2020年04月30日

5月7日は…

有限会社BACH代表で、
ブックディレクターの幅允孝さんをお迎えします。

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慶應義塾大学法学部卒業。
2005年に有限会社BACHを設立され、書店や図書館づくりのみならず、
ホテルや病院、企業オフィスなど、
あらゆる場所で本と出会うための環境づくりや、
本のディレクションを行う他、ご自身も文筆家として
活躍されていらっしゃいます。

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2020年04月30日

日本刀、特有の美…波紋

有限会社盛光堂
代表取締役・齋藤恒さんをお迎えしています。

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小黒「齋藤さんのYoutube「日本刀の美」で共演されている
プロレスラーの前田日明さん、
例えば彼の場合は刀のどんなところが好きでコレクションしてるんですかね?」
齋藤「前田さんは備前の長船派の光忠という作者がとてもお気に入りで。
光忠の魅力というのは、乱れた…波紋ですね。
前田さんは乱れた、波のようにうねった波紋がお好きで、
その光忠を好きで、前田さんは集めていますね。」

小黒「日本刀と呼ばれているものは、鎌倉時代から始まったんですか?」
齋藤「聖徳太子なんかが差している直刀も、
日本刀にはなるんですけど、
われわ我々のいう日本刀というものは、
平安末期からになりますね」
小黒「お店で簡単にお金出して買うにしても、あれだけのものだから、
届け出さなきゃいけないんですか?」
齋藤「刀自身が登録されていて、登録されている
都道府県に登録者変更届を出す形になります」

小黒「今後、日本刀を世界へ広げたいという思いをどんな計画で展開なさろうとしていますか?」
齋藤「刀剣は、値段を背景にした美術品だけでなく、
その背景には様々な物語がありまして、
若い世代、世界の方に見ていただくと、
いろんな刀について発見があると思います。
動画コンテンツとリンクした、ウェブマガジンを用意しています。
どんどん発展させていきたいなって思っています。」

HUNGARIA / DJANGO REINHARDT

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2020年04月28日

世界に誇る日本の刀剣の技術、その魅力の発信について

有限会社盛光堂
代表取締役・齋藤恒さんをお迎えしています。

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日本刀のロハス的価値とは?
齋藤「伝統技術や刀や刀装具をみる心眼を、後世に伝えていきたいと思っています。
現代刀匠の方も250名ほどいらっしゃると聞いています。
日本の刀剣の技術は世界に誇れる技術だと思っています。」

小黒「齋藤さんが普及のために、Youtubeで見れるようにしてるじゃないですか。
その時に一番伝えたいポイント…普通の人は、どこから入れば興味を持てるようになりますかね?」
齋藤「今年1月から始めている日本刀の美、コチラをご覧いただけますと、すでに刀をわかってらっしゃる方じゃなく、これから興味を色んな方に持ってもらおうというコンセプトの元、基本的なことを発信していますので、初心者の方も理解しやすくなっていると思います。」

1月から始めて反響は?
「今まで初心者の方向けの番組がなかったので、こういう番組を待っていたと声もいただいています。また、海外の方からも英語版をとリクエストをいただいているので、そういうところにも発信していきたいと思います。」

今夜の選曲… REDEMPTION SONG / BOB MARLEY AND THE WAILERS 

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2020年04月27日

海外でも注目される日本の「刀剣」「刀装具」の世界

有限会社盛光堂
代表取締役・齋藤恒さんをお迎えしています。

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小黒「この間メトロポリタン美術館の方がいらっしゃったと聴きましたが?」
齋藤「メトロポリタン美術館の武器武具の責任者の方がいらっしゃいまして、
たまたまその時に、当店で展示していた兜を気に入っていただいて
ご購入していただきました。
我々の分野では、刀剣、刀装具、武具・甲冑を取り扱いをしております。」

小黒「日本人って面白いと思うんですけど、元々刀は武器じゃないですか、それを工芸品に高めていくのは、日本民族以外ではどうなんですか?」
齋藤「西洋では西洋甲冑がものすごい高い評価を世界中でされています。」
小黒「今日お持ちいただいた雑誌はどちらの?」
齋藤「メトロポリタン美術館が2016年から2018年のうちに購入した作品をまとめておりまして、その中には私どもの店で購入していただいた、兜も掲載されています。」

