2020年09月10日

日本に求めるべき真のリーダーとは?

CCCサポート&コンサルティング株式会社代表取締役会長の奥谷禮子さんをお迎えしています。

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小黒「女性起業家の走りだということで、
女性の味方だと思って、この本
(著書の如是我聞を)読ませてもらったんですが、
全然、女性に甘くないですよね。」

奥谷さん「男性が女性を甘やかしすぎてる。
本当に女性を鍛えて、頑張らせれば、
自分の敵になってポストを取り合うわけですよ。
なので、男性はある意味、女を押さえておいて、
ポストを取らせないようにしている。
私が痛切に感じたのは男が初めて敵に
なった時に一人前になったと思いました。
女が女に嫉妬されても何も問題がなくて。

――今後の日本経済について伺いました。

奥谷さん「かなり厳しいんじゃないかなって思います。
コロナについても政府の政策が、何をしていいのか。
国としても上層部が何も分かっていない……。
その怖さをすごく感じます。」

小黒「逆に奥谷さんが今の日本に必要な
リーダーとはどんな人なんでしょう?」

奥谷さん「自分の考えがあって、自分で行動して、
自分が責任取れる人でしょうね。
それが無さすぎる。
今の経営者も政治家もみんなサラリーマン化
している。誰かが責任を取ってくれる…
誰かが何かをしてくれる、と。」

奥谷さんの著書「如是我聞 完結編 世相を一刀両断」が
徳間書店より発売されます。
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こちらも是非、お手にとってみて下さい。

今夜の選曲… HERE,THERE AND EVERYWHERE / CLAUDINE LONGEST

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2020年09月09日

教育の格差が招く、国力の低下というお話です。

CCCサポート&コンサルティング株式会社代表取締役会長の奥谷禮子さんをお迎えしています。

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――新型コロナの影響で、これまでの常識が揺らぐ中、
奥谷さんはどんな働き方に変わっていくとお考えですか?

奥谷さん「個人事業主的な仕事は増えてくると思います。
企業は集団で横並びで、評価されていたことが
できなくなってくる。個々の評価が顕著になって、
自分の能力がはっきり見られてしまうんです。
ある意味、いい方向にいくと思うんです。
自分の能力がちゃんと正当に評価されていく。
やりがいを持っている人にはすごくいい風だと思います。」

――日本企業のSDGsの進捗度はどうお考えですか?

奥谷さん「皆さん本当に分かっていらっしゃるのかな、
って思います。特に17項目というのがあるんですが、
その中で一番重要…まして、コロナの後では、
格差が出てくると思うんですね。
中でも教育の格差が一番怖いと思います。
子供の教育格差が広がると専門的に
ちゃんとした教育を受けるための
チャンスを平等に与えられる様に整備していかないと。
これは、国全体の問題だと思います。
日本の国力が落ちてしまっているのは、
教育への投資があまりにも無さすぎるんです。
教育がないと、新しいものが出てきませんし、
感性やアイデアが特に重要視されてくる中で、
それをどうやって高めていくかという教育を
されてきていませんから。」

――今の若者の中には、再び終身雇用を求める風潮が。

奥谷さん「若者が安定志向、安泰志向
…保守的になってきている。
でも、本当に考えるのは、
私は“35歳まで“と言われたんです。
自分のやりたいことを何かを見つけろって、
私は29の時に言われて焦って32で会社を作ったんです、
35歳で、どの企業でも出来る人出来ない人っていう区別が
なされてしまう。
会社として65歳までの安定は言われていますが、
自分としては35歳までに勝負しようと、
専門的な能力を磨くのか、マネジメントの能力を
磨くのかを35歳までに見極めないといけないと思います。」

今夜の選曲… SMALL TALK / CLAUDINE LONGEST

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2020年09月08日

女性経営者としての経験と、現代日本の課題について伺います。

CCCサポート&コンサルティング株式会社代表取締役会長の奥谷禮子さんをお迎えしています。

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――日本社会で女性経営者に対する課題について
伺いました。

