2020年06月17日

コロナ後の経済と生活の未来予想を伺います。

百年コンサルティング株式会社代表取締役、
鈴木貴博さんをお迎えしています。

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--新型コロナの収束までは、まだまだ時間がかかりそうですが、       
今の時点での世界経済を、どうみていらっしゃいますか?    
鈴木「世界経済はコロナから回復してどうやって、
元に戻していくのか、というタイミングに
きていると言うのが今の認識です。」
小黒「鈴木さんの本を全部読んだわけじゃないですけど、
結構楽天的ですよね?」
鈴木「そうですね。最後は良くなるんじゃないかと
悪いことが起きてもそこからいいことが
起きるんじゃないかと思って考えていますね。」

--鈴木さんはブログで、新型コロナの
再流行を心配する人が増えている中で、    
本当のリスクは、社会の中の
『いさかいリスク』だと仰っています。        
鈴木「常識って一つではなくて、
いろんな人がいろいろな常識を持っている。
コロナという話の時に、どうしていればいいのか、
という常識が人によって違う。
ソーシャルディスタンスひとつとっても、
1mがいいのか、2mがいいのか…
常識が違う人が目の前に来ると、
必ずいさかいが生まれる。
それを認識することが重要なのではないか、
という話をしています。」

--持続可能な経済と生活。鈴木さんの専門である未来予想では、         
コロナの終息後、どう変わると考えていらっしゃいますか?          
鈴木「ひとつ、経済にとって悪いんですが、
地球全体にとっていいことは、
リモートが意外とできるとみんな
気づきましたよね。
出社も出張もしなくていい。
出張する人が減ると、航空会社は
非常に困りますが、温室効果ガスの排出は
減りますよね。自動車の走る台数も減る。
リモートで意外と生活できると、世界中が認識した
ということは地球にとっては
いいことなのかなと思います。」

今夜の選曲… DRIVEN TO TEARS / POLICE

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2020年06月16日

新刊「日本経済予言の書」から、2020年代の日本に降りかかる予言とは?

百年コンサルティング株式会社代表取締役、
鈴木貴博さんをお迎えしています。

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--6月19日に発売される鈴木さんの
新刊「日本経済予言の書」について伺います。
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鈴木「2020年代っていうのは、元々オリンピックで
希望の年として始まる10年間だと思ってたんですが、
実は日本に降りかかる災難って多いのでは…
ということで書いていたら、原稿が書き上がる直前に
コロナショックが起きて発売も延期になりました。
コロナも含めて7つのショックが日本を襲うという
未来予測も含めてまとめた本になっています。
中でも私が重要だと思っているのは
気候変動ショックですね。例えばこの夏、
特に気をつけなきゃいけないのは、熱中症。
統計を見ればわかるんですが、2010年代に入って
年間多い年で1500人くらいの方が亡くなっている。
この夏、マスクをして外出していると熱中症の
リスクが上がると、認識していかないと(いけない)…
コロナだけがショックではないんだと。」

--暗号通貨とは?
鈴木「いよいよ日本もデジタル円について、
議論を始めるというんです。
でも、技術的に難しくて課題が多い。
業界用語で、
『デジタルトランスフォーメーション』と
言いまして、全ての仕組みをデジタルに
変えてしまえば、スッとできるんです。
日本の場合は、途中に担当者が
画面を見てチェックするみたいな
工程があるので時間がかかっている。
一方で、中国はIT化がすごく進んでますよ。
既存の仕組みとか気にしていないし、とりあえず
やってみて、訴訟が起きるくらいの問題が起きたら
そこから考えるという国なので、
ポジティブな意味で言うと変化がとっても早いです。」

今夜の選曲… IT'S ALRIGHT FOR YOU / POLICE

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2020年06月15日

百年つづく会社のために…百年コンサルティングとは

百年コンサルティング株式会社・代表取締役、
鈴木貴博さんをお迎えしています。

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-鈴木さんの会社、百年コンサルティングとは?
鈴木「昔、会社の寿命は30年だと
言われているんですね。今は、もっと短くなって
飲食店なんかは5年で潰れてしまうと言われてます。
そうではなくて、100年続けるためには、
未来をちゃんと予測してそれに備えて行こう
というコンサルティング会社です。
基本的には大企業のコンサルティングで、
未来がどうなるかわからない、先行き
どうなるかわからないというところで、
これから先こういうことが起こるんじゃないかと
いうことで、アドバイスしてます。」

小黒「ゼロから形にすることとかあるんですか?」
鈴木「基本的には僕らはサポーターなので、
僕らが何かアイデアを出して、それを会社側が
採用するということではありません。
むしろ、その方がいい。大企業の中で
新しく何かをして行こうという若い人のアイデアが
あって、それを会社がどう育てていけばいいか
わからないという時に呼んでもらい、
僕が間に入って経営者の人にわかりやすく
説明するという風に育てています」

今夜の選曲… CAN'T STAND LOSING YOU / POLICE

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2020年06月11日

6月15日から18日は…

百年コンサルティング株式会社・代表取締役、
鈴木貴博さんをお迎えします。

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1962年生まれ。
東京大学工学部物理工学科を卒業され、
ボストン・コンサルティング・グループに
入社し13年間勤務した後、ITベンチャー起業への参画を経て、
2003年に独立「百年コンサルティング」を創業。
経済評論家としてダイヤモンドオンラインや
東洋経済オンラインなどで連載をされていらっしゃいます。

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2020年06月11日

市場が拡大するeスポーツとコロナ渦以降のスポーツとは?