今夜の選曲… I GOT RHYTHM / DJANGO REINHARDT

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2020年04月23日

4月27日・28日・30日は…

有限会社盛光堂
代表取締役・齋藤恒さんをお迎えします。

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明治時代から続く銀座の老舗刀剣美術商の4代目店主。
日本刀文化の振興・発展のために国内外で
活動されていらっしゃいます。

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2020年04月23日

子供に読書体験を…「幼年童話」について

有限会社BACH代表で、
ブックディレクターの幅允孝さんをお迎えしています。

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幅「3月に開館予定だったんですが、
大阪の中之島にこども本の森という、図書施設を作りまして。
建築家の安藤忠雄さんが自分で寄付を集めて、
それを大阪市に寄贈するということをしたんですよ。
安藤さん自身が本というものを学びながら、
学校ではなくて書物として学んできた自負があるので、
本を読んでもらいたいと
私がそこのクリエイティブディレクターとして、選書だったり、18000タイトル子供のために
こどもは子供扱いされるのを嫌いますから、
その時期にちゃんと本物を見せてあげるというので、
今の子は、動画やゲームに行っちゃうので、
本の差し出し方として、プロジェクトマッピングを使ったり、
アポリズムという
その時に一番気を付けたのは、幼年童話というものですね。
絵本と、児童文学の間、
今は自分から物語を掴みにいかないんです。自発的に読むってことに、
頭の中でイメージが広まると、読むのって面白いって
今幼年童話を推しているんですよね。」

今夜の選曲…SUNSHINE WITH MY GIRL / PRINCE BUSTER

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2020年04月22日

幅流「ひとり読書のススメ」

有限会社BACH代表で、
ブックディレクターの幅允孝さんをお迎えしています。

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幅さんの読書の仕方とは?
幅「小さい時は一冊丸ごと、
ちゃんと読まないと敗北だって
日本の学校教育はなってますけど、
大学くらいから併読になりましたね。
そのときの自分に一番ストレスが
ないものを手にとるようにしています。」

小黒「本屋さんいくと平均何冊くらい買っちゃうんですか?」
幅「結構買いますね。
平均10冊、15冊くらい。迷ったら買う。
本屋さんは基本ハンティングだと思ってます。
なんの前条件もなく、トイレをすませ、荷物を軽くし、
後ろの予定をあまり入れずにフラァ〜っと行くと、
面白そうなものが向こうからやってくるというか。
面白い本がないっていうのは自分の余裕がないからであって、
本屋には未知しかない。
面白そうな本を見た時に、なんか匂うなって、
そういう感覚を大事にしています。
今は世の中のエンタメはシェアベースになってますけど、
本くらいは好き勝手読んでいいと思うんですよね。」
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幅「例えば、この間買ってきたのは、
講談社ブルーバックスの宮坂昌之さんの『免疫力を強くする』、
『感染症と文明ーー共生への道』山本太郎さんの作品と、
J・M・クッツェーという南アフリカ出身の作家の小説作品で『モラルの話』
という3冊とかを買うんですよ。
今の時代、免疫を強くするって興味ある人って多いと思うんですけど、
一個の意見というより、いろいろな意見を自分の中で組み合わせて、
多面で捉えると言いますか。
そういう時に免疫力の本もあれば、感染症の歴史も読んで、
自粛ムードの時に外に出る出ないみたいなモラリティが問われているから、
誰かの物語で吸収するのもいいんじゃないかなって。
要は、自分の中に吸収したいものを複数のソースから得て、
それを少しずつ読むのがいいんじゃないかと個人的には思います。」
小黒「今聴いててぱっと思いついたんだけど、
ドラマの『孤独のグルメ』と言ってること似てるね。
自分のためだけの唯一解放される食事を選ぶ…
『幅五郎』に改名したほうがいいんじゃない?笑」

今夜の選曲… PINL NIGHT / PRINCE BUSTER ALL STARS

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2020年04月21日

日本文化の発信拠点、ジャパンハウスとは…?