奥谷さん「女性経営者は、
いまだに少ないというのが日本の現状です。
『2020年30%』と言って、
2020年までに女性の管理職や経営者を30%にというのを
目指していましたが10%もいないと思います。
本当に日本の場合は女性のリーダーが
育つ環境がないというのが問題だと思います。
教育レベルが、同じであれば女性の方がやりがいを
持ってやると思います。」

ーー奥谷さん自身の経験と比べて、女性の経営者を
取り巻く環境はどうなっているとお考えですか?

奥谷さん「女性経営者にとって
すごくいい環境になっています。
今は女性でも銀行がお金を貸してくれますから。
私の時は、相手にしてくれなかったし、
担保がないと貸してくれなかった。
女性なんて社会から全く信用がない…そういう状況で、
名刺を出すと『なんで働いてるんだ』と言われたりも。
『女が働くこと自体が、おかしい、家にいるのが当然』
という時代でしたから。
それが35年ほど前…
それでも日本はまだまだ進歩していないと思います。」
小黒「結局、社会の受け入れ方は変わったものの、
世界のスタンダードからは遅れていると…?」
奥谷さん「遅れています。女性自体も遅れています。
自分で考えて、自分で行動して、
自分で責任を持つ、当たり前のことが女性は
できない。管理職になりなさいと言っても、
責任を持つのも嫌…せっかくチャンスをもらっても
チャンスをとりに行こうという気がないんですね。」

今夜の選曲… CLAUDINE LONGEST / WANDERLOVE

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2020年09月07日

日本社会と女性経営者、その地位と意識のお話を伺います

CCCサポート&コンサルティング株式会社代表取締役会長の奥谷禮子さんをお迎えしています。

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ーー著書「如是我聞( にょぜがもん )-私のささやかな戦記」と、     
「如是我聞2-私が言い続けてきたこと」を出版されています。
奥谷さん「如是我聞は仏教用語で、
『かくの如し我は聞いた』という言葉なんですが、
太宰治がこの如是我聞というタイトルで
単刀直入に世の中のことを切ったようなエッセイを
書いていたので、それを真似ました。」

――この本は会長を務めていらした会社「ザ・アール」の
フリーペーパー「The R Bi―Monthly」で
書かれていたものをまとめたものです。
奥谷さんは大学卒業後、日本航空に入社されました。
その後、職場の同僚と「ザ・アール」を設立されます。
数々の経済人たちと知り合いになったのは
経済同友会に入っていたからでしょうか?

奥谷さん「経済同友会で、初の女性会員…
また若干35歳で入れてもらいました。
まだまだ、女性が会社作って胡散臭いと思われる時代でしたから、
そういう意味では、信頼のおけるところと言いますと、
経済同友会という、バックグラウンドが
あったのがかなりプラスになりました。」

奥谷さんの著書「如是我聞 完結編 世相を一刀両断」が
徳間書店より発売されます。
こちらも是非、お手にとってみて下さい。

今夜の選曲… CLAUDINE LONGEST / DINDI(JIN-JEE)

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2020年09月03日

9月7日から10日は…

CCCサポート&コンサルティング株式会社代表取締役会長の奥谷禮子さんをお迎えします。

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奥谷さんは、兵庫県出身。
甲南大学法学部を卒業後、日本航空に入社。
82年に職場の同僚女性と、人材派遣会社ザ・アールを設立し、
社長、会長と歴任され、2018年3月に退社。
現在、CCCサポート&コンサルティング代表取締役会長
そして、実業家として活躍されていらっしゃいます。