ノンフィクションライターの黒井克行さんをお迎えしています。
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-近年、新しいスポーツとして
注目されているのがeスポーツです。
黒井「今もう、かなり発展していて、
マーケットだけでは日本円にして
1000億円、競技人口も世界で4億人。
年齢や性格に関わらず、
誰でもできることが、若者の発信力を
高めていると思います。」

-日本人にとってeスポーツは有利??
黒井「いくつか競技があって、4、5人のチームを
組んで陣取り合戦をやったりするのがメジャーなんですが、
日本人は一対一の対戦ゲームが得意なんです。
でも、チーム競技の方はまだ世界の
レベルには達してないです。
今、地方や都内の高校の部活でもeスポーツを
やっているところはあります。eスポーツでも、
勉強ができる、運動ができる…そういうものが出来ると
学校のヒーローだったじゃないですか。
今はeスポーツでもヒーローになれる…
まさに、多様性ですね。」

-最後に、コロナウイルス後のスポーツが
どう変わっていくのかお聞きしました。
黒井「スポーツ自体は変わることはないと思います。
ただ、スポーツっていうのは結局は三密…
必ずコンタクトプレーがあるんです。これを
取ってしまうとスポーツではなくなってしまう。
なので、プレー以外の部分の
見せ方は変わっていくと思います。
コロナから半年くらいはみんな、スポーツに
飢えているんですよ。やってないし、見れてない。
6月19日からプロ野球は再開しますけど、
球場へは行けないけども、テレビの前で貪るように、
どんなプレーでもに見入るんじゃないですかね。
今まであった日常が戻ってきたということで
楽しめる。そこに、スポーツがある、ということに
喜びを感じれると思います。」

今夜の選曲… I'VE JUST SEEN A FACE / JOHN PIZZARELLI

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2020年06月10日

最新テクノロジーとオリンピック…新国立競技場の意外な機能

ノンフィクションライターの黒井克行さんをお迎えしています。
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2020年最大のスポーツイベント、
東京オリンピック・パラリンピックは来年へと延期になりました。
黒井「今回の東京オリンピックは
『テクノロジーのオリンピック』と
もう一つのテーマを考えて取材しました。
僕が非常に面白いなと思ったのは、
東京の暑い夏の気候や天気をテクノロジーで解決した
技術が発明されたんです。
東京は30度…35度、とされていても、実際に都心では
ビル風やコンクリートの照り返しでそれ以上になるんです。
10m四方でその時の気温や風がわかるテクノロジーがあるんですよ。
これはマラソンだったらいかせたと思うし、
屋外でやるスポーツでは、こういう
天気を味方につけていくとパフォーマンスがどんどん変わってくる。
気温に対するウェアなども変わってくると思います。

黒井さんは、隈研吾さんデザインの国立競技場も取材されていました
黒井「新国立競技場は
コロナウイルス対策スタジアムと
言ってもいいくらい、ぴったりですよ。
あそこのコンセプトは、日本庭園や日本らしさと
言っていますが、実は“換気“なんです。
つまり、東京の暑い夏に風をうまく中に通す事で、
スタジアム内の熱をうまく逃してやる、という
構造です。コロナに対して換気は非常に重要じゃないですか。
換気に関してはいうことないと思います。」

今夜の選曲… HEY JUDE / TEMPTATIONS

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2020年06月09日

明暗を分けた「プロ野球と高校野球」

ノンフィクションライターの黒井克行さんをお迎えしています。

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コロナウイルスの影響で開幕を延期していた
プロ野球がついに開幕します。
黒井「無観客試合が始まりますが、面白い光景が
楽しめるんじゃないかと思うんですよ。
例えば無観客ですから、ベンチからのヤジとか
監督の指示、打球の音など…本来は今まで
聞くことのなかったものを楽しめると思います。」

黒井「スポーツは普通ホームゲームの方が
有利と言われるんですが、再開されている
ヨーロッパサッカーでは、ホームゲームで
意外と勝っていないという結果がでています。
それだけファンの声援が選手を後押ししていた
ということが裏付けられた気がしますね」