有限会社BACH代表で、
ブックディレクターの幅允孝さんをお迎えしています。

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海外でのプロジェクト……ジャパンハウスとは?
幅「(ジャパンハウスは)日本文化を海外に伝える目的で出来たものです。
サンパウロ、ロンドン、ロサンゼルスの3カ所にあります。
日本デザインセンターの原研哉さんが
全体の監修をやっているんですが、
僕たちはその三つにライブラリーを作らせてもらってる感じです。

置いている本は、基本ビジュアルブックで、写真集や
グラフィックデザインの本、建築の本は日本のものが多いです。
あとは、同じ本で英語版と日本語版を置いてあって、
漫画作品などは読み比べてみたり。
ブラジルとかでは、日系の移民の方が多いので、
久々に日本語に触れるという人もいらっしゃいます。
そういうこともあって、基本は英語の本なんですが、
ちょいちょい日本語の本も入っています。」

小黒「三箇所のジャパンハウスで、選書の狙いとかあったんですか?」
幅「基本的には全く別です。
日本文化を伝えるという骨子は一緒なんですが、
かなり細やかに分けてはいます。
例えば、サンパウロは16mくらいある棚のスタート地点に、
日本酒を売ってるスペースがあったので、
そこから日本の食の起源…神饌という神様に捧げる料理、
そこから平安時代の京料理だったり、茶懐石、ティーセレモニーの本…
また、そこから器のクラフトやデザインに関するものだったりと、
横スクロールで一冊手に取ると、どんどん流れていけるように気にしました。

あとは、場所によって人の傾向が違ったりする。
僕らが好きな本を持っていくだけだと
お節介になるのでインタビューするんです。

サンパウロではインタビューできなかったのですが、
日本にいるブラジルの方に色んな本を見せながら聞いたりしました。
日本人作家が撮ったブラジルの風景なので、
喜んでもらえると思って篠山紀信さんがリオのカーニバルを撮った
写真集『オレレ・オララ』という本を持って行ったら、
『リオなんかと一緒にしてもらっちゃ困る。向こうはお祭りとエンタメの街で、
サンパウロはビジネスと文化の街なんだから』
という感じで意外とウケが悪かったり……。
そうやって、1人の読者を見つけることがすごく大事だと
思っているので話を聞きながら本を選んでます。」

今夜の選曲… PRINCE OF PEACE / PRINCE BUSTER ALL STARS

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2020年04月20日

本を読んでもらうための様々な活動。ブックディレクターの仕事とは?

有限会社BACH代表で、
ブックディレクターの幅允孝さんをお迎えしています。

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幅「BACHは、本を選んでお金をいただくという
珍しい仕事をしていますので、目の前の仕事なんとか
懸命にやっていたらいつの間にか15年経っていたという感じです。
ただ、昔に比べて、売り場というより図書館の仕事が増えてきましたね。
公共図書館……あと、企業図書館、病院図書館とか、
そういう本を読める場所、
環境も含めて提案させていただくことが増えてきました。

本の中身も大事だと思うんですけど、
選んだ本をどういう風に差し出すのかもとっても重要で。
いい本だったとしても、昔はそこに置いておけば
読んでくれたかもしれない。
でも、時間の奪い合いが激しい今は、
没入に時間がかかってしまうような本を、
手にとって読むまでになるのは難しいです。

本棚のしつらえとか、家具とか環境…
最近でいうと、床材とかも関わってくるんです。
例えば、公共図書館で新刊図書のコーナーは、
床のタイルをちょっと硬めにすると回転率が速くなったりします。
哲学とか心理学の本は、潜り込むのに時間がかかるので、
そういうところのカーペットはちょっと毛足を長くするんです。
3ミリ長くすることで、滞留時間が変わったり。
…そういうのを、人に協力してもらって
ストップウォッチで測って実験したりしてます。
最終的には気が付いたら読んでいたという環境を作りたいので、
そういうところまで、こだわらざるをえなくなった。
昔はいい本ですって、批評だったり関連だったりを
伝えればよかったんでしょうけど、
今は中々、本を手にとってくれないんです。」

今夜の選曲… ROLL ON CHARLES STREET / ROLAND ALPHONSO

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2020年04月16日

4月20日から4月23日は…

有限会社BACH代表で、
ブックディレクターの幅允孝さんをお迎えします。

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慶應義塾大学法学部卒業。
2005年に有限会社BACHを設立され、書店や図書館づくりのみならず、
ホテルや病院、企業オフィスなど、
あらゆる場所で本と出会うための環境づくりや、
本のディレクションを行う他、ご自身も文筆家として
活躍されていらっしゃいます。

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