Let's travel! Grab your music!
Theme is ... Messages & Requests
『Travelling Without Moving』=「動かない旅」をキーワードに、
旅の話と、旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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1月22日は「Message & Request」特集!
番組リスナーの方からお寄せいただいた旅にまつわるメッセージと
リクエストを曲をまとめてオンエアします。
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番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
リクエスト曲をオンエアさせていただいた方には
図書カード1,000円分をプレゼントします!
番組サイトの「Message」から送信してください。
手書きのハガキ、手紙も大歓迎!
日曜日の夜に聴きたい「ゆったりした曲」をゼヒお寄せください。
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Seasons Of Love / Musical “RENT” Sound Track
There’s A Proper Time And Procedure For Every Matter / Ray Barbee
True Colors / Phil Collins
Love Theme From Blade Runner / Vangelis
青いエアメール / 松任谷由実
And It’s Alright / Peter Broderick
Born To Be Blue / Chet Baker
Drifting / Jimi Hendrix
Stand By My Woman / Lenny Kravitz
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
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★From ほーりーさん
私が社会人1年目の頃。毎日職場で失敗し、精神的にナーバスになっていました。そんな時、長期休暇をいただき、ひとり旅に出ました。初めて泊まったゲストハウスでは新たな出会がたくさんあり、仕事での嫌なことを忘れさせてくれました。チェックアウトの朝、ゲストハウスで流れていたのがRay Barbee。この曲を聴くと、旅で出会った人やその時の思い出全てが蘇ってきます。
☆Kun:Ray Barbeeはもともと“パウエル”というスケートチームのプロスケーターです。スケートはもちろん、ギターも本当にうまくて、ベースも弾けて。日本に来るときはいつも一緒に飲むんですが、すごく陽気で、ニコニコしてて嫌な顔を一回も見たことがなく、大人子供の典型です。ギターを持つと本当に楽しそうで『そろそろやめなよ。』っていうまでずっと弾き続けている、そんな人です。
★From おもちさん
私は片道1時間弱の電車に乗ることが多いのですが、電車に乗る時間によって見える景色が随分ちがって見えます。野村さんは電車に乗る時間で好きな時間帯はありますか?そして電車のお供に野村さんがお気に入りの曲やなーティストなど教えて下さい。
☆Kun:電車は向き合って座るような電車は好きなんですけど、普段通勤通学で使うような電車で混んでるのがとにかく大嫌いです。僕は幼稚園の頃から電車通学だったので、そのときに“将来電車に乗る仕事には絶対つかないぞ”と思ったのが、今もフラフラ仕事をしているきっかけとなってます。今でもなるたけ電車に乗らないので、電車のお供に聴く音楽というのが日常ではないんですけど、時間では夕暮れどきとか好きですね。
自分がいる環境と全く違う音楽を聞くと逆にすごく愉快な気分になるというのは確かにありまして、ロンドンで僕は最初の取材がとにかくうまくいかなくて落ち込んでいました。ロンドンの地下鉄ってすごく小さいので、窮屈だし重く感じるんですけど、そこでウォークマンで明るい曲を聞いたら途端に景色が変わって見えまして。疲れてむっつりしたロンドン子の顔が突然ニコニコしているような、励ましてくれているような顔に見えてきて、それ以来しばらく電車の中では明るい曲を聴いていました。
★From オレゴンから愛をくれさん
私は今、オレゴン州のポートランドの旅の最中です。この番組を聴き始めて丸2年。訓市さんやリスナーのみなさんい感化され、初めての海外ひとり旅です。
☆Kun:ポートランドというとコーヒーとかでおしゃれだと思う人が多いと思うんですが、ちょっと外に出ると素朴な街で、“バーン”、アメリカでいうところの納屋なんですけど、そのバーンがたくさん残っています。僕はそれがすごく好きで車で見て回ったこともあるんですけど。
ポートランドから真横に出ると、映画『グーニーズ』の舞台になった街があって、寂れてるけどすごく僕は好きな雰囲気の街なので、ぜひ行ってみてください。
★From ミチさん
先日『BORN TO BE BLUE』という映画をみました。とても切なく、でもカッコよい素敵な映画でした。ジャズを本場で聴きたくなり、ニューヨークに旅に出ようと思っています。野村さんは映画を見て行きたくなったことはありますか?
☆Kun:この映画はジャズレジェンド、チェット・ベイカーの人生を描いた映画です。僕はもう本当にチェット・ベイカーが好きで、彼はアムステルダムのホテルのバルコニーから落ちて亡くなったんですけど、そこまで行きました。なので、映画を見て行きたくなることは大変多いです。ヨーロッパとかアメリカの街はそんなに東京ほどコロコロ変わらないので結構映画の撮影で使われた場所というのが残っています。映画をネットで調べると必ずロケ地が出てくるのでそれをみて自分でも行ってみたりするんですが、自分がずっとみていたシーンの中に立っているというのは、なかなか感慨深い感じがします。チェット・ベイカーは本当に好きで、先日、中目黒に作ったカフェにもチェット・ベイカーの若い頃の写真を飾っているんですけど、ジャズ界のジェームズ・ディーンと言われた顔をぜひ見てみてください。
★From ふみろうさん
私はカメラを相棒に街をめぐるのですが、人を撮りたくてもどうしても怖くて人にレンズを向けることが難しいです。どうやったら上手く自然に人を捉えることができますか?秘訣があればご教授願います。
☆Kun:相手の呼吸に合わせて呼吸をしてスッと近づいて撮るとか、普段から構えていて相手の動きに合わせて撮るといいというのを、友人のカメラマンの誰かが言っていました。僕も仕事柄いろんなフォトグラファーと出会ってずっと一緒にいるんですが、いつ写真を撮られたかこっちは全然わからなくて。あとで写真が送られてくるんですよ。『これ、この間の。』みたいな。カメラを持っていたのは覚えてるんですけど、いつこっちにカメラを向けて撮ったんだろうって。やっぱり呼吸なんでしょうか。
あと、撮りやすいのは昔のローライフレックスとか、上から蓋を開けて覗くタイプのやつはファインダーを覗かないので、しゃべりながらチラチラ下を見てピントを合わせてカシャっと。だから、撮られた人が大体気づかないという利点があります。僕の大好きなブルース・ウェイバーというフォトグラファーは普段のカメラは全く違うカメラなんですけども、プライベートではやっぱりそのローライフレックスを常に首からかけていて、喋ったり歩いている時に気に入った人を見つけるとそれでピンとを合わせて撮っています。取られた本人は全く気づかないのであとで見るとみんなほんとうにいい表情をしているんですね。そんなカメラを試してみはいかがでしょうか?
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。