佐藤さん:宿泊業界は非常に大きな
影響を受けています。素晴らしい本堂や
お庭があるのに、宿泊者の方がこれない
状況になっています。
宿泊しなくても少しでも人が集まって
欲しいと思い『お寺ワーク』をはじめました。

小黒:ソトコト7月号でも
IT企業の社員の人がお寺の本堂でパソコンを
広げている写真もありますよね。
あれはどこで?
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佐藤さん:ソトコトで取り上げて
頂いたのは山梨県にある、日蓮宗の総本山
身延山久遠寺です。
お寺の周りに30坊以上の宿坊があるので、
その中の一つをお借りしてお寺ワークを
しました。
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小黒:お寺ワークのプログラムはどんな
感じなんですか?

佐藤さん:朝からぎっしり詰まっています。
今回は半分ワーケーション、半分研修の
ような形にしました。
半分は自由にお仕事していただいて、
半分は久遠寺のある身延山が色々な
ことができる広い山なので、朝のお務めから
お寺境内の掃除をさせてもらう
ワークショップや山を走りながら瞑想する
トレイル瞑想、絶景をみながら行うヨガ
……など、お寺ならではの心と体を整える
プログラムを作らせていただきました。
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小黒:東京都内でこういう活動を
行なっているお寺もあったりしますか?

佐藤さん:港区の正伝寺さんは田町や
浜松町から歩いて行けるお寺です。
一軒貸切の小さい宿坊なんですが、
都心でゆっくり過ごしてもらうには
素敵なところだと思います。
住職さんが数珠作りや写経だったりを
ご指導してくれたりします。

今夜の選曲… MA PETITE FILLE / INSTANT CYTRON

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