2020年08月27日

今年3月に開講したオンラインキャンパス「エリー学園」とは?

大宮エリーさんをお迎えしています。

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ーー今年3月からオンライン・キャンパス、
「エリー学園」も開講されています。

大宮さん「いろんな方がいて、
今、18歳から61歳までいます。
学生さんから、林業やってたり、
看護婦、介護士、デザイナー、
広告の人もいるんです。
やろうと思ったきっかけは、震災でした。
あの時に、自分もクラッシュしたというか…
例えば、Aって仕事をやっていてそれが
立ち行かなくなった時、B、C…と行かなくちゃ
いけない。
要は、頭を柔らかくして、
自分で考える力をつけていかなくちゃ
いけないんだなと思ったんです。
8年間飲みながらアートを
やっていたので、2020年にやろうと
思ってオンラインで立ち上げました。
オンラインなので、色んなところから通えて、
現在もカンボジアのアンコール=ワットの
そばに住んでいる方も来ています。」

大宮さん「私は作詞や脚本、いろんなことを
やったんですけど、それのスペシャリスト
ではないんですよ。
それがコンプレックスだったんですけど、
今という時代には、そういうマルチなことが
受ける…役に立つと思って。
私の持っている力はなんだろうと考えた時に、
色々できるクリエイティブマッスル…
基礎筋力はあるのかなと。
それをみんなに教えられたら、
何かこの職業がダメってなっても、
こっちに行こうって、出来るんじゃないかなって。

作詞や脚本の課題を出したんですけど、
脚本の養成とかではなく、固定概念をとるんです。
出来ないと思っていたことができるようになる…。
月一回は、講師の方にもいらっしゃっています。
建築家の妹島和世さん犬島の廃屋を綺麗にする
プロジェクトで知り合ったんですが、
『エリーさん、ああいう感じの花をさ、
ここに描いちゃってよ!』って言われて、
犬島に咲いている花を、建造物に書かせてもらったり、
しています。」

今夜の選曲… おやすみ / 原田郁子

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2020年08月26日

昨年から開催されている、海外での個展についてうかがいます。

大宮エリーさんをお迎えしています。

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大宮エリーさんが、スナックのママに扮してオンラインで
飲みながらトークするスナックエリーという配信番組が続いています。
毎週水曜日、夜の9時から配信中。
昔は、酔いすぎて椅子から転げ落ちてしまうことも…。

ーー大宮さんは昨年2月から、海外での個展も開催されています。

大宮さん「5年前に香港に行った時に知り合った
ギャラリーの方が、私の絵をスマホで見て、
『もしかしたら草間彌生くらいになれる』
と言われて。
その後、毎年会うんですけど、
何にも言われなくて、
2018年の「六甲ミーツ・アート芸術散歩2018」の後、
『よかったから展覧会をやろう』って
連絡がきたんです。
『自然がいいから、香港で自然の絵をやろう』って、
個展のタイトル「A Wonderful Forest」で
絵を描き下ろしてそれが完売したんです。
彼はマティスとかバスキアのギャラリーを持ってて
そのコレクターなんですよ。
その後も、パリ、ミラノでやらせてもらいました。」

大宮さん「香港のギャラリーで絵の交渉にきた、
イギリスのギャラリーの方が私の絵を見て、
『あの子、気になるからやりたい』って言ってくれて。
その人のギャラリー見たら、シャガールとか
売ってるんですよ。
生きてる人やったことない人なんですが、
実はその人と今年の5月に
展覧会をやる予定だったんです。
そのギャラリー用にイギリスに
絵を送ってたんですけど、この状況なので…。
中止じゃなく秋にやろうと言ってたんですが、
でも出来ないでしょう?
だから、馬鹿でかい絵が家にあります。」

今夜の選曲… 青い闇をまっさかさまにおちてゆく流れ星を知っている / 原田郁子

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2020年08月25日

出会いと事故が生んだ「絵を描くきっかけ」とは?

大宮エリーさんをお迎えしています。

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――大宮さんは、2012年から現代アーティスト
としてのキャリアをスタートしてますが、
そもそも、絵を描くようになったきっかけは?

