2010年01月20日
深澤さん主宰のワークショップ「ティー・ジャーニー」と「TJプライマリー」
お家で抹茶をたてるときのワンポイント! 「ふるい(茶こし)にかけるだけで空気が入って、香りがほどけます。抹茶は香りを楽しむものなので、だいぶ違ってきますよ。」 |
お家で抹茶をたてるときのワンポイント! 「ふるい(茶こし)にかけるだけで空気が入って、香りがほどけます。抹茶は香りを楽しむものなので、だいぶ違ってきますよ。」 |
茶の湯の師範でもいらっしゃる深澤里奈さん。お茶を始めたのは15歳、お茶の師範をもっていらっしゃったおばあさまの影響だそうです。
深澤さんは去年から、ワークショップ「tea journey(ティージャーニー)」を開催。
お茶の世界は、着物や作法など敷居が高いと思われがち。深澤さんが師範をとったときに、教えて欲しいというお友達が多く「敷居が高いという概念だけで触れられないのはもったいないし、茶道は日本が誇れる文化。気軽に実際にやって、楽しいと思われる方法はないのかな?」と思い、このtea journeyを考えたそう。テーブルで行う茶の湯…深澤里奈流のお茶の世界です。
今夜の選曲: CARAVAN / 細野晴臣
アナウンサー=伝えるという仕事を大切/神聖なものと捉えていて、実際にアナウンサーになってみると違うと感じ、そのギャップに折り合いがつけられなくなってフジテレビをお辞めになったそうです。そして、伝えるということをテレビだけじゃなく、他の方法で出来ないか模索したとか。 |
今週のゲストは、深澤里奈さんです。
■■深澤里奈さん■■
1974年、東京生まれ。フェリス女学院大学卒業後、フジテレビにアナウンサーとして入社され2004年に退社。その後はパーソナリティーとして様々なメディアで活躍するとともに、茶の湯師範としてワークショップを開催。ヨガ、自然食など、体と向き合う深澤さんのライフスタイルが、多くの女性から
支持されていらっしゃいます。
国際環境保護団体グリンピース・ジャパン事務局長、星川淳さんは1982年から屋久島にお住まいになっているそう。
屋久島移住のキッカケは…日本に帰って来る際、それまでにアカデミックな勉強もしたし、インドなど世界中にも行った。アメリカで自然と接する生活を1年間体験して「自然とは何なのか」を味わいながら暮らせる場所を日本でどこかと考えたとき、屋久島だと思ったそう。そして今で言う<半農半X>を始めたそうです。半分は農業、半分は物を書いたり翻訳をして収入を得る生活。
1993年、屋久島が世界遺産登録されてから観光客が増えたのは事実で、ただ、星川さん曰く「増えたとはいえ、日本人の悪い癖で、名所巡りで一極集中(屋久杉など)しています。だけど、手つかずの自然はまだ沢山ありますよ。」とのこと。
国際環境保護団体グリンピース・ジャパン事務局長、星川淳さんをお迎えしています。グリーンピースジャパンでは、遺伝子組み換えを行っていない食品を紹介する「トゥルーフード・ガイド」を出されています。グリーンピースでは遺伝子組み替え食品について3つの点で危惧しているそうで (1)安全安心が担保されない(2)大きな多国籍企業が牛耳ってしまうのではないか(3)世界の伝統的な農家の人たちが大手企業から種などを買わなければならない事態になってしまうのではないか…。
日本は遺伝子組み換え食品の表記が曖昧なのが、現状。グリーンピースの原則の一つが<消費者が選択を出来るようにする>…だから「トゥルーフード・ガイド」を作り、こういう食品はOK、これはちょっと危ないなど、消費者が選べるようにしたそうです。また、「トゥルーフード・ガイド」が生産者にプレッシャーをかけ、政府にも表示をもっとしっかりやりましょうというキッカケになればとも星川さんはおっしゃっていました。 |
今夜の選曲: YESTERDAY AND TODAY / YES
星川淳さんが事務局長を務める国際環境保護団体グリンピース・ジャパンでも、自然エネルギーの拡大の取り組みが行われています。
グリーンピース全体としては「エネルギー[r]eボルーション」という、持続可能な世界のエネルギー・シナリオを発表しました。2050年までに化石燃料への依存を激減させ、原子力もいらない世界が、充分に出来るとのこと。「エネルギー[r]eボルーション」には2つの柱があり、(1) 自然エネルギー(2)エネルギーの効率化に取り組まなければならないとのことです。
今夜の選曲: WONDEROUS STORIES / YES
今週のゲストは国際環境保護団体グリンピース・ジャパン事務局長の星川淳さん。グリーンピースが今、一番関心があるのは(1)気候変動や温暖化 (2)フロンガスを使用しない冷蔵庫「グリーンフリーズ」を商品化 なんだそう。国際的に活動する団体ですが、柱になっているのは「市民と一緒に声を出すことで、政府や企業を変えていく」。生活のレベルに根ざした活動は、組織の7割以上なんですって。
グローバルな組織、グリーンピース。各国の支部があってそれをまとめるリーダーがいるそう。全体の意思統一は、年2回開かれる事務局長会議で行われるそうです。 |