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2020年09月03日

次なるプランのお話…そして、本のプレゼントも。

NPO法人ピープルデザイン研究所代表理事の須藤シンジさんをお迎えしています。

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――今後の須藤さんの活動について教えてください。

須藤さん「今まで、渋谷の街を媒体にというやり方で
やっていたんですが、このエッセンスを
生かしながら全く想像がつかないような
方法論で来年以降はやっていきたいです。
小黒「渋谷もいいんだけど、下町をやって
ほしいよね。」
須藤さん「下町いいですよね。
開発すべきはハードもさることながら、
そこに住み暮らす人の気持ち。
開発っていうと、何かを捨て去って、
もう一度作り直すというイメージがある。
僕も西東京生まれ…言うなれば
江戸っ子なんですけれど、東京人が持っていた
素朴でやんちゃで変な親父のいる…
天才バカボンや、サザエさんみたいな…
だから、小黒さんみたいな人って普通に
街の中にいてクレームの対象にはならなかった
じゃないですか。
今全部それが、クレームの対象になっている。
多様なあの文化感というものを生かして、
今のオブラートを包むというか…」

――そして、ピープルデザイン研究所の活動内容をまとめた
「ピープルデザイン: 超福祉インクルーシブ社会の実現に向けたアイデアと実践の記録」という本も発売されています。

須藤さん「N P Oを立ち上げてちょうど今年で8年になります。
8年の中で活動してきたダイジェスト版と言いますか。
渋谷のど真ん中で派手にやっている活動から、
地元の商店街で高齢者の方と一緒に作っている
ストリートイベントまで…いわゆる実践集になっています。」

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【リスナープレゼント】
コチラの書籍「ピープルデザイン: 超福祉インクルーシブ社会の実現に向けたアイデアと実践の記録」を抽選で3名様にプレゼントします。


ご応募は、こちらから。

※当選は、プレゼントの発送をもってかえさせていただきます。

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今夜の選曲… A WORLD ASLEEP / ROOS JONKER & DEAN TIPPET

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2020年09月02日

障がい者の就労の実態…そして、そのシゴトづくりの今について伺います。

NPO法人ピープルデザイン研究所代表理事の須藤シンジさんをお迎えしています。

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――ピープルデザイン研究所では、障害者の就労… その場所を作る活動もされています。

須藤さん「今、障害者手帳を持っている方は、
人口の7.5%くらいいます。
それって言ってみると、いつも(健常者とは)
別れてしまうじゃないですか。
僕らは、Jリーグのチームと組んで、
人口比と同じ7%の人数比で、
ほぼ毎試合働く側に回っていただく、
就労体験というものをやっています。
会場前のチラシをセットしたり、配布したり、
試合後にはゴミを拾ったりと色々してもらっています。

あと、ここ5年弱、力を入れているのが、
“超短時間雇用”という仕組みです。
障害者の人のバイトづくり。
時給1100円払いますと。
1週間で20時間以上働けないと、
企業の法定雇用率の該当者にはならないんです。
20時間働けない人の方が全障がい者の中で
多いと言われています。
そういう人たちにも出来る仕事を明らかにしながら、
地域の中でこれをしてほしいという要望と、
マッチングしています。」

――この働いている人たちは登録制になってるんですか?
須藤さん「行政の中には、公で運営されている
障がい者の就労を支援する事業体があって、
そこに登録されている方の中から、情報を
吸い上げていく流れになっています。」

今夜の選曲… DEAN / ROOS JONKER & DEAN TIPPET

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2020年09月01日

「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」とは?

NPO法人ピープルデザイン研究所代表理事の須藤シンジさんをお迎えしています。

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――ピープルデザイン研究所の主催で、2014年より毎年開催されているイベント       
「渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」通称・超福祉展が、
明日、9月2日(水)から8日(火)まで、
渋谷ヒカリエの「8/」からオンライン配信にて開催されます。

須藤さん「去年までは、これまでの実績の
方法論を展示会形式で見せていたんです。
今年もそれ自体は、変わらないんですが、
この新型コロナによって、少し考えを変えました。
『出たくても外に出られない』という状況の
障害や心持ちの方もいるためです。
今回は全部オンラインという立て付けで、
世界をつなぎながら、
それぞれの皆さんがいる場所が、
居心地のいい渋谷と捉え、双方向で、
展開できるしつらえにしていきたいと
思っています。」

――超・福祉展では、7日間で100本以上のシンポジウムを配信します。
どんなプログラムがあるのでしょう?