大宮さん「本当は、ドキュメンタリーを見て、
砂漠に木を植える仕事がしたいと言っていた
らしいんですが、父が倒れてしまって…
それで、セーブザお父さん…みたいになって
進学を薬学部に変更しました。
でも結局、動物実験ができなくて、
それで学部を辞めて、就職活動をして
33社も落ちちゃって、34社目に
拾ってくれたのが広告会社だったんです。
コピーライターになって、私はどこに
行っちゃうんだろうと、思ってたら
結局7年後に会社や組織が合わないって
部長に言われて…」
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大宮さん「絵を描くきっかけになったのは、
2012年に初めて絵を描き始めましたが、
自分の意思ではなく“事故”だったんですよ。
ベネッセの福武会長が、モンブラン国際賞を
受賞された時に、ライブペインティングをする人が
急遽これなくなってしまって…それで描いてくれませんか?
と言われたんです。
絵はやってないし描いたこともない…と言ったんですが、
それでも構わないと。
それで、その時、会場に着物を来て行ったら、
安藤忠雄さんがいて、どうしたらいいと思いますか?
と聞いたら…
『そうやなぁ、これはもう飲むしかないでぇ』と。
普通に飲んでも面白くないから、赤ワインの
ボトルをラッパ飲みしながら絵を描いたら、
終わった後に福武会長が『この絵は素晴らしい…
欲しい』と言っていただいて、納品しました。
サインして、と言われて、福武さんへ、
って書いちゃって『手紙じゃないんだから』
って突っ込まれましたけど。
でも本当に福武会長と、モンブラン国際賞の方と、
安藤忠雄さんが
『飲んだらいいじゃん』と言ってくれたのが、
画家になったきっかけですね。」

今夜の選曲… 波間にて / 原田郁子

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2020年08月24日

現在開催中の個展「マイ フェイバリット リゾート」の見所は?

大宮エリーさんをお迎えしています。

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ーー現在開催中の個展「マイフェイバリット・リゾート」の見所を伺いました。
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大宮さん「コロナ禍で移動ができないということで、
お家でリゾートしてもらおうと思って、
6月中に元気な絵を130点描き下ろしました。
製作の時は、音楽をかけて気分をあげています。
かなりセレクトしてこれだ!って音楽をかけるんですが、
決まるまではいろんな音楽をジャグリングしてかけています。
小黒「大宮さんは、お酒を飲むのも好きだと思うん
ですが、絵を描く時は飲まないの?」
大宮さん「鋭いご指摘が…すごい、飲んじゃうんです。
奄美大島の作品の場合は奄美の黒糖焼酎を飲む…
みたいに、その土地のものを飲むようにしています。
最近は飲まなくても描けるようになったんですが、
最初の頃は調節できなくて、飲みすぎて美術館で
転びながらライブペインティングしていることも…」

――今回の個展は、大宮さんが実際に行ったリゾートを
描かれた作品も?
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大宮さん「行ったところばかりなんですが、
一点だけ行ったことなくて…
『モロッコの夏休み』という作品は、
行けてないんですけど、資料を
集めてたのを描きました。
それ以外はスリランカ、沖縄、奄美大島、ハワイ島…
行ったところの絵を描いています。
全部風景だと変なので、ハワイだったらハワイの象徴の
ハイビスカスをいっぱい描いたり、
スリランカはジェフリー・バワの建築のホテルに
泊まったことがあって、すごい感銘を受けたので、
それを描きました。」

――今回の展覧会の会場「イセタンサローネアートウォール」の内装は、
写真家・美術家である杉本博司さんが担当されました。

大宮さん「杉本さんとコラボなんてなかなかできないですから、
杉本さんの壁…私は『杉本壁』って呼んでますけど、
そこにショーケースがあって、そのサイズに合わせて
描いたんですよ。
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下見に行った時に『このガラスケースが…』って、
伊勢丹の人に聞いたら『それも杉本さんの作品なんですよ』
って、じゃあそこは葉っぱをいっぱいにして、葉っぱの
タワーにしましょう!って、言って作りました。」
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マイ フェイバリット リゾート/の詳細はこちら

今夜の選曲… あるかたち / 原田郁子

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2020年08月20日

8月24日から27日は…

大宮エリーさんをお迎えします。

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大宮さんは、東京大学薬学部卒業後、広告代理店勤務を経て、2006年に独立し、
作家、脚本家、映画監督、CMディレクターなどマルチな才能で活躍され、
近年は、画家としても精力的に活動されています。

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2020年08月20日

人生を賭けた「水芭蕉ピュア」のお話…

永井酒造株式会社代表取締役社長、永井則吉さんをお迎えしています。

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※リモートで収録しました。

永井さん「水芭蕉は、日本酒の業界の中では、
最初価格破壊って言われたんですよ。
日本酒は安いんです。
それと、僕がショックだったのは、
価格が横並びってことにびっくりしました。
昔の1級酒、2級酒の名残りで100円200円、
値上げするだけで、業界の中では
色々言われたんです。
「水芭蕉ピュア」に僕は5年間で700回かけて
失敗して、特許も3つ取りました。
それだけ苦労して時間をかけて、人生をかけた
商品をいくらで売るかっていう時に、
絶対安く売りたくないと。
大吟醸とかの表示はないんですけど、
4500円で売った時に業界からは、
高い酒を売ったなって言われたんですよね。」