今夜の選曲: SOON / YES
国際環境保護団体グリンピース・ジャパン事務局長、星川淳さんをお迎えする一週間。まずは名前を聞いたりはしますが「グリーンピースって何?」と思われている方も多いと思います。そこでグリーンピースの成り立ちからお話しいただきました。
1971年、カナダの若者たちがアメリカ合衆国がアリューシャン列島のアムチトカ島で行おうとしている地下核実験に反対するために作った団体。(アメリカ合衆国は、結局その後のアムチトカでの核実験を断念)
グリーンピースの日本事務所(グリーンピース・ジャパン)が設立されたのは1989年。現在、40カ国で活動をしていて、支部は20。会員は290万人いるそうです。日本は少なくて5000人弱ぐらい。
星川さんはグリーンピースジャパンが出来る前から携わっていたそうですが、実際に入ったのは2005年とのこと。
グリーンピースというと、ちょっと過激なイメージがありますが、そんなことはなく「完全非暴力」が原則。生命や身体を傷つけたりはせず、思い切ったことはやるけど過激なことはしないそう。 |
今夜の選曲: DON'T KILL THE WHALE / YES
国際環境保護団体グリンピース・ジャパン事務局長、星川淳さんです。
■■星川淳さん■■
1952年、東京生まれ。九州芸術工科大学、アメリカ ワールドカレッジ・ウェスト大学を中退。インド、アメリカ滞在後、1982年より屋久島在住。
環境問題に積極的に取り組まれ、2005年、グリーンピースジャパン事務局長に就任。また、作家・翻訳家としても活躍され2004年、TUP(平和をめざす翻訳者たち)監修『世界は変えられる』に対し、日本ジャーナリスト会議より市民メディア賞を受賞されていらっしゃいます。
東北大学大学院環境科学研究科教授、石田秀輝さんは、最近、小学生の環境教育にも強い関心を持っていらっしゃいます。本来、子供が持っている興味や熱心さが、中学校・高校になると専門分野にすすむために捨てていかざるをえない状況。だからこそ小学生への教育に力を入れていらっしゃるそうです。
例えば…カタツムリは汚れ知らず。カタツムリの殻に油性マジックでマーキングをして、水をかけて拭くとキレイにとれます。なぜなのか?
『ちょっとした我慢、ちょっとした不便さが、いかに想像力を豊かにしたり快適なのか。これをベースにして楽しい、遊べや遊べのライフスタイルを絵として提示していきたい』 |
今夜の選曲: KEEP ON RUNNING / SPENCER DAVIS GROUP
今週のゲスト、石田秀輝さんは、東北大学大学院環境科学研究科の教授として教鞭をとられていて、研究の専門は地質・鉱物学。
子供の頃から宝石が大好きで、どうしてキレイに、その形になるのか不思議でたまらなかったとか。鉱物オタクだったとご本人談。自然の不思議が魅力だったそうです。
鉱物が出来上がるのには条件があり、地球の循環にはその条件を満たすものが入っています。何で自然が当たり前にやってることを、人間はちょっとでも習えないのか…いつもそちらに考えがいってしまうそうです。 |
今夜の選曲: EVERY LITTLE BIT HIRTS / SPENCER DAVIS GROUP
私たちがもう一回、学ばなければいけない懐かしい未来は「江戸の粋」あるのかも知れません。
今週のゲスト、東北大学大学院環境科学研究科教授、石田秀輝さんはコラムで「江戸の粋」についてよく取り上げていらっしゃいます。粋の文化、その根底は「遊び」=「ためない」。盆栽にみる手のひらサイズの宇宙観・自然観は、西洋にはありません。見立てという概念がないそうです。江戸時代はエンターテイメントを楽しんだ文化。
環境問題をシンプルに考えると、難しいことを目指さなくて、心の持ちよう。ライフスタイルをどうつくるか…と石田さん。
今夜の選曲: STRONG LOVE / SPENCER DAVIS GROUP
東北大学大学院 環境科学研究科教授、石田秀輝さんをお迎えしています。
今年は10月に名古屋で、世界の生物多様性を守るための目標を決定するCOP10が開催されますが、その生物多様性の認知度が低い…と石田さん。石田さん曰く「生物多様性を簡単に言うと、生態系サービス」。私たちは自然に生かされているのです。人間がどんなに頑張っても多くは作れない水とか、そういったいろんなサービスを無償(タダ)で受けています。このサービスが無いと、私たちは生きていけません。だから結果として、種や遺伝子を守らなければいけないのです…とのこと。
今夜の選曲: STEVIE'S BLUES / SPENCER DAVIS GROUP
ネイチャー・テクノロジーの第一人者として、国内外で活躍していらっしゃる東北大学大学院環境科学研究科教授、石田秀輝さん。石田先生が新しいものつくりとして提唱されている「ネイチャー・テクノロジー」とは…? |