須藤さん「最先端技術の開発者の説明や、
車をカスタマイズして、よりユニバーサルに
使い勝手の良いように変えていく自動車メーカーの
製品の展示があります。

特に今年力を入れているのが、
今、活動している開発者や学生…プレーヤーの
皆さんに集結していただき、人を見せていくという
ことをしていきたいと思っています。

興味を持ってくれるのは“若い人“です。
実際に運営委員も登壇者も大学生くらいの年代です。
下は高校生、一部、中学生。
実際、今企業に属していて、本業としてはできないけど、
アフター5ないしは、企業と切り分けた時間で
活動しているプレーヤーの人たち。
あとは大学関係者や行政の人も。
最近は、行政の方の参加も増えています。
今まで想像できなかった、いろいろな角度での
当事者たちが集っているという実感が強いですね」

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『2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展』
HPへのリンクはこちらから。
明日9月2日(水)から9月8日(火)まで開催されます。

今夜の選曲… SCRIPT / ROOS JONKER/DEAN TIPPET

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2020年08月31日

ひとりひとりの気持ちのデザインを目指すピープルデザイン研究所とは?

NPO法人ピープルデザイン研究所代表理事の須藤シンジさんをお迎えしています。

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須藤さん「2000年に独立して、
企画コンサルの会社…『フジヤマストア』を
立ち上げ、今日に至っています。
辞めたきっかけというのは、次男がハンディキャップを
持って生まれたことがきっかけで、
ハンディがあってもなくても、
混ざっている社会ができたらいいなと思ったんです。
そんな世の中をデザインとファッションで、
メッセージしていこうというプロジェクトが、
『ネクスタイド・エヴォリューション』です。
そのアクションのちょうど10年目になった2012年に、
渋谷の街を媒体に、混ざっていく、多様である事の
ワクワク感を発信していきたいということで、
ピープルデザイン研究所というNPO法人を
立ち上げました。」

――ピープルデザイン研究所の活動とは?

須藤さん「優しいという前提って、
ゼロよりも下にあって、可哀想っていうのを
入り口に置きそうだと思うんです。
でも、僕らは優しくしようとは思ってない。
違ってていいんです。
違いがある状況こそが、エリアとか場、地域として
持続可能性が高まっていくと思っています。
教科書で学ぶよりも、直感的に感じられる…
違うやつがいてもいい、という感覚を次世代へと
発信していく活動を続けています。」
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須藤さん「“違い”のある人が混ざっていこうと、
考えのもと、その“違い”をマイノリティとして定義し、
5つの種類にカテゴライズしています。

障がい者、
LGBTQ、
子育て中のお母さん、
認知症をコアにした高齢者、
そして、外国人

これらの人が直面している、
なかなか解決に至ってない困りことを、
いかにワクワクドキドキ
させながら、解決していくかを実践していく。
プレイヤーたちの集団みたいなものですね。」

今夜の選曲… THIS ONE / ROOS JONKER/DEAN TIPPET

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2020年08月27日

8月31日から9月3日は…

NPO法人ピープルデザイン研究所代表理事の須藤シンジさんをお迎えします。

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須藤さんは1963年東京生まれ、大学卒業後、マルイに入社。2000年に独立され  
有限会社フジヤマストアを設立。ソーシャルプロジェクトのネクスタイド・エヴォリューションを開始。「ピープルデザイン」という新たな概念を立ち上げ、2012年には、ピープルデザイン研究所を創設し、代表理事に就任されていらっしゃいます。

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