ーー「水芭蕉」は、伊勢丹や高島屋などの
デパートで販売しています。
他にも、松屋銀座やGINZA SIXでも
お買い求めいただけます。

また、オンラインでの販売も、
酒屋さんが取り扱っているとのことです。
詳しくは「日本酒 水芭蕉」で検索してみてください。

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2020年08月19日

大人気の発泡性清酒「水芭蕉ピュア」について伺います。

永井酒造株式会社代表取締役社長、永井則吉さんをお迎えしています。

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小黒「日本酒でシャンパンを目指す、この発想はどこから出たんですか?」
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永井さん「昔から泡物は好きだったんですけど、
大人になって初めてアルコール飲むようになって、
シャンパンに衝撃がありました。
世界の乾杯ってスパークリングワインじゃないですか。
日本酒も少しずつ乾杯の場に出てきた。
でも、大吟醸であったり純米酒であったり、
泡なしのお酒が多かった。
皆さん、乾杯はしてくれるんですけど、
すぐグラス置いて泡の方に行ってしまう。
やっぱり泡ものを作らないと、スタートから
日本酒って行かないなって思ったんです。
せっかく作るんだったら、本格的なスパークリングの
中で最高峰だと思っているフランス地方のシャンパンの
基準を元に、日本酒で5気圧、自然発酵、瓶内二次発酵…
を追求していきました。
また、注いだときにシュワーっと見える泡、
それを作ろうと思いましたね。」

――その結果、生まれたのが「水芭蕉」というピュアな
日本酒のシャンパンです。

永井さん「炭酸は充填せずに、瓶内二次発酵という
製法で作っています。
日本でそのやり方は誰もやってなくて、参考になる
同業者もメーカーもいなかったです。
5年間研究に没頭して、2008年に完成しました。
発売してすぐの時に、東京国際映画祭の乾杯酒に
使っていただいたり、スペインの最高峰レストラン
「エル・ブリ」で日本酒で初めて使っていただきました。
また、去年は大阪G20の乾杯酒でも使っていただいてます。」

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2020年08月18日

酒に見せられて、6代目に…

永井酒造株式会社代表取締役社長、永井則吉さんをお迎えしています。

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※リモートでのご出演となります。

――元々、実家の酒造を継ごうとは考えていなかった
永井さんが、日本酒に目覚めた転機とは?

永井さん「実家の蔵の建て替えを手伝う時に、
全国の酒蔵さんを見て回ったんです。
その時に、酒蔵で頑張っている人を目の当たりに
した時に、いい酒を造るのは当たり前で、
地域に信頼されながら文化を発信している
というのを知ったんです。
日本酒って、文化発信もできるんだ、と。

もう一つは、ワインに出会って、
全く知識のない自分が、度肝を抜かれたんですね。
これが世界なんだって感じさせられたんです。
これは、お世話になってたワインコレクターの方の
お宅で、ワイン会に呼んでもらったんですが、
恥ずかしながらワインの知識も全くない時で…。
そこで、ロマネ・コンティのモンラッシェを用意して
いただいたんです。その後、赤ワインの
ムートンとかマルゴーとかを飲ませてもらいました。
『世界を目指すんだったら飲んでいた方がいいよ』
、と経験値をくれたんですね。
その時に稲妻が落ちました。
それ以来、自分でワインを買って飲むようになって。
世界のワインを少しずつ飲み進めて、
どういう温度帯で、どのタイミングで、どの器で
飲めばいいかって考えて真剣に飲み始めるんですね。
ワインから逆に、これが世界で認められているんだ、
ブランディングができているんだ、というのを
教えてもらいました。」

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2020年08月17日

群馬県・川場村で、6代にわたり酒造りを営む永井家のお話

永井酒造株式会社代表取締役社長、永井則吉さんをお迎えしています。

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※リモートでのご出演となります。

――永井酒造は1886年、明治19年に創業され、
永井さんで6代目になります。
元々、永井家は長野県の出身ですが、
現在は群馬県川場村で酒造を営んでいます。
川場村は人口3300人の小さな村。
4本の一級河川が重なる場所にあり、
それらはすべて利根川の支流になっています。

永井さん「長野でもできたんでしょうけど、
世界の江戸の利根川…その源流域を選んだのは、
初代が水を求めてきたからだと聞いています。
完全に初代が川場村の水に惚れ込んだんですね。
この地で酒造りをするためには、森を守って
水を育めば酒造りはできるということで、
少しずつ蔵の北側の森を買い足していって、
結果的に、東京ドーム10個分くらいの土地を
買い足しました」

今夜の選曲… IF YOU LIVE / MOSE ALLISON

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2020年08月13日

8月17日から20日は…

永井酒造株式会社代表取締役社長、永井則吉さんをお迎えします。

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永井さんは、1972年群馬県川場村生まれ。
東海大学工学部を卒業され、95年に永井酒造に入社。
2013年に代表取締役社長に就任されていらっしゃいます。
2016年には「awa酒協会」を設立し理事長に就任。
地元地域の発展と、日本酒の可能性を広げ、
世界へと挑み続けていらっしゃいます。

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