一言でいうと「自然のスゴさを賢く活かす」。自然は持続可能な世界を、地球で唯一作っています。もう一回地球の循環を学ぼうよ、それをテクノロジーの形に仕上げよう、というのがネイチャーテクノロジー。そして、その先にあるものは「ライフスタイルが見えるテクノロジーを作っていこう」。 |
今夜の選曲: I'M A MAN / SPENCER DAVIS GROUP
東北大学大学院 環境科学研究科教授、石田秀輝さんです。
■■石田秀輝さん■■
1953年生まれ。名古屋工業大学卒業後、78年、伊奈製陶株式会社(現在のINAX)に入社され、取締役技術統括部部長、技術戦略委員会、環境戦略委員会の両委員長を歴任。2004年より、東北大学大学院 環境科学研究科教授として教鞭をとる傍ら、ネイチャー・テクノロジーの第一人者として、国内外で活躍していらっしゃいます。
今週は、年末年始の番組恒例、分子生物学者の福岡伸一さんをお迎えした一週間。元日は2010年への展望のお話でした。
生物多様性を守るための目標を決定するCOP10が、名古屋で10月に開催されるにあたって、あらためて生物多様性についての話題に。生物多様性は難しい概念、なぜ多ければいいのかということ。生物は地球環境のエネルギーをぐるぐる回す、それぞれのプレイヤー。バトンを回す結び目。その結び目が多ければ多いほど地球の動的平行は健全に守られるわけで、だから多様性が必要。失われると分子やCO2が淀んだりして地球が苦しくなるそうです。それをみんなで考えようと言うのがCOP10…と福岡さん。
また、福岡さんはこんなことも。。。ニッチ(niche)という言葉があります。(もともと西洋建築の用語で「壁の凹み」のこと。一般的にニッチの語が登場する場合は「隙間」や「適所」の意味で用いられることが多いようです)。でもニッチは隙間ではなく、生態学的な地位(凹み)で、それぞれの生物は自分の凹みを守りながらパスを通していて、その凹みがありとあらゆるところにあるから地球はうまく回っています。ただ人間だけが自分のニッチを忘れて、人のところに入っていったり地球の反対側から食べ物を持ってきたりして、人間が贅沢になりすぎている…。
今夜の選曲: SHAKE AND FINGERPOP / JR.WALKER AND THE ALL STARS
分子生物学者の福岡伸一さんには毎回年末に「今年一年のロハスな本」を選んで頂いています。
2006年は・・「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ著
2007年は・・「針の上で天使は何人踊れるか」ダレン・オルドリッジ著
2008年は・・「銀むつクライシス」G・ブルース・ネクト著
そして、2009年は「完全なる証明」 マーシャ・ガッセン著
ロシアの数学者でポアンカレ予想を説いたペレルマンに迫った本です。みなさんもお正月休みにぜひ、じっくり読んでみてはいかがでしょう?
『すべてを忘れることが、新しいことを作ること。細胞も作ることよりも壊すことを一生懸命にやっているので、良いことも悪いことも過去に流して、また新しい年を迎えましょう!』 |
今夜の選曲: CLEO'S MOOD / JR.WALKER AND THE ALL STARS
今年の初めにも番組にご主演いただいた、分子生物学者の福岡伸一さん。「Think Globally, Act Locally」という考え方があるが、今は「Think Locally, Act Globally」になっていることを懸念されていました。振り返ってみると「Think Globally, Act Locally」が少し忘れ去られていった気がする2009年だったとのこと。
環境問題の中で一番大事なのは、いつもいろいろなこと(お金、情報、エネルギー、物質など)がグルグル回っていること。絶え間なくバトンをタッチすることが環境の大事なことだったのに、みんな溜め込みはじめてしまっています。流れを塞き止めない努力が大事なのに「Think Globally, Act Locally」が忘れられてしまった気がする…と福岡さん。
福岡先生が今年出された本は、『動的平衡ー生命はなぜそこに宿るのかー』(木楽舎)、『世界は分けてもわからない』(講談社現代新書)、ライアル・ワトソンの翻訳本が『エレファントム-象はなぜ遠い記憶を語るのか』と『思考する豚』(木楽舎)の4冊。なかでもライアル・ワトソンさんが亡くなる前の最後の2冊『エレファントム-象はなぜ遠い記憶を語るのか』と『思考する豚』は、生物は繋がりあっているもので、知性的なものを記した本。豚は世界でもさげすみの言葉になっていますが、実際は上品でキレイ好きで賢いということが丹念に書いてあって、動物は支配すべきものではないと書いてあるそうです。でも最後には美味しく頂く…人間と自然の在り方として書いてある本なんだそうです。
今夜の選曲: SHOTGUN / JR.WALKER AND THE ALL STARS
去年5月に開催された1回目に比べ、来ている人もゲストも拡大されて盛り上がったそうです。本当の意味でインターナショナルな炉は巣を考える会議になっていたともおっしゃっていました。 |