一方で高校野球、甲子園は休止になりました。
この影響を黒井さんはどう考えているのでしょうか?
黒井「これは今後の野球界が再編する可能性があります。
というのも甲子園とは高校球児たちの
就活の場所でもあるんです。
その上で、1番大切なのは夏の甲子園。
秋から春にかけて、高校生っていうのは一気に伸びる!
2年生の時によかった選手が大した事なかったり、
逆に無名だった選手が大きく変わる……
それを発揮する場所がないということで、
将来のスターを発掘する場を失ったとも
言えるかもしれません。
(中止は)確かに、かわいそうだと思います。
ずっと野球一筋でやってきてるわけですから。
ほとんどが甲子園に向けて、メジャーリーガーを
目指している子もいる。
そこに野球界の大御所、広岡達朗さんが
『この際、本でも読めよ!野球馬鹿になんな』
と、本を読んで学ぶことはたくさんあるんだと
言っていました。
広岡さん自身も高校の時に決勝で破れて、
甲子園には行けなかったんです。
それで一生懸命勉強して、早稲田に入って
六大学のスターになって、プロで活躍したんですよ。
今の高校生に、自分の人生を
オーバラップさせたんですかね。」

今夜の選曲… IF I NEEDED SOMEONE / MICHAEL HEDGES

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2020年06月08日

新型コロナウイルスがスポーツ界へもたらす影響

ノンフィクションライターの黒井克行さんをお迎えしています。

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スポーツを取材されている黒井さんが
新型コロナウィルスのスポーツ界への影響を
どう見ているか伺っていきます。

世界でストップしていたプロスポーツが再開してきました。
黒井「ヨーロッパサッカーのブンデスリーガ、
再開しましたが、これはリーグとして、
分厚い資料を作って、
国や自治体に頼み込んだんですよね。
というのも、ブンデスリーガのチームというのは
いつ破産してもおかしくないチームがたくさんあるんです。
きちんと対策するから、ということで再開に
こぎつけたんです。」

小黒「面白いなと思ったのはさ、サポーターの
写真が客席に貼られてたじゃない」
黒井「要するに、応援している姿を少しでもみせようかなと。
でも、選手からは…例えば日本代表キャプテンの
長谷部誠選手から言わせると
『とにかく拍手もなければ、ブーイングもない。
もちろん熱気もない。改めて思ったのは、サッカーは
サポーター、ファンあってのもの』だと。」

黒井「スポーツは三密のものですからね。
プレー自体は変わらないと思うんですよ。
ただ、サッカーに関して言えばゴール後に興奮して
抱き合ったり、色々するわけですよ。
それをしないという条件で始めたんですけど、
蓋開けてみたらハグしたり、キスしたりするんです。
思わず、今まで溜まってたものが一気に出たという感じが
ありました。これをみた監督も
『これもサッカーの一部なんだ!』と開き直る。
『ゴールを決めて祝福できないのは台無しだ!
感情こそがサッカーの一部なんだ!』
って言ったんですよね。
この開き直りは思わず見事と、言いたいですけど。
ドイツ大丈夫なのかと思いましたけどね…笑」

今夜の選曲… FOR NO ONE / JOHN PIZZARELLI

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2020年06月04日

6月8日から11日は…

ノンフィクションライターの黒井克行さんをお迎えします。

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1958年、北海道旭川市生まれ。
早稲田大学を卒業後、出版社勤務を経て、
ノンフィクション作家として独立。
人物ドキュメントやスポーツ全般にわたって執筆活動をされています。
著書に『テンカウント』(幻冬舎文庫)、『男の引き際』(新潮新書)、
『高橋尚子 夢はきっとかなう』(学研)、『日野原新老人野球団』(幻冬舎)、
『指導者の条件』(新潮新書)など スポーツ関連の本も多数あります。

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2020年06月04日

あたりまえの生活、「懐かしい未来」というお話

株式会社「空と海」代表、兼頭一司さんをお迎えしています。
「せとうちHolics」

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この春は、新型コロナウイルスの影響で、
自粛生活で仕事や生活スタイルを変え、
今後も新しい生活が求められています。
兼頭さんがどのように感じているか伺いました。   
兼頭「僕は新しい生活っていうのを
そんなに感じていないです。
それこそ小黒さんに昔教えてもらった
『懐かしい未来』って言葉があるじゃないですか。
その当時は受け入れらなかったのかもしれないけど、
まさに今みんながその『懐かしい未来』の方向に
向かっていくんじゃないかなと、
今コロナ渦の中で、感じています。

実際、島の中にいると島のひとは変わっていない。
自然の時間の中で過ごしている人が多いので、三密もないですし。
都会の人もリモートワークで家にいる時間が多くなって、
その中で工夫して何かを作ったり、お家でキャンプしたり、
家族で過ごす時間を増やしたりとか…
そういう時間が多くなってるとおもんですが、
それって自然な事だと思うんですよね。
それが本来の豊かな時間だったりする。
当たり前なんだなってみんなが気づき始めたんじゃないかなと思うので、
そういう意味ではいい事かなと思います。」

今回は兼頭さんに弓削島で録音していただいた
波音もお送りしました。

今夜の選曲… I FEEL FINE / JOSE FELICIANO

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