Let's travel! Grab your music!
Theme is... Message & Request
『Travelling Without Moving』=「動かない旅」をキーワードに、
旅の話と、旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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番組リスナーの方から送っていただいた手紙、ハガキ、メールを
まとめて紹介します。
皆さんの旅にまつわるエピソードや思い出、
そして、それにひもづいたリクエスト曲をオンエア!
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番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
ドライブ旅で聴いた曲なども教えてください。
旅に紐付いた「リクエスト曲」をオンエアさせていただいた方には
図書カード1,000円分をプレゼントします!
番組サイトの「Message」から送信してください。
手書きのハガキ、手紙も大歓迎!
日曜日の夜に聴きたい「ゆったりした曲」をゼヒお寄せください。
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Face A La Mer (Massive Attack Remix) / Les Negresses Vertes
Life In Technicolor
Cherry Oh Baby / The Rolling Stones
Other Side Of The World / KT Tunstall
いなか浜 / Evisbeats
Just In Time / Nina Simone
The Moon Is Made Of Gold / Rob Wasserman & Rickie Lee Jones
There's No Other Way / Blur
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
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☆From DUBNESSさん
最近巷ではカセットテープがブームですね。90年代後半にタイの小さな島で行われていたビーチパーティーによく行っていた頃、バンコクのタワーレコードやカオサン通りの屋台などではバリアリックなダンスミュージックのカセットテープがたくさん、しかも安価で売られていました。CDよりもカセットテープの気軽さと物珍しさから、それをどっさり買い込んで、島に向かう列車や船の中で聞いていました。今でも当時のテープを取り出しては、そんな旅の情景を思い出しながら聞いています。
Kun:同じことをしていたのでことさら懐かしいです。タイではこういうカセットやミックスCDが売ってまして、みんな大量に持っていました。アジアでパーティーをやっている時というのは、だいたいが暑すぎてレコードがかけられません。なので、DJもプロ用ウォークマンというのがありまして、ピッチが変えられるんですけど、頭出しと巻き戻しのテクニックが尋常じゃなくて。ピタリと合う。僕も取材でインタビューを録音する時なんかはまだカセットを使ったりします。やっぱり、どこで頭が出せるかというのが押しながらできるので、すごいやりやすいんです。
☆From サトゥルヌスさん
去年初めてニューヨークに行きました。ブロードウェイの劇場の席はどこもとても小さく、窮屈だなぁと感じていたのですが、アメリカ人の巨漢が小さな席にすっぽり収まっていたのには驚きました。やってみたら以外となんとかなるもんだろうなと妙に前向きになったのを覚えています。
Kun:そうなんですよ。映画に出てくるダイナーとかカフェ、これはアメリカに限ったことではなく、パリにある有名なカフェとかもそうなんですけども、椅子やテーブルがもう異常に小さいんです。僕は内装のデザインもするのですが、こんなふうに狭いところにすっぽり入っているのがすごく好きで、ついつい『こんなにスペースがあるんだったら椅子をもう3脚入れて、みんなで肩を並べて酒が飲めるようにしようよ。』と言ってしまうのですが、日本はすごく余裕をとるんです。これはもう皆さんに外国に行ってもらって、キツキツデザインというものに慣れていただきたいなぁと思います。
☆From たこさん
実家が大嫌いという訓市さんに激同してペンを取っています。私が一人っ子だったからか、両親は私を子供扱いせず、だからか何しろ家がつまらなく、いつしかバックパッカーになりました。旅に頻繁に出ていた頃、生意気にも言っていたのが『死に場所を探している』。今考えるとそのセリフは多少オーバーだったかもしれませんが、幼少時に感じていた、行き場のない感覚を今も引きずっている気がします。訓市さんはどうですか?
Kun:そんな風にかっこよく思ってはいませんでしたが、『どこに行きたいですか?』って聞かれると、だいたいふと思うのが、ここじゃないどこか。それは今もどこか常に持っています。
☆Fromカミンスカヤさん
芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋などと言いますが、何かスポーツはされますか?あまりイメージできません。
Kun:高校までは長く剣道をやっていて、サッカーも6年ちょっと、ラグビーもやりました。アメリカではアメフトと陸上もしましたし、スキーもレースなんかやりましたけど、体育会のノリは嫌いです。
☆From ペンギンさん
私の旅の思い出はスイスでの出来事です。ゴンドラリフトを降りて標高2600m。絶景ポイントを目指して歩く途中、子供の団体とすれ違いました。それから5分くらいして突然向こうの方から『ほにゃら〜ら!』と誰かに呼びかけられるような声が聞こえました。振り返ると遠くの方に一人の少年が立っています。しかし、残念ながら彼が何を言ったのかわからず黙って少年を見ていると、やがて彼は仲間の元に走り去りました。実が彼が日本語で『さよな〜ら!』と言ってくれたのだと気付いたのは随分たってからでした。
Kun:外国人が話す日本語というのはまったくわからないですよね。でもこのわからないのってすごくたのしいと思いませんか?僕は空耳アワーの空耳ストの安斎さんが大好きなんですが、自分が愛してきた曲の一節がこんな風になってしまうのかって。一回あれを聞いてしまうと、もうそう言ってるようにしか聞こえなくなってしまうというのがあると思うんですけど、最近見ていないな